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JR四国、新型特急気動車「2600系」完成

2000系の老朽取替用、各座席にコンセントと大型テーブル装備

2017年1月30日 発表

2600系特急形気動車

 JR四国(四国旅客鉄道)は1月30日、新型の2600系特急形気動車が完成したと発表した。予讃線、土讃線、高徳線で使用中の2000系特急形気動車の老朽取替のための新型車。最高運行速度は120km/h。2両編成が2本の合計4両が完成、2月15日に高松運転所に到着するという。

 2600系のデザインは「Neo Japonisme(ネオジャポニスム)」をコンセプトとしたもので、日本の伝統意匠を現代風にアレンジ、安らぎと先進性を併せ持ったものとした。ボディカラーは四国の自然の「青と緑」に映えるディープレッドを基調に、カラーの塗り分けは「ディープレッドのラインを筆の流れにみたて、紅墨汁のにじみのごとく、赤い色彩がステンレスボディに染み入る様をゴールドの縁取りで表現」と説明している。

 インテリアは車両ごとに「臙脂(えんじ)」と「紺色」のモケットシートとし、それぞれに味わいの違いが楽しめる。8600系特急型直流電車の普通車と同タイプのシートを採用、座面が前方にスライドするリクライニング機構を装備した。各座席にはコンセント、可動式枕、ドリンクホルダー、コートフックなどを設置し、PC利用を考慮したテーブルは大型化した。

 バリアフリー整備ガイドラインを考慮した車内設備とし、車いす対応多機能トイレを設置。室内照明にはLED照明を採用、安心して利用してもらうために車内に非常通報装置(SOSボタン)、防犯カメラを設置する。

Mc車は臙脂(えんじ)色のシート
Mc’車は紺色シート
車両の室内配置