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ジェットスターとアングリーバードがコラボした特別塗装機「ハッピージェット」、7月1日から運航

公開イベントには坂上忍さんも登場

2016年6月30日 公開

7月1日から運航を開始するハッピージェット

 ジェットスター・ジャパンは6月30日、成田空港内の格納庫において、映画「アングリーバード」とコラボレーションした特別塗装機「ハッピージェット」のお披露目イベントを実施した。

 ハッピージェットは同社では初の試みとなる特別塗装機で、2012年の運航開始からこの7月で4周年を迎えることを記念したもの。「おトクな運賃で気軽な空の旅と幸せな時をこれからも届ける」との想いから、「ハッピー」をテーマにしたキャンペーンを実施するとともに、同映画とのコラボレーションが決定したという。

 特別塗装機のモチーフとなったアングリーバードは、もともとは30億ダウンロードを誇る人気のモバイルゲームアプリで、飛ぶことができない鳥たちをユーザーが操作し、建物などにぶつけてステージをクリアしていくもの。今回製作された映画では、登場キャラクターたちを3Dアニメ化。主人公となる、いつも怒ってばかりの鳥「レッド」が仲間とともに、盗まれた「タマゴたち」を取り戻すというストーリー。レッドはゲーム内では飛ぶことができない鳥という設定だが、今回のコラボレーションによってエアバス A320型機とともに空へ飛び立つ夢をかなえたことになる。

 このハッピージェットの運航は7月1日からで、LCC最多となる国内16路線のいずれかで運航される。事前に運航路線の公表はないとのことで、運よく出会うことができればまさにハッピーだ。

主翼後方に大きなステッカーが貼られる
登録記号はJA01JJ
レッド、チャック、ボムが描かれる
機材はエアバスA320型機
ジェットスター・ジャパン 代表取締役会長 片岡優氏

 イベントの冒頭、ステージに立ったジェットスター・ジャパン 代表取締役会長 片岡優氏は「2012年7月3日に成田空港をベースに首都圏初のLCCとしてジェットスター・ジャパンは就航を開始。本日晴れて4周年という節目を迎えうれしい」と挨拶。3機のエアバス A320型機で国内2路線の運航からスタートし、現在では20機態勢で国内線11都市16路線、国際線3都市8路線へと拡充。1日100便以上を運航する日本で最大のLCCへと成長したと説明した。

 また、コンビニエンスストアでの予約や決済、国内LCCとして初めてモバイルボーディングパスを導入、大手航空会社とのコードシェアやマイレージプログラムの提携など、日本独自の取り組みによって乗客の利便性を向上。加えて低運賃を提供することにより、就航からの累積搭乗者は1450万人を超えたとして、感謝の意を表した。

 そして、この7月からのハッピージェットの運航開始に合わせ、「この夏を4倍楽しく、4倍ハッピーに! 4つのハッピーキャンペーン」の実施も発表した。本キャンペーンは「ジェットスターに乗ってHappy! ~搭乗者限定キャンペーン~」「セールでおトクに買ってHappy! ~4周年ハッピーセール~」「手荷物預けて身軽に飛んでHappy! ~受託手荷物事前購入キャンペーン~」「コンビニで手軽に買ってHappy! ~コンビニ予約購入限定キャンペーン~」の4つを用意する。

ジェッ太とCA(客室乗務員)も同席

 最後に「国内線の確固たる路線網の構築」と「国際線のさらなる強化」を進めていくと今後の展望を語るとともに、「これからもジェットスターは一人でも多くのお客さまの“もっと旅に出たい”という願いをかなえるために、皆さまがハッピーに手軽に旅行を楽しんでいただけますよう、いつでもお求めやすい運賃で、気軽な空の旅を提供させていただきます。より多くのお客さまに低運賃で安心・安全な空の旅をしていただきたい、それが私たちジェットスター全社員の願いです」と締めくくった。

会場にはモデルプレーンも飾られていた

 発表会後に行なわれた囲み取材において片岡氏は「まずは国内線でしっかり基盤を作って、国内でしっかりとビジネスができる体制を作る」ことからスタートして、2015年から国際線に参入。現在は3都市8路線まで拡大したと現状を解説。5年目となる今後は「国内線のネットワークを維持しながら国際線にネットワークを広げていく」と、新規路線は国際線重視で検討を進めているとした。

 具体的には機材(A320型機)の縛りがあることから「4時間から4時間半が圏内。東南アジアの北部、中国沿岸部あたりがターゲット。いろいろな都市を候補地として検討している」とした。

 7月~8月に一時運休が決まったマニラ線については、もともとこの時期は需要が少なくなるため、逆に繁忙期を迎える国内線の充実に注力すると説明。9月から再度運航を開始するとした。

 アングリーバートとのコラボレーションに関しては「日本では10月からですが海外ではすでに公開されている国もあり、お子さまには非常に人気が高い。(国内でも)夏休み前に飛ばすことで喜んでもらえるのでは」と期待するとともに、「今後も(特別塗装機のような)コラボレーションは続けていきたい。希望があればぜひご連絡を」と、前向きの姿勢を見せた。

タラップで手を振る坂上忍氏

 片岡氏の挨拶のあと、ハッピージェット機内から姿を現したのは、レッドの声優を務める俳優の坂上忍氏。法被(ハッピ)を着てタラップ上で手を振るという、来日50周年を迎えたあの伝説のグループを彷彿とさせる登場となった。

 レッドも加わってのトークセッションでは「一番初めに見たとき、眉毛が似ていると思いました。ちょっと親近感が沸くというか。だいたい僕もこんな眉毛だと思いますよ。こんなにかわいくはないんだけど」と、第一印象を説明。アフレコでは怒る芝居のときは、実際に怒りながらやったと言いつつも、「ぜえぜえ、はぁはぁ」とか「ギャー」のようなセリフが多く、「あんなにダメ出しを食らったのは初めて」と告白。合わせるのに体力を奪われて大変だったと振り返った。

ジェッ太とハグ
レッドの登場に飛び上がって喜ぶジェッ太

 続いて2016年上半期の「アングリーエピソード」と「ハッピーエピソード」を発表。「(新居は)自然豊かなところで窓を開けていたら鳥が入ってくるようになってしまった。結構迷惑で鳥に腹が立った」とアングリーエピソードを語る一方、そのあと「アングリーバードのオファーが来た」と一転、ハッピーエピソードに。「にっくき鳥が好きになった。鳥被害に頭を悩ませていたら……。鳥様様です、ありがとうございます」と取材陣の笑いを誘った。

親近感がわくと坂上氏
2016年のエピソードをフリップに書き込む坂上氏。レッドも何を書いているか気になる様子
アングリーエピソードは「新居が鳥に襲われる」
「いやいや、オレ関係ないし(怒)」とレッド
ハッピーエピソードは「アングリーバードのオファー」
さっきとは一転、ドヤ顔(手振り?)のレッド
最後は巨大絵馬に願い事を書き込んで祈願
絵馬は成田山新勝寺に奉納されるという