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ANA、2017年3月期第2四半期の連結業績を発表、過去最高の営業利益と経常利益
国内線は新路線で需要を取り込むが、他社との競合で単価は前年を下回る
2016年10月31日 20:08
- 2016年10月31日 発表
ANAホールディングスは10月31日、2017年3月期 第2四半期の決算を発表、会見を行なった。連結売上高、営業外損益は前年同期を下回ったものの、過去最高の営業利益と経常利益を記録した。
第2四半期の連結売上高は前年同期比2.9%減となる8849億円。営業損益は895億円の利益で前年同期比3.2%増、経常損益は834億円で前年同期比0.6%増、親会社株主に帰属する四半期純損益は574億円で前年同期比6.4%増となった。
国内線は旅客収入が3474億円で前年同期比1.7%減、旅客数は2152万人で0.1%減。説明を行なった取締役執行役員の平子裕志氏は「航空事業は、サマーダイヤより、羽田~宮古線を新規開設したほか、夏季の一部期間について、羽田~沖縄の深夜便ギャラクシーフライトを運航して需要の取り込みを行なった」と対策を説明するが、「需要動向に応じた旅割タイムセールを実施し、運賃を柔軟に設定したことや、他社との競合により、単価は前年を下回った」と単価下落について説明した。また、熊本地震の影響もあったとしている。
国際線事業については、平子氏は「日本発欧州線のレジャー需要では、テロの影響が残ったものの、欧米、アジア路線のビジネス需要が堅調に推移したことに加え、全方面から海外発需要が旺盛であったことから、旅客数は前年同期を上回った」とし、旅客収入が2591億円で前年同期比0.2%減、旅客数は447万9000人で10.3%増となった。
なお、第2四半期を終え、2017年3月期通期の連結業績予測を修正、売上高目標は当初発表の1兆8100億円から、1兆7400億円へと変更した。営業利益、経常利益、当期純利益に変更はない。