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JRグループ、2017年3月4日に全国でダイヤ改正を実施

東京~新大阪駅間を3分短縮など

2017年3月4日 ダイヤ改正

 JRグループの7社は12月16日、2017年3月4日にダイヤ改正を行なうと発表した。それによると、東海道新幹線は「のぞみ」28本、「ひかり」23本について、東京駅~新大阪駅の所要時間を3分短縮するなど、各地でダイヤが変更される。主な変更点を紹介する。

新幹線

 東海道・山陽新幹線では、すべての定期列車の「のぞみ」「ひかり」をN700Aタイプの車両で運行する。これにより、「のぞみ」28本、「ひかり」23本について、東京駅~新大阪駅の所要時間を3分短縮する。また、山陽新幹線の新ATC(自動列車制御装置)の導入により、東京駅~博多駅を直通運行する上下合計62本のすべての「のぞみ」の所要時間が1分~7分短縮される。

 九州新幹線は一部列車を山陽新幹線と直通するほか、新大阪駅~熊本駅間の「みずほ」に臨時列車を設定、1日8往復程度の運行となる。

 東北・北海道新幹線では、東京駅~仙台駅で「はやぶさ」を1往復増発する。北陸新幹線では「かがやき」の夕方~夜の上り列車の時刻を見直し、夜間から夕方へ1本をずらすなど運行間隔を調整する。

在来線

 在来線では、北海道において特急列車の運行区間を見直し、途中で乗り換えが必要になる区間が発生する。これは車両の老朽化により、使用できる車両が減少するための措置。

 札幌駅~稚内駅に2往復運行の「スーパー宗谷」と1往復の「サロベツ」は「宗谷」として1往復と、旭川駅~稚内駅に2往復の「サロベツ」として運行する。同様に札幌駅~網走駅の「オホーツク」は4往復が2往復となり、旭川駅~網走駅間の2往復は「大雪」として運行する。

 一方、札幌駅~旭川駅は「ライラック」3本の新設と、「スーパーカムイ」1本の廃止で1往復増となる。札幌駅から稚内駅や網走駅への特急は乗り換えが必要になる列車も発生するため、旭川駅で改札口を出ない限り、特急券やグリーン券は直通列車と同じ料金で乗車が可能になるよう、制度を改正する。

 首都圏では、成田空港へのアクセスとなる特急「成田エクスプレス」を東京駅~池袋駅間で延長増発し、都内と成田空港を移動する際の利便性を向上させる。

 関西地区では大阪駅と金沢駅を結ぶ特急「サンダーバード」の一部が高槻駅に停車する。また、金沢駅で「サンダーバード」と「かがやき」の乗り換え時間を短縮する。さらに、東海道・山陽線の新快速の車両を現在の8両または12両編成から、終日12両編成へと変更、新快速の利用が快適になるとしている。

 九州地区では、特急「かもめ」の増発のほか、鹿児島・肥薩線では、新しいD&S列車として特急「かわせみ やませみ」を毎日、3往復を運行開始する。

 ダイヤ改正では、延長して開業する路線や、新駅も開業する。延長は可部線の可部駅~あき亀山駅間で、河戸帆待川駅とあき亀山駅が開業する。この区間は2003年に廃止された区間の一部で、復活して開業となる。

新駅・新路線・廃止駅

 新駅はこのほか、山陽線の西条駅~八本松駅に寺家駅が開業、磐越西線の郡山駅~喜久田駅に郡山富田駅がダイヤ改正から少し遅れて2017年4月1日に開業する。

 なお、北海道では10駅が廃止される。千歳線の美々駅、根室線の島ノ下駅、稲士別駅、上厚内駅、釧網線の五十石駅、函館線の東山駅、姫川駅、桂川駅、北豊津駅、蕨岱駅。

新型車両

 新型車両は男鹿線と若松線(筑豊線 若松駅~折尾駅)に投入される。どちらも蓄電池列車で、男鹿線は交流蓄電池電車ACCUM(EV-E801系)を1編成導入、若松線はすべてを蓄電池電車「DENCHA」(819系)に置き換える。

 また、烏山線はすでに直流蓄電池電車ACCUM(EV-E301系)を一部に導入していたが、追加投入してダイヤ改正ですべての列車をACCUMに置き換える。

蓄電池電車「DENCHA」(819系)
交流蓄電池電車ACCUM(EV-E801系)
直流蓄電池電車ACCUM(EV-E301系)