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シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル、ANNEX棟を増築し2017年には1000室超のホテルに

2015年夏にオープンする客室もお披露目

2015年4月16日開催

東京ディズニーリゾートにある「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」。ANNEX棟を新たに2017年オープン

 東京ディズニーリゾートにある「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市舞浜)」は、「ANNEX棟プロジェクト」として新たに175室を持つANNEX棟を増築すると発表した。これにより、舞浜エリアとしては初の1000室を超える規模のホテルとなる。2年後の2017年のオープンを目指す。

 また、新たに2015年の夏にリニューアルが完成する客室を報道陣に公開した。

 発表に先立ち総支配人 長田明氏より「東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは、2014年度の来場者が合計で過去最高の3137万7000人と運営するオリエンタルランドから発表された。2013年度の東京ディズニーランド30周年の時より、3000万人の大台を超えた状態を保っていて、今後2023年に向けてさらなる設備投資やアトラクションの増強がされると聞いている。東京ディズニーリゾートとして見ると、この先しばらくは右肩上がりでお客様に来てもらえると認識している」と、近年の好調なディズニーリゾートの来場者数に関しての報告があった。

 続けて「今後東京オリンピックもあり、訪日する外国人が大幅に増えると予想している。当ホテルでも昨年から顕著な伸びを示していて、これまで10%以下だったのが20%台にまでなってきており、目に見えて増えてきている。外国人観光客の場合には、最低でも3泊するなど宿泊のパターンが大きく異なる。そういった外国からのお客様にもスピーディーに対応していく。これまでの主流はお子様連れのファミリーだったが、3世代のファミリーや元気で余裕のある熟年夫婦での利用もとても増えてきていて、求められるサービスやエンターテインメントがこれまでとは異なってきている。本日発表のANNEX棟増築など客室のハードだけでなくソフト面も含めて対応していきたい」と、多様化する旅行や観光への対応を語られた。

増設の発表をするシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル 総支配人 長田明氏
ANNEX棟プロジェクトの発表
レセプションで挨拶した営業マーケティング部 ダイレクター 戸田猛樹氏

 「ANNEX棟プロジェクト」の発表では、本プロジェクトは3月に確定されたばかりで、まだ内部の客室やレストラン、宴会場などの詳細は報告できないとしながらも、「クルーズライナー」という海や船をテーマとした175室を増築すると報告があった。拡張されるのは、敷地内の西にあるディズニーリゾートライン(東京ディズニーリゾートを巡回するモノレール)ベイサイド・ステーションに近い側の一角で、これまでは立体駐車場があった場所。発表会当日には、すでに工事は着工していて、これまであった駐車場の取り壊しは完了し、2年後になる2017年1~2月の営業開始を目指すとしている。工事エリアは仕切られた状態になっていた。設計と施工は大成建設が行なう。

工事中の「ANNEX棟プロジェクト」が増築される場所。ベイサイド・ステーションから見たところ
同ホテル側から
同地上から

2015年夏にオープンする客室をお披露目

 利用が増えたクラブラウンジを拡張した「シェラトンクラブ ラウンジ」と、大規模なレセプションやウェディングに対応できる大宴会場「THE CLUB Fuji」の2014年に改装した施設を紹介。

 客室は2014年から行なわれた1期と2期の改装はすでに終了。ゴールデンウィーク明けから3期の改装が始まり、7月には完了する予定。これにより部屋数は、802室から841室に増える。リニューアルされた客室は「シェラトンクラブ ルーム(11~12階)」「オーシャンドリーム ルーム(6~7階)」「ジャパニーズスイート(3階)」の紹介があった。

 特に力を入れた客室のジャパニーズスイートは、これまで和室だった部屋をモダンに改装し、ベットを入れた和洋室の部屋。和室はパーティションで分けることができ、3世代ファミリーの利用にも対応できる。「ホテルの中の旅館」をイメージしており、9室のみ用意され、ほかの部屋からは暖簾で分けられたエリアになっている。

 ジャパニーズスイートとオーシャンドリーム ルームが、報道陣に公開されたので、写真で詳しく紹介する。どちらの部屋にも、充電用USBポート(1Aと2Aが用意されている)や部屋に設置された大画面テレビへ映像を出力するHDMIポート、音楽を聴くためのBluetoothとアナログオーディオ用のステレオミニジャックが集中的に配置された「メディアハブ」が用意されている。

ジャパニーズスイートの客室内

洋室側から和室を望む
和室側から洋室を望む
ベッド周り
ベッド枕元周辺
ソファ周り
洗面周り
洗面周りに置かれたアメニティ
浴室
机周り
床はバリアフリーが考慮されている
ジャパニーズスイートはエリアが区切られて別エリアとなる作りになっている。廊下も異なる内装

オーシャンドリーム ルームの客室内

入口から窓を望む
窓側から机側を望む
ベッド周り
ベッド枕元
洗面とバス
洗面に置かれたアメニティ
バックを模した鞄置きの引き出しには浴衣などが入っている
机周りにはコンセントも用意
充電用USB(1Aと2A)、HDMI、Bluetooth、オーディオステレオミニジャックが集中的に配置された「メディアハブ」

ウェディングの披露宴を想定した会場とドレスを紹介

 昨年8月にリニューアルした大宴会場「THE CLUB Fuji」ではレセプションパーティが行われ、ウェディングの披露宴を想定した会場とドレスが紹介された。

ウェディングの披露宴を想定した会場
大宴会場「THE CLUB Fuji」入口
ウェディングドレスのバリエーションを展示
ウェディングドレスのバリエーション1
ウェディングドレスのバリエーション2

ホテル内にある各レストランの料理も振る舞われた

 「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」には、4つのレストランとカフェがある。

 「オールデイ・ダイニング グランカフェ」は、開放感のあるガラス張りの店内に360席を備え、時間帯によって「ランチブッフェ(3600円~)」や「ディナーブッフェ(5400円~)」が開催されている。営業時間は6時30分~23時。「鉄板焼レストラン 舞浜 Teppanyaki」は、落ち着いた店内に111席があるレストラン。「カウンターで食材の焼ける音」「お店にたちこめる匂い」「焼き手との会話」など五感を刺激する雰囲気が楽しめる。「日本料理飛鳥・鮨処昴」は、創作懐石料理を月替わりで提供。席数は114席。「カフェ トスティーナ CLASSIC CUPPAS」は船上でのティータイムをイメージしたスタイリッシュなカフェ。席数は110席。

 レセプションパーティでは、これらのレストランからシェフが集い、料理が振る舞われた。ステーキをその場で焼いたり、ピザの生地を回して整えるなどの実演も行なわれ、出席者たちの目を引いていた。なお、ウェディングの披露宴でも希望により同様の料理が味わえるとのこと。

ステーキを目の前の鉄板で焼いてくれる
ピザの生地を回して整える実演
焼きたての4種類のチーズピッツァ
目の前で音を立てて焼かれていくステーキが食欲をそそる
鴨のローストとマンゴーのサラダなど
ミートローフ
子羊肉のロースト、ベイビーバックリブとフライドポテト
マンゴーライムケーキとローズショコラ

村上俊一