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キャセイパシフィック航空、名古屋就航50周年を祝いセントレアでセレモニー
(2016/3/22 13:31)
- 2016年3月22日 実施
キャセイパシフィック航空は3月22日、3月11日に名古屋就航から50年を迎えたことを記念する「名古屋/香港線就航50周年記念式典」を、中部国際空港(セントレア)で実施した。
同社は1966年3月11日に、当時の名古屋空港(小牧空港、現・県営名古屋空港)に小牧~伊丹(大阪)~香港というルートでの定期便を、コンベア 880型機を用いて就航した。これは小牧空港にとっても、JAL(日本航空)と並んで最初期の国際線定期便だったという。
セレモニーが開かれたのは、CX533便(中部9時45分発~香港13時25分着)の搭乗口となった17番ゲート前で、キャセイパシフィック航空の本社社員によるライオンダンスで幕開け。中部国際空港 代表取締役社長の友添雅直氏と、国土交通省 大阪航空局 中部国際空港事務所 空港長の谷口安弘氏によりライオンダンスで使われる人形への目入れの儀式が行なわれたあと、軽快な太鼓の音をバックにライオンダンスが披露された。
式典の冒頭では、キャセイパシフィック航空 サービス担当取締役 ジェームズ・ジンズ氏が挨拶。「1966年3月11日、コンベア 880型機による香港~名古屋線を開設し、当時の小牧空港に最初の飛行機が降り立った。そのとき以来、名古屋との力強いパートナーシップが始まり、いまも名古屋は我々にとって重要な市場になっている。この50年で名古屋~香港線は、大阪経由の週2便から、現在では台北経由を含む毎日3便まで拡大した。これは名古屋~香港間で最多のフライト数であり、両都市から旅行するお客さまに幅広い選択肢と利便性を提供している。名古屋と香港、香港以遠の国々にお客さまを連れて行くことで旅行業の発展に貢献してきた」と名古屋~香港線を紹介。
さらに同社の取り組みとして、「よりよい旅の体験を提供するために、プロダクトとブランドに対する大規模な投資を行なっている。ワイドボディ機の新規導入を進めており、2016年前半から2024年にかけて導入されるエアバス A350型機やボーイング 777-9X型機を含む70機を新規発注している。2015年11月には未来に向けた取り組みの一環として新塗装機を発表した。また、ヨーロッパでの存在感を高めることにも力を入れており、ネットワークの拡充に努めている、例えば今年6月にマドリード、9月にはロンドン・ガトウィックに就航する。ラウンジにも力を入れており、香港、バンクーバー、ロンドン・ヒースローのラウンジをリニューアルする予定」とした。
続いて、国土交通省 大阪航空局 中部国際空港事務所 空港長の谷口安弘氏が、「キャセイパシフィック航空は数ある航空会社のなかでも、安全性、サービスレベルにおいて世界トップクラスと評価されている。そのような航空会社に50年もの長きにわたって名古屋~香港路線を継続していただいている」と感謝。
加えて「名古屋のみならず、日本国内各地に路線展開され、日本と香港との経済活動や観光・文化の交流に大いに貢献されている。2015年の訪日旅客数は約1974万人で、そのうち香港からの旅行客数は国・地域別で4番目に多い約152万人。そのうち中部国際空港は3番目であると聞いている。中部・北陸9県では現在、外国からのお客さまに中部・北陸の旅を満足していただき、受け入れを拡大するための昇龍道プロジェクトを推進している」と香港と、中部・北陸地区との交流を紹介した。
次に挨拶を行なった中部国際空港 代表取締役社長の友添雅直氏は、「正確性が心配だが」と前置きしたうえで、「50周年ということで、就航当時の数字を調べてもらったら、日本から海外に渡航される方々が年間3万4000人だったそう。現状が約1600万人なので、1/500の状態でキャセイパシフィック航空は名古屋と香港との路線を飛ばすことを決定されたわけで大英断だったと思う。さらに1970年に名古屋空港の国際線全旅客数が1万2664人だったそうだが、現在は香港線のみで47万人のお客さまが名古屋と香港を行き来している。いかにキャセイパシフィック航空を中心に、この路線の維持、拡大に努力してきたかが分かる。さらに、現時点では貨物が6000トン、これはサラブレッド1万2000頭に相当するそうで、それだけの貨物を香港、加えて香港以遠に中部の産品を運んでいただいていることになる」とさまざまなデータを元に、就航当時からの拡大ぶりを紹介。
また、「ご存じのとおりキャセイパシフィック航空は世界にも有名なサービスレベルが高い航空会社。当空港もおかげさまでSKYTRAX(スカイトラックス)社の調査でアジアリージョナルエアポートで6年連続ナンバーワン、グローバルでは2年連続ナンバーワンを獲得したので、お互いにに協力しながら、楽しい旅を続けてもらえるように頑張っていきたい。特に香港は、食も美味しく、安全で近距離なので、中部の方々にはこれからどんどん香港に行っていただき、昇龍道がますます魅力を発信しているので香港の方々にもこちらへ来ていただきたい」とさらなる交流拡大に期待した。
その後、中部国際空港より、CX533便の機長であるケルビン・マー氏と、インフライトサービスマネージャーの梅田さとみ氏へ花束が贈られたあと、列席者一同で記念撮影。搭乗が始まると乗客には就航50周年の記念品が配布された。記念品はラゲッジタグとクッキー、そして名古屋~香港線就航50周年記念のメッセージカード。メッセージカードにはキャセイパシフィック航空 日本支社長のクラレンス・タイ氏と、愛知県知事の大村秀章氏からのメッセージが書かれていた。