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JAL、1966年当時の制服で出迎えた名古屋~台北就航50周年セレモニー

2016年4月2日 実施

当日のクルーと当時の制服を着たCAによるフォトセッション

 JAL(日本航空)は4月2日、名古屋~台北線の就航50周年を記念して、中部国際空港(セントレア)18番ゲートにおいて記念セレモニーを実施した。

 名古屋(当時は小牧空港)~台北線が就航したのは1966年4月2日。同年、3月2日より不定期便として台北向け国際便が運航されていたが、1カ月遅れでの定期便就航となった。当時は1往復のみが設定されており、使用機材はコンベア 880型機。座席数は77席から107席仕様が投入されており、運賃はエコノミークラスで3万7800円だった。

1966年の運航ダイヤ

JL751便:羽田(07時40分)発~小牧/名古屋(08時25分)着~小牧/名古屋(09時00分)発~福岡(10時00分)着~福岡(10時35分)発~松山/台北(12時10分)着~松山/台北(13時10分)発~香港(14時35分)着、土曜日運航
JL752便:香港(13時30分)発~松山/台北(14時45分)着~松山/台北(15時30分)発~福岡(18時30分)着~福岡(19時10分)発~小牧/名古屋(20時10分)着~小牧/名古屋(20時40分)発~羽田(21時25分)着、水曜日運航

 その後、同便は1974年4月21日に一旦台北への寄港を休止。台北への直行便は日本アジア航空に移管される1989年7月11日まで姿を消してしまう。季節不定期便として復活したEG283/284便は、2008年4月1日から再びJALに移管され、JL655/JL656便として運航。2016年4月現在はJL821/822便として毎日1往復を運航されており、使用機材はボーイング 737-800型機で、ビジネスクラス12席、エコノミークラス132席の仕様となっている。

2016年4月現在の運航ダイヤ

JL821便:中部/名古屋(09時40分)発~桃園/台北(11時45分)着
JL822便:桃園/台北(15時45分)発~中部/名古屋(19時40分)着

 記念セレモニーには日本航空 代表取締役副社長 執行役員 藤田直志氏をはじめ、当時の制服をまとった客室乗務員(CA)や当日のJL821便を担当するクルーが参加。フォトセッションのあと藤田氏による挨拶が行なわれた。

セレモニーはJL821便の搭乗口となる18番ゲート前で行なわれた
JL821便の使用機材はボーイング 737-800型機(登録記号:JA321J)
日本航空 代表取締役副社長 執行役員 藤田直志氏

 藤田氏は当時週1便だった台北便が、50周年を迎えることができたのは皆さまのご愛顧によるものと感謝を述べ、盛大なお客さまを迎えることができるのは大変な喜びであると述べた。また、日本と台湾は交流が盛んな地域で日本からは160万人、台湾からは360万人以上が行き来しており、今後も政府目標によれば2020年には4000万人、2030年には6000万人のお客さまをお迎えする計画があり、ますます日本と台湾の交流が深まっていくと思っている、と述べた。

 最後に「私たちは、皆さまに選んでいただける、愛していただける世界で一番の航空会社を目指してこれからもサービスを改善してまいります。どうぞ、本日は週末の台湾旅行をごゆっくり楽しんでいただければと思います」と締めくくった。

1966年の客室乗務員の制服
胸元の刺繍。よく見るとJALの文字がある
帽子の刺繍。こちらもJALの文字入り
ボタンもJALの文字入り
乗客代表にモデルプレーンが贈呈された
贈呈された1/100サイズのボーイング 737-800型機
搭乗客には記念品が贈られた
中身は伊勢木綿のハンカチーフとステッカー
搭乗口ではスタッフが横断幕でお見送り
藤田氏自ら記念品を手渡す
9時41分にプッシュバックを開始
滑走路に向かう
離陸していく
JL821便は春霞のなか、台北へと飛び立っていった

(安田 剛)