ニュース

JAL、中国路線拡充の一環として羽田~広州線に就航

10月25日午前に初便を運航、午後には上海(浦東)線も就航

2015年10月25日 就航

 JAL(日本航空)は10月25日からの冬スケジュールで、羽田空港~広州・白雲国際空港(中国)線を新規開設した。羽田~広州線は1日1往復の運航。ボーイング 767-300ER型機で、ビジネスクラス30席、エコノミークラス179席の計227席の機材を使用する。

 JALの植木義晴代表取締役社長は「利便性の高い羽田空港ならではのダイヤ設定になり、ビジネスや旅行に便利になった。(路線開設にあたり)航空局など関係機関からさまざまなサポートをいただいたことに感謝する」と述べた。出発前の就航記念セレモニーでは、乗客が植木社長と客室乗務員と一緒に記念撮影する姿が多く見られた。

就航記念セレモニーで挨拶をする日本航空株式会社 代表取締役社長 植木義晴氏
搭乗口には広州線の新規就航や中国線増便をアピールする看板が設置されていた
就航記念として乗客にプレゼントされた搭乗証明書とモバイルバッテリ

 運航初便となったJL087便の乗客には、搭乗証明書とJALのロゴは入ったモバイルバッテリが記念品としてプレゼントされた。JL087便は208名の搭乗客を乗せ、8時48分に羽田空港を出発。沖合にあるD滑走路より離陸して広州へ向かい、現地時刻13時43分に広州・白雲国際空港へ到着した。

 日本と中国は2012年8月に段階的なオープンスカイ実施に同意したが、その実現はなかなか進んでいなかった。今年(2015年)5月に国土交通省と中国の航空当局の間で、広州便の運航が合意されたことで今回の路線開設へ至った。同時に、既存便である北京線、上海線の羽田空港への昼間時間帯の乗り入れが合意されたことを受けて、JALは10月25日からの冬スケジュールで、羽田発着の中国路線を増便。羽田~広州線に加えて、羽田~上海(浦東)線を新規開設し、また羽田~北京線も1日2便に増便した。これら新規中国路線の運航スケジュールは以下のとおり。

羽田~広州

JL087便:羽田(08時50分)発~広州(13時05分)着
JL088便:広州(14時50分)発~羽田(19時45分)着
就航機材:ボーイング767-300ER

羽田~上海(浦東)

JL085便:羽田(14時40分)発~上海(17時10分)着
JL086便:上海(18時35分)発~羽田(22時20分)着
就航機材:ボーイング767-300ER(JAL SKY SUITE 767)

羽田~北京(増便分)

JL025便:羽田(17時20分)発~北京(20時30分)着
JL020便:北京(08時25分)発~羽田(12時45分)着
就航機材:ボーイング767-300ER

羽田発広州行き初便となるJL087便の運航乗務員と客室乗務員
就航記念セレモニーでテープカットをする植木社長と来賓一同
搭乗口では就航記念品が乗客にプレゼントされた
羽田~広州線で使用されるボーイング767-300ER型機。初便はJA654J号機が使用された

(鈴木崇芳)