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シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル、海の見えるチャペルと宴会場を一新
婚礼施設のリニューアル内覧会を実施、コース料理などの提案も
(2015/7/27 00:00)
- 2015年7月24日 実施
「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」(千葉県浦安市舞浜)は、婚礼施設である教会「クリスタルチャペル」と、宴会場「ダイアモンド」をリニューアルし、2015年7月にオープンした。これら施設の内覧会が報道陣向けに行なわれ、併せてオリジナルコース料理の試食も実施された。これらを詳しくレポートしていく。
オーシャンリゾートをイメージした教会「クリスタルチャペル」
まずは、リニューアルオープンした婚礼用の教会「クリスタルチャペル」を紹介する。シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは、東京ディズニーリゾートに隣接し、東京湾が一望できる位置にあることもあり、ブライダルでの人気も大変高い。クリスタルチャペルは、屋根も含めガラス張りで開放感ある作り。正面祭壇奥に海が見渡せるため、参加者側から見ると海が式の背景のように見える。
ここからは、模擬ウェディングでの演出の様子をレポートする。今回は、一般的な荘厳なチャーチミュージックでのチャペル入場とは異なった、ボーカリストが歌う派手なポップミュージックに乗せたバージンロード入場が披露された。厳かな雰囲気が苦手な新郎新婦でも、先にミュージシャンが会場を盛り上げててくれることもあり、ハイな会場の手拍子のノリに合わせて入場できるとのこと。もちろんこれは特別な提案例。入場に合わせ、シャボン玉を使った演出もあり、会場はとてもハッピーな雰囲気になる。
式の終盤は、チャペル前にある屋外のプライベートウッドデッキに移り、2人で風船を割る「バルーンスパーク」が披露された。ナイフでバルーンを割る音や空に飛んでいくバルーンで、フォトジェニックで盛り上がるイベントということもあり人気が高まっているとのこと。
このデッキでは、ブーケトスやバルーンリリース、記念撮影など、要望に合わせた催しを行なえる。デッキ内のウェディングベルからは海を見渡せ、開放感ある記念写真を撮影できる絶好のポイントになっている。
リニューアルされた披露宴に最適な宴会場「ダイヤモンド」
模擬ウェディング後、リニューアルした宴会場ダイヤモンドに移り、施設の紹介があった。
まず、婚礼部長の藤原邦継氏より挨拶があり、「現在、特に3つ力を入れていることがあります。1点目が提案力をしっかり持ったウェディングデザイナーであるような仕組み作り、2点目がドレスや生花といったパートナーの方々とチームを組んで1つのウェディングデザインを作るということ、3点目が設備投資面でリニューアルに力をいれています。2014年9月の大宴会場『THE CLUB Fuji』に続き、本日の宴会場『ダイアモンド』、そして、ブライダルサロンの2階に『シェフスタジオ』というフードとビバレッジに特化した打ち合わせスペースを新設しました。人と施設の融合で、お客様の満足のいくトータルコーディネイトを作りあげていければと思います」と、婚礼部門にて力を入れているポイントの解説をした。
続けて、シニアウェディングデザイナー 大塚麻衣子氏からリニューアル施設についての詳細な解説があった。
クリスタルチャペルは、海に囲まれた透明感を引き立てるため、これまでの白い大理石のからクリスタル・ブルーのガラス張りに生まれ変わっている。クリスタル・ブルーという色は、クリスタルチャペルと海のブルーを掛け合わせた造語。バージンロードが海に続くように見え、海に囲まれた透明感を演出している。
また、夕方から行なわれるナイトウェディングでも幻想的なウェディングになるよう、両脇に10個のライトが設置されている。
ダイヤモンドの宴会場は、ジュエルボックスをイメージした、プライベート感あふれるデザイン。クリスタルチャペルからの動線もよく、セットで選ばれることが多いことから、オーシャンリゾートをイメージした海の雰囲気を取り入れた内装となっている。会場に併設されたオープンキッチンからは、タイミングよく料理が提供される。オープンキッチンに並ぶ料理は目で楽しむことも考慮された作りとなっている。
ダイヤモンドは3つの部屋から構成されており、その1つが宴会場、そしてその手前に前室となるゲストラウンジ(リビングルームとも呼ぶ)、もう1つは新郎新婦のブライズルーム(控え室)。
ゲストラウンジは、バーカウンターを備え、海の中にいるかのような雰囲気。披露宴の前段階で、曲芸的に楽しませてくれるフレア・バーテンダーを配して、ウェルカム・ドリンクを提供することも可能だ。
ブライズルームは、ホテルのスイートルームを思わせる自然光の入る上質な空間で、ゆったりとした支度時間が過ごせる。当日はホテルから、マカロンやフルーツの盛り合わせなどがプレゼントとして提供され、ブライズルームで2人のひとときを過ごせる。
最後に大塚氏は、「私たちウェディングデザイナー一同、シェラトンならではの空間を活かしながら、1組1組ニーズに合った結婚式を提案できるように、特にヒアリング、カウンセリングの部分を強化しています。お客様にベストな提案ができるように努めていきます」と意気込みを語った。
ウェディング・シェフのオリジナルコース料理
最後に、ウェディング・シェフが腕をふるった、オリジナルコース料理の提供があった。季節に合わせた旬の食材はもちろんだが、地元千葉の素材もふんだんに使われている。
例えば、メインとして提供された厚みのあるジューシーなサーロインローストでは、「しあわせ絆牛」という千葉県産のブランド牛を使ったり、デザートのチョコレートには、千葉産ピーナッツ(八街市など千葉では落花生の生産が盛ん)が使われていて香ばしい風味が楽しめるなどの、地産地消の工夫がされている。
リニューアル施設の内覧という形だったが、思いのほか多くの提案型のプレゼンが要所に入り、現在の婚礼式典のリアルな様子が伝わったのではいかと思う。一時流行した単に豪華さや派手さを競うような部分は影をひそめ、細部にまでこだわったサービスで心地よい時間を過ごし、参加者全員に感動してもらうという部分に力を入れているように感じた。ウェディング・プランニングを描くきっかけになればありがたい。
【お詫びと訂正】初出時、ゴスペルシンガーの名前ならびに、「しあわせ絆牛」に関する記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。