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「Fly! ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会」を2017年5月11日~16日に開催

場所は神奈川県横須賀市津久井浜海岸、ANAは観戦ツアーも用意

2017年5月11日~16日 開催

 ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会実行委員会は12月20日、プロフェッショナルウインドサーフィン協会(PWA)と正式に契約を締結し、神奈川県横須賀市津久井浜海岸で2017年のウインドサーフィンワールドカップ「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会」の開催が決定した。期間は2017年5月11日~16日。開催が決定したことを受けて、実行委員会構成メンバーであるANA(全日本空輸)本社において、記者会見を行なった。

 ウインドサーフィンのワールドカップは1993年まで国内開催を行なっており、静岡県の御前崎で開催していたことがある。今回、横須賀での開催は、24年ぶりの国内開催。世界のトッププロ選手が約80名が出場し、大会の種目は「スラロームレース」となる。

横須賀市 市長 吉田雄人氏

 会見では実行委員会の会長である横須賀市 市長の吉田雄人氏が挨拶、「正式契約を結び、正式決定での記者会見になる。1993年を最後に、日本で開催されてこなかったウインドサーフィンのワールドカップが、24年ぶりに横須賀津久井浜海岸で開催されるということに、私自身、興奮さめやらぬ気持ちで望んでいる」とし、「世界にも横須賀の名前を発信していくことができたらと思っている」「課題が出てくるかもしれないが、ご協力をお願いしたい」と話した。

全日本空輸株式会社 代表取締役社長 篠辺修氏

 また、実行委員会 副会長でANA 代表取締役社長の篠辺修氏は「ANAの冠がつくことに、たいへん光栄に思っている」と話し、航空事業に関係がなくても社員がさまざまに提案できる制度があり、今回の大会誘致は、その提案が実現したということと紹介、その後「たくさんの皆さまの賛同のおかげでここに至ったと思っている」と感謝を述べた。

 篠辺氏は大会について「ウインドサーフィンの普及と、地域の活性化の一助になればと願っている」とし、「ANAグループの宣伝媒体をうまく使って、大会の告知をしていきたい」と話し、機内誌の「WING SPAN」の2017年2月号、「翼の王国」の2017年3月号でウインドサーフィンワールドカップの開催を取り上げるほか、国際線の2017年4月の機内で上映するCMでも映像を流すことを明らかにした。さらに、全国各地から観戦に訪れる人のために、飛行機とホテルが一緒に予約できる専用のWebページを立ち上げた(専用Webページ)

京浜急行電鉄株式会社 取締役社長の原田一之氏

 同じく実行委員会 副会長の京浜急行電鉄 取締役社長の原田一之氏は「三浦半島というのは、都心から1時間強で行けて、自然豊かで海もすばらしい」と沿線の魅力をアピール、「津久井浜は、冬場のこの時期でも、楽しそうにウインドサーフィンを楽しまれているのを何度も見ている。そういう楽しみを1年通じて、三浦半島でマリンスポーツを楽しんでいただく、大きな役目を果たしてくれのではないか」と期待を寄せた。

 さらに、原田氏は大会の開催を「三浦半島のマリンスポーツの大きな刺激になる。京急グループとしても支援して、大会を成功裏に終わらせたい。来年の第1回だけでなく、マリンスポーツのメッカとしてのワールドカップが継続されることを応援したい」と述べ、ワールドカップが継続していくことも願った。

三浦市 市長の吉田英男氏

 途中から実行委員に加わり、実行委員会の副会長になった三浦市 市長の吉田英男氏は、「会場に隣接する自治体として、大会の盛り上げに、一緒に尽力したい。大会は5年間継続すると聞いているが、大会の知名度をアップさせ、津久井浜、三浦海岸、地域一帯がおおいに盛り上がるよう、一緒にがんばりたい」と話した。

ビデオレターで登場したPWAのチェアマン、ジミー・ディアス氏

 開催の決定したPWAのチェアマン、ジミー・ディアス氏はビデオレターを寄せ、かつて開催していた日本での開催にたいへん興奮しているとし「サイドショアの安定した風に恵まれる津久井浜海岸は、PWAスラローム大会の開催に理想的な場所」と評価した。

国枝信哉選手

 なお、会見には出場が見込まれる選手2名も登壇した。男子選手の国枝信哉氏は「8年前からワールドカップをまわり、津久井浜が世界に誇れるウインドサーフィンの場所だと分かっていた。ウインドサーフィンという素晴らしいスポーツを日本全国の人に伝えるチャンス。選手としては、大会まで残り5カ月なので、途中、海外遠征で鍛えなおして挑みたい」と述べた。

須長由季選手

 女子選手で世界ランク6位の須長由季氏は「自分が選手のときに、ワールドカップが日本に来るとは思ってもみなかったので、興奮しています。出るからには、自分が練習しているホームである津久井浜なので、絶対優勝、最低でも日本人の歴史にない表彰台3位以内を目指す意気込み」だと力強く語った。

Fly! ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会の概要

大会ロゴとポスター

 「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会」は神奈川県横須賀市の津久井浜海岸において5月11日~16日の6日間開催。現在のところ毎日競技が行なわれ、5月16日16時に表彰式と閉会式が行なわれるスケジュールが想定されている。

 主催は大会実行委員会で、構成メンバーには神奈川県、横須賀市、三浦市、NPO法人日本ウインドサーフィン協会、ANA、京浜急行が入っている。さらに特別協賛としてANA、協賛として京浜急行、アサヒビールの参加が決定。さらに協賛企業が増える可能性が高いとしている。

 場所は、京浜急行の津久井浜駅から徒歩8分、国道134号の県営の駐車場を大会エリアとして使用、南西側の半分を物販・協賛企業ブースエリアとし、各企業ブースや地元の名産を販売、北東側は飲食ブースエリアで、三浦半島の食材を活かした飲食エリアとなる。横浜市など関係都市の飲食ブースも出店予定。

 砂浜に選手のテントを設置、海で競技を行なう。海上に四角いエリアを設け、スラロームのコースとする。なお、このエリアはオフショアの横からの風が吹くため、海岸から選手の活躍が見やすいという。また、津久井浜海岸は1年を通じてよい風が吹く場所のため、大会開催中もよい風となりやすい場所だという。

左から神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター 所長 國重正雄氏、三浦市 市長の吉田英男氏、全日本空輸株式会社 代表取締役社長 篠辺修氏、横須賀市 市長 吉田雄人氏、京浜急行電鉄株式会社 取締役社長の原田一之氏、特定非営利活動法人 日本ウインドサーフィン協会会長 長谷川浩氏、国枝信哉選手、須長由季選手