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NEXCO東日本、5代目渋滞予報士がGW期間中の渋滞回避を呼びかけ
2017年度第1回目の定例会見を開催
2017年4月28日 00:00
- 2017年4月27日 開催
NEXCO東日本(東日本高速道路)は4月27日、2017年度1回目の定例会見を開催した。
会見では平成29年(2017年)度~32年(2020年)度の中期経営計画について説明したほか、3月実績の営業概要、高速道路リニューアルプロジェクト、逆走防止の広報施策、GW(ゴールデンウィーク)期間中の渋滞予測などについても触れた。
NEXCO東日本 代表取締役社長の廣瀨博氏は中期経営計画について、「安全・安心・快適・便利な高速道路サービスの提供」「地域社会への貢献とインバウンド・環境保全への対応」「社会に貢献する技術開発の推進」「関連事業の収益力強化」「グループ全体の経営力強化」の5つの取り組みがあるとした。
また、高速道路事業の損益計画は、高速道路機構と締結した協定どおり、料金収入が約2兆8000億円としながらも、道路資産賃借料が約2兆円、管理費等が約8000億円で、利益を見込んでいないとした。
投資計画は、東京外環道(東京外環自動車道)などの新設、高速道路リニューアルなどの更新・修繕で約2兆円、料金収受機械やETC設備などで約1300億円を予定している。
続いて、取締役兼専務執行役員 管理事業本部長の遠藤元一氏からは3月の通行台数と料金収入について、取締役兼常務執行役員 サービスエリア事業本部長の萩原隆一氏からはSA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高について説明があった。
3月の通行台数は1日平均約296万台で前年比2.7%増、料金収入は約720億円で前年比4.1%増。SA/PA売上高は122億1100万円で前年比9.4%増だった。部門別の内訳は、飲食商品販売部門が85億2000万円で1.4%増、ガソリンスタンド部門が36億9000万円で33.7%増。なお、今回の営業概要報告からETC 2.0利用率の推移が記載されており、2月実績で11.3%だった。
会見の後半では、同社 渋滞予報士の外山敬祐氏がスライドを交えてGW期間中の渋滞予測を解説した。
関東支社管内の渋滞予測は既報のとおりで、下りのピークは5月3日9時ごろに常磐自動車道 土浦IC(インターチェンジ)付近で最大45km、上りのピークは5月5日17時ごろに関越自動車道 高坂SA付近で最大45km。ただし、上りは6日~7日になればかなり渋滞が解消される見込みであるとして、分散利用を呼びかけた。
会見後の質疑応答では、渋滞予報士は2007年7月から始まった取り組みで、外山氏は2016年7月に就任した5代目であること、「渋滞予報士」はNEXCO東日本の商標であることなども説明した。