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茨城県、7月10日~12日に約1年振りに「710BAR(納豆バー)」を復活

「茨城マルシェ プレ納豆の日 夏の魅力PRイベント」を都内で実施

2015年7月9日 実施

茨城マルシェは高速道路の高架下にあり、有楽町駅から徒歩約3分、銀座一丁目駅から徒歩約1分、銀座駅から徒歩約4分の好立地にある

 茨城県は7月9日、銀座にある茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」において、報道関係者向けPRイベント「茨城マルシェ プレ納豆の日 夏の魅力PRイベント」を実施した。7月10日は納豆の日であり、それを記念して開催される納豆フェアや地魚などの茨城の夏に関するPR、および期間限定で復活する「710BAR(納豆バー)」の内覧会が行なわれたので、その様子をリポートしたい。

第7代目ミス納豆が登場、納豆の魅力とお勧めの食べ方を熱く語る

手前部分がレストランスペースの「ビストロ」、奥が物販スペースの「マルシェ&イートイン」となっている

 茨城マルシェは、高速道路の高架下を利用した店舗で、有楽町駅から徒歩約3分、銀座一丁目駅から徒歩約1分、銀座駅から徒歩約4分という好立地にあるため、訪れるお客さんも多い。PRイベント当日は小雨まじりの天気であったが、店内には多くの報道関係者が詰めかけていた。

 イベントでは、まず、茨城県広報監 取出新吾氏が主催者挨拶を行なった。取出氏は、「茨城県は、福島第一原発の風評被害や民間の調査会社による魅力度ランキングで最下位の47位になるなどありまして、そういったものを払拭し、ブランド力を向上するためにここ茨城マルシェで、県産品の販売や観光地のご紹介などをさせていただいております。本日のイベントでは、ちょっと特別な納豆をご紹介させていただきます。茨城県のイメージというと、納豆を思い浮かべる方が多いと思いますが、茨城の代名詞である納豆、このイメージを一新する新しいものを茨城県で開発いたしました。これは主に海外向けに作られたもので、海外の見本市に持って行きましたところ、ワインや洋食などにも合うと大変好評で、県としても大変期待しております」と述べた。

 次に、全国納豆共同組合連合会第7代目 ミス納豆の佐々木もよこさんが登場。納豆の魅力について次のように語った。

「昨日、ミス納豆2015として任命式を行なっていただきました。これから1人でも多くの方に納豆の魅力を伝えられるように尽力していきたいと思っています。納豆は、皆さんにとてもなじみの深い食べ物だと思いますが、スーパーですごくお手頃に手に入るのに、めちゃめちゃ栄養価が高いスーパーフードだということを改めてご紹介させていただきたいと思います。まず、成人病。例えば、がん、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、そういうものを予防したり、治療する効果があると言われています。血管障害を改善したり、骨粗しょう症を予防したり、がんにも効果があるといわれております。

 さらに、病気の予防以外にも、女性には嬉しい美容の観点でも、すっごくいいことがたくさんあります。納豆は低脂肪、低エネルギーでありながら、良質なタンパク質を豊富に含む、非常に栄養価の高い食品です。さらに、脂肪の燃焼を助けて、体内蓄積を防ぐビタミンB2や若返り効果が高いといわれているビタミンE、その他にも貧血を防ぐ鉄分とかカルシウムなども豊富に含まれています。ですから、その良質なタンパク質で肌の健康を守りながら、ダイエットができるという、素晴らしい食品なんです。整腸効果とかアンチエイジング効果、美容効果の全てが入るスーパーフードです」

 続けて佐々木さんは、自分のお勧めの納豆の食べ方を紹介した。

「普段はひきわり納豆に刻みネギと鰹節、あと梅干しを沢山入れて、混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ、ねばねばするように混ぜ、その上に醤油をかけて、それを海苔で巻いて食べるのが大好きなんですが、ほかにもお勧めのメニューがありまして、今の時期だと、納豆に添付のタレをかけて、そこに辛子を加えてよく混ぜ、すり下ろし大根とゆずの千切りを加えて、冷えたおそばと一緒に食べると、すっごく美味しいんです。夏にお勧めのレシピです。

 それから、アボカド納豆も女性には大変お勧めです。納豆に添付のタレと玉葱とサラダ油を加えてよく混ぜます。そして、アボカドにレモンをちょっとかけて納豆とあえるだけなんですけれども、これがとっても美味しくて、さらに最後に胡椒をかけると、いい味を出してくれます。

 あとは、普通のお味噌汁に納豆を加えた、納豆汁というものがお手頃でお勧めです。ゴボウ、ニンジン、大根、長ネギ、お豆腐などととともに味噌汁の具材として納豆を一緒に入れるだけで、いつものお味噌汁よりもさらに栄養価の高い納豆汁をいただくことができます。

 さらに、納豆ピザ、納豆パスタ、あと、卵焼きに入れるとか結構いろいろなメニューがあるんですけども、このように、普段のレシピに納豆を加えるだけで、さらに栄養が豊富になります。皆さんも是非、納豆をたくさん食べて健康で綺麗になりましょう」

茨城県広報監の取出新吾氏
全国納豆共同組合連合会第7代目 ミス納豆の佐々木もよこさん

よしもと芸人のマテンロウとデニスが豆之香を絶賛

 続いて、ゲストとして、よしもと芸人マテンロウ(アントニー、大野大介)とデニス(植野行雄、松下宣夫)が登場した。マテンロウのアントニーとデニスの植野行雄は、ともにハーフであり、納豆が苦手そうということで呼ばれたようだが、実際は2人も含めて4人とも納豆が大好きだという。マテンロウとデニスのメンバーは、早速、茨城県が県内の納豆メーカーと共同で開発した新しい納豆「豆之香」の試食を行ない、「美味しい!」と大絶賛だった。

 豆之香は、納豆の香りや味はそのままに、粘り成分を約1/4、かき混ぜたときの抵抗を約2/3に減少させ、糸引きを抑えた納豆である。納豆の糸引きが苦手な外国人にも抵抗なく食べてもらえることを目指して開発されたもので、県工業技術センターの職員が開発した豆之香専用納豆菌「IBRAKI 1st-1」を利用して製造されている。

 現在、豆之香は、茨城県下の5社が製造、販売を行なっており、統一ロゴマークが付けられている。納豆菌自体は共通なので、糸引きが少ないという特徴は同じだが、製造会社によって微妙な違いはあるという。豆之香は、そのまま食べても美味しいが、糸引きを抑えたことによって、従来の納豆よりも加工がしやすくなっており、さまざまな料理の食材としても活用しやすくなっている。マテンロウとデニスのメンバーは、さらに豆之香を使ったバターをフランスパンにのせたものを試食したが、こちらも全員、美味しいと驚きの声をあげていた。

デニスの植野行雄と松下宣夫
マテンロウのアントニーと大野大介
デニスの松下宣夫が司会進行役をつとめていた
新しい納豆「豆之香」の試食をしているマテンロウの大野大介とデニスの植野行雄
豆之香を使ったバターをフランスパンにのせたものを食べているマテンロウとデニスのメンバー

 さらに、大洗町のイメージキャラクター「アライッペ」が登場。アライッペは、周りの白い毛のような部分がシラスで、口はハマグリ、しっぽは潮干狩りで使う熊手をイメージしたという、ちょっと見た目が微妙なキャラクターだ。

 アライッペは、マテンロウとデニスと一緒に茨城の夏をPRした後、茨城の地魚PRとして、茨城で獲れた海産物をマテンロウとデニスのメンバーが目隠しをして触って、どんな海産物かを当てるイベントが行なわれた。用意された海産物は、アワビ、ウニ、シラスの3種類で、まずはマテンロウのアントニーが挑戦。目隠ししてアワビに触り、見事に正解を言い当てていた。次に、デニスの植野行雄がウニに挑戦。植野は触っただけでは分からず、実際に食べさせてもらって、ようやく正解となった。大洗で獲れたウニはまだ生きているほど新鮮であり、植野も「美味しい!」と感激していた。

 最後に、7月10日~12日までの期間限定で復活する「710BAR」の告知が行なわれ、PRイベントは終了した。

大洗町のイメージキャラクターのアライッペが登場。見た目がちょっと微妙だが、周りの髪の毛のような部分はシラスで、口はハマグリ、しっぽは熊手をイメージしているという
アライッペと一緒に茨城の夏をPRするマテンロウとデニス
茨城の地魚PRとして、茨城で獲れた海産物を目隠しして触ってあてるイベントが行なわれた
まず、マテンロウのアントニーが挑戦。目隠しをしてアワビに触ったところ、見事に正解を言い当てた
次は、デニスの植野行雄がウニに触ったのだが、触っただけでは答は分からず
仕方ないので実際に食べさせてもらい、ウニだと正解した
7月10日~12日で開催される710BARのPRが行なわれた
最後にフォトセッション
茨城マルシェで販売されている納豆を持ってアピール

3種類の納豆と12種類のトッピングが食べ放題! ただしご飯は3杯まで!

 PRイベント終了後、引き続いて「710BAR」の内覧会が行なわれた。710BARは、茨城マルシェのランチとして人気だったが、惜しまれながら提供が終了していたサービスである。今回納豆の日を記念して、7月10日~12日の3日間のランチタイム(11:00~17:00)限定で復活するものだ。710BARは、税込710円で、ご飯と味噌汁、日替わりで提供される3種類の納豆、そして12種類のトッピングが食べ放題になるというメニューだ。

 710BARのトッピングは、納豆の魅力を広く伝えようと活動している納豆男子が監修したもので、中でも特にお勧めなのが「れんこんドレッシング」「生あみの佃煮」「ニラキムチ」「カレー粉×玉ねぎ」「トマト」の5種類である。納豆+トマトは、記者も家でよく食べていて好きなのだが、それ以外は試したことがない組み合わせだ。なお、納豆やトッピングはお代わりし放題だが、ご飯は3杯までとされている。記者も下の写真に示したように、いくつかの組み合わせを試してみたが、どの組み合わせも納豆との相性がよく美味しかった(はちみつはちょっとご飯には合わない気もしたが……)。納豆が好きな人も苦手な人も、ぜひ710BARを試していただきたい。

 このほか、物販スペースの「マルシェ&イートイン」の様子も見せてもらったので写真で紹介する。茨城県は、農業、水産業、畜産業ともに盛んであり、さまざまな美味しいものの産地なのだが(メロンの生産量は日本一!)、そうした茨城の美味いモノを銀座で気軽に買えることが、茨城マルシェの魅力であろう。

期間限定で復活する710BARでは、12種類ものトッピングを好きに選んで納豆にかけることができる
12種類のトッピングの中でも特に納豆男子がお勧めのトッピングが「れんこんドレッシング」「生あみの佃煮」「ニラキムチ」「カレー粉×玉ねぎ」「トマト」の5種類
今回のイベントでもPRされていた新開発の糸引きが少ない納豆「豆之香」
こちらは昔ながらの大粒の水戸納豆
ちょっと変わった小粒の黒大豆を使った黒豊
試食用に用意された710BARで提供されるトッピング
こちらも710BARで提供されるトッピング。左からハチミツ、生あみの佃煮、れんこんドレッシングである
豆之香はこの通り、糸引きが非常に少ない
豆之香はかき混ぜても、糸をほとんど引かない
豆之香にシラスをトッピングして食べてみた。糸引きは少ないが、味はしっかりと納豆の味がして美味しかった
こちらは昔ながらの大粒の水戸納豆にニラキムチをトッピングしたところ。納豆とニラキムチの相性も抜群であった
トッピングは複数混ぜてもOKなので、自分だけの組み合わせを探すのも面白そうだ。黒大豆納豆に大葉とネギ、生姜肉味噌をトッピングした。黒大豆の納豆は歯応えがしっかりしていて美味しかった
おそるおそる納豆+ハチミツにチャレンジ。納豆は豆之香。甘納豆のような味わいになり、これはこれでありな気もするが、正直ご飯にはあまり合わないような。パンにのせて食べると美味しそう
豆之香を使ったバターをフランスパンにのせたものも提供されていた。このバターは販売されているわけではなく、調理例の1つとして考案されたものだ
バターに見事に納豆が混ざっている。食べてみたが、バターと納豆という組み合わせは確かに美味しかった
こちらは試食用ではなく、茨城の地魚PRの目隠しクイズで使われたもの。アワビは養殖とのことで、やや小ぶりだが、品質は高いとのこと。もちろんアワビもまだ生きていた
茨城マルシェの物販スペース「マルシェ&イートイン」。品揃えはかなり充実している
メロンやスイカも並んでいる。実は茨城はメロンの生産量が日本一なのだ
茨城産の野菜やドレッシング
こちらは納豆コーナー。納豆の種類はさすがに多い
話題の豆之香も4種類販売されている
チーズやベーコンなども売られている
非公認ゆるキャラの「ねば~る君」グッズも販売されている

石井英男