ニュース

JR西日本、山陽新幹線における自動列車制御装置 新ATCの運用開始を発表

乗り心地の向上や所要時間の短縮に期待

2017年2月15日 発表

2017年2月19日 運用開始

JR西日本が導入する新ATCのブレーキイメージ

 JR西日本(西日本旅客鉄道)は2月15日、2010年から準備を進めてきた山陽新幹線の新ATC(自動列車制御装置)の導入について、2月19日の始発列車から運用を開始すると発表した。これにより、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の全線で同じ制御方法による運転となる。

 使用開始区間は、山陽新幹線の新大阪駅~博多駅間(博多南線を含む)。現在のATCは、停止位置に対して段階的にブレーキ制御を行ない列車の減速を行なっていたが、新ATCは一段でブレーキ制御を行なうため、滑らかな減速が可能になるという。

 新ATCの導入により、新幹線の乗り心地の向上や、のぞみ111号、113号(東京発 広島行き)は新大阪駅~広島駅間で最大6分、こだま747号(岡山発 博多行き)では岡山駅~博多駅間で最大38分の時間短縮が期待されるとしている。なお、新ATCの利用を前提としたダイヤへ3月4日に変更される。