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ワタベウェディング、沖縄の青い海とリゾート挙式ができる「アクアグレイス・チャペル」をリニューアル
新郎・新婦の憧れを形にする沖縄ウェディング
(2015/11/16 13:11)
- 2015年9月リニューアルオープン
- 沖縄県中頭郡読谷村字宇座675
ワタベウェディングは、沖縄県 読谷村の宇座ビーチに面した結婚式場「アクアグレイス・チャペル」(沖縄県中頭郡読谷村字宇座675)を9月にリニューアルオープンした。
結婚式といえば、一生の中で大きな行事のひとつ。それを非日常的な空間で特別なものとして行ないたいというのは、誰しも憧れるところだ。沖縄は、日本のなかでも年間を通して温暖な気候で、世界的に見ても海が綺麗で青い海や白い砂浜といった日本人なら誰でもイメージする“南国”を体現したような場所だ。しかも、日本国内であるため、海外で挙式を挙げるのと比べて、国内からのエアラインの便が充実しており、東京から片道3時間と距離も近く時差もない。もちろん日本語が使える。
カップルが自分たちだけで挙式を行なうというのであれば、世界中どこでも選択肢はある。しかし、親が高齢な場合や祖父や祖母にも祝ってほしいと考えた場合には、参列のための移動が近距離で体力的な負担が少ないというのが理想的だ。また、仕事の忙しい友人を招待する場合も、所要日程が短いほうがより出席しやすくなる。このように沖縄は、リゾートウェディングをしたいという気持ちと、参列者への配慮という点でバランスの取れる選択肢のひとつだ。このため、沖縄でのウェディング需要は高まってきているという。
ワタベウェディングがアクアグレイス・チャペルをリニューアルしたのも、こうした人気の高まりからである。同社は沖縄本島に5個所と石垣島、宮古島それぞれ1個所のチャペルを運営している。アクアグレイス・チャペルのほか、沖縄本島の「コーラルヴィータ・チャペル」と「アクアルーチェ・チャペル」についても後段で紹介する。
アクアグレイス・チャペルのリニューアルのポイントとしては、以下の6つ。
1.バージンロードに白蝶貝を敷くなど、チャペル内の内装のリニューアル
2.挙式後のパーティなどが行なえる2つのバンケットルームの改装
3.挙式後にゲストと写真撮影が楽しめるフォトスポットの新設
4.挙式までゲストが休憩できるグリーティングコテージの新設
5.ブライズルームの改装
6.山下春幸氏による新メニューの提供
白いさざ波のようなバージンロードが特徴のチャペル
アクアグレイス・チャペルは、水という意味の「アクア(Aqua)」と恵みや優美を意味する「グレイス(Grace)」をコンセプトにしたチャペルで、収容人数は60名。バージンロードの長さは13m。
内観は祭壇が読谷村の宇座ビーチに面して作られており、ガラス張りの窓を通し、沖縄の青い海を背景に挙式が行なえる。今回のリニューアルでは、バージンロードの両側に白蝶貝による装飾を施している。白蝶貝は、別名「マザーオブパール」とも呼ばれ、真珠を算出することから、“大きな愛情と包容力で温かくつつみこんでくれる貝”とも言われている。海の白いさざ波のようなガラスコーティングした磁器タイルと合わせて、バージンロードが輝くようになっている。また天井には、空間オブジェ「Coral Fairy」が浮かんでおり、窓から射し込む光を反射して幻想的な光となる。
報道公開が行なわれた日は、快晴の青空となっており、窓から射し込む光がバージンロードに反射し、波のように輝いていた。また、模擬挙式も行なわれ、生の歌声とハープの演奏のなか、祭壇に立つ新婦の白いドレスが青い空と海に映え、リゾートウェディングならではの鮮やかで壮麗な雰囲気となった。
なお、チャペルの近隣には、ザ・テラスホテルズの5番目の全室プールつきのホテル「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ」が2016年春の開業を目指して建設が進められている。
青い海が一望できるバンケットルーム
隣接する建物には、披露宴などを行なえるバンケットルームを1階と2階で2個所備えており、今回のリニューアルで改装された施設の1つ。
1階の「THE GARDEN(ザ・ガーデン)」は6名~60名対応できるバンケットルームとなっており、ガーデンの部分ではケーキの入刀などのイベントも行なえる。こちらも海に面しているため、窓からは一直線の地平線を境にした海と空が一望できる。室内は、洋風を取り入れつつ、壁面を琉球石灰石で装飾し、庭との出入り口として機能する大きな窓がビーチ側の壁一面に配置されており、高級感を出しつつ開放感ある内装となっている。また、格納式の120インチのスクリーンとプロジェクターを備えており、映像コンテンツの再生も可能。窓は開放と締め切りのどちらでも行なえるため、季節や天候、利用者の好みに合わせて対応できる。
2階「THE TERRACE(ザ・テラス)」は6名~38名と1階よりは収容人数は少なく、アットホームな雰囲気な印象だが、2階に位置している分、より海の青さが印象的に見えるロケーションになっている。部屋に入った瞬間、窓からの眺望に圧倒されたほどだ。室内は南国風の木を多様したインテリアとなっており、大きな窓とも相まってより南国の雰囲気が出た内装となっている。また、約70m2のテラス部分もあるため、こちらでもケーキの入刀などのイベントが行なえる。窓は1階と同様に開放ができる。開放すると、沖縄ならではのリゾート的な開放感のある室内となる。2階にも格納式のスクリーンとプロジェクターが設置されているため、映像コンテンツの再生ができる。
挙式後に記念撮影できるフォトスポット
ビーチに面したアクアグレイス・チャペルの魅力は、挙式後に宇座ビーチなどで記念撮影ができるところだ。沖縄ならではの鮮やかな青い空と海、白い砂浜は東京などほかの都市ではまず見られない景色だ。これほどウェディング写真の背景として、新郎・新婦を引き立ててくれるものはない。撮影された写真が一生の思い出になるのは間違いないだろう。この記念写真が残せるだけでも沖縄で挙式を行なう意義はあるというもの。ほかにも、西洋風のあずまや「ガゼボ」や、今回新たに新設されたフォトスポットには、「&」の文字のオブジェ、アクアグレイス・チャペルのロゴを背景に撮れるベンチなど、様々なロケーションが用意されている。
ゲストが挙式前にくつろげるグリーティングコテージ
グリーティングコテージは、ゲストが挙式前にくつろげる施設で、今回のリニューアルで新設されたもの。親族の控え室とゲストの待合室を備えており、関係者だけで落ち着いて待機できる場所となっている。室内は海辺のカフェをイメージした、アメリカンカジュアルな内装となっている。ドリンクカウンターを備えており、ウェルカムドリンクとして沖縄のハイビスカス「Beni」でつくられたドリンクが提供される。
ヨーロッパ風の内装が新婦の気持ちを高めてくれるブライズルーム
新婦が挙式に向けて準備を行なう個室のブライズルームも改装された。英国のインテリアブランド「ローラ アシュレイ」でコーディネートしたヨーロッパ風のフェミニンな雰囲気で「フローラル」「オペレッタ」「グレイス」の3タイプの部屋が用意されており、壁紙やカーテンなどの内装はもちろん、ハリウッドライトを装備したメイク用のミラーや椅子などの家具、小物など細部にわたってこだわって作られている。同行した女性の報道陣は、部屋に入った瞬間「カワイイ」という歓声をあげていた。また、ブライズルームの廊下は、バージンロードと同じ幅で作られており、新婦と新婦の父がバージンロードを歩く練習ができる。
山下春幸氏による“出来たて”メニューの提供
パーティで提供されるメニューは、東京ミッドタウンにあるレストラン「HAL YAMASHITA 東京」のオーナーシェフ 山下春幸氏とコラボレーション。沖縄ならではの食材を使用し、沖縄料理と和食を融合した「琉球鳳凰」と名付けられた独自のものとなっている。山下氏によると、アクアグレイス・チャペルは、バンケットルームと厨房が近いため、出来たての料理をすぐに提供できる。そこを活かし、披露宴でよくあるような、少し冷めたメニューではなく、沖縄の食材を活かしつつ出来たての美味しさを味わえるようにしたとのこと。なお、琉球鳳凰という名前は、アクアグレイス・チャペルがある読谷村の地形が、東シナ海に飛び立とうとする瞬間の「鳳(おおとり)」に似ていることから名付けられている。
メニューは以下の内容となっている。実際に食べてみたが、やや量としてはボリュームがある内容だったものの、沖縄独自の食材を使った見た目と味の新鮮さと、和食のホッとする味わいが上手く融合しており、ほかにはないオリジナリティあふれる内容となっていた。高級感を出しつつも、食べ慣れた和食の要素を入れているため、食べ慣れないものを忌避する高齢な親族にも安心して勧められる内容となっている。
「琉球鳳凰」の構成メニュー
・アミューズブーシュ「カリフラワー和風ムース サマースノー」
・彩前菜「沖縄の風」(ガレグイユサラダ)
・読谷の海 竜宮カルパッチョ ~HAL YAMASHITA スタイル~
・琉球フラン フォアグラと香り焼き鰻と共に
・沖縄アグー豚と茄子 根野菜の甘み椀
・季節の沖縄海の幸 カルタ・ファタ包み
・本部牛とあわびの共焼きエシャロット醤油ソース 生雲丹わさびを添えて
・甘味寿重箱
メニューのなかでユニークだったのが、桜チップの煙を容器に閉じ込め、目の前で開けることで煙の演出が目を惹く「読谷の海 竜宮カルパッチョ ~HAL YAMASHITA スタイル~」と、230度の高温に耐えられる透明なフィルムに包んで調理され提供された「季節の沖縄海の幸 カルタ・ファタ包み」だ。どちらも視覚的な演出効果を取り入れ、目を惹く内容となっていた。こうした演出は、アクアグレイス・チャペルがバンケットルームと厨房が近いため可能となっているとのこと。
「コーラルヴィータ・チャペル」
報道公開では、沖縄 万座ビーチにある2つのチャペル「コーラルヴィータ・チャペル」と「アクアルーチェ・チャペル」の見学も行なわれた。
コーラルヴィータ・チャペルは、国頭郡恩納村字瀬良垣の「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」のエリア内にある独立型のチャペルだ。祭壇が万座ビーチを望むように作られているのはもちろん、両サイドの壁も窓となっており、3つの壁面から海を望むことができる。収容人数は40名、バージンロードの長さは13m。ステンドグラスや電子オルガンなどの設備を備える。挙式終盤のフラワーシャワーが行なえる大階段があるのが特徴。
「アクアルーチェ・チャペル」
同じく国頭郡恩納村字瀬良垣の「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」にある独立型のチャペル。ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートのホテル近隣にある。万座ビーチリゾートの岬の先端にあり、周辺の海が一望でき、沖縄の海と空を背景に挙式が行なえる。収容人数は60名、バージンロードの長さは12m。ステンドグラスや電子オルガンなどの設備を備えるほか、映像が流せるモニターなどを備える。
コーラルヴィータ・チャペルとアクアルーチェ・チャペルは、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートホテルの敷地内にあるため、挙式とセットで滞在して沖縄のリゾートを楽しむことができる。
さらに、ワタベウェディングでは、2016年1月より、オンシーズンとオフシーズンで価格が変動する「シーズナリティ価格」を導入すると発表している。シーズナリティ価格により、オフシーズンの設定月は、オンシーズンの設定月よりも、6万円~8万円程安価な価格での挙式が可能となる。オフシーズンはエアラインなどの費用が高い1月、5月、8月、9月などに設定されており、年間を通して往復の交通費を含めたトータル費用が均一になるため、日程の選択肢が増えるのがポイントとなっている。なお、オンシーズンは3月、4月、10月、11月となる。
今回取材したどのチャペルも沖縄の海を活かした設計になっており、建築物としての優美さはもちろん、シンプルで清楚かつ射し込む光を上手く活用した内装は、挙式を忘れられない思い出として演出してくれるだろう。取材として訪れた記者でさえ、その雰囲気に圧倒されたほどだ。一生のイベントのひとつとして「特別な場所で挙式したい」という新郎・新婦なら、これらのチャペルでの挙式を検討してみてはどうだろうか。