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大阪に日本一高い全高123mの観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL」

7月1日グランドオープン

2016年7月1日 グランドオープン

REDHORSE OSAKA WHEEL

 フィリスウィールインベストメントは6月23日、グランドオープンに先駆けて高さ123mの観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL」を報道向けに公開した。7月1日グランドオープンで、場所は大阪府の万博記念公園駅前にあるEXPOCITY内。高さがあるうえ、全ゴンドラの足元が透明ガラスになっていることや、観覧車全体が免震構造になっていることが特徴。

高さは「日本一」の123m、免震構造の観覧車

チケット売り場の手前からREDHORSE OSAKA WHEELを見上げたところ

 REDHORSE OSAKA WHEELは全高123mで、運営会社のフィリスウィールインベストメントによれば、高さは日本一で、世界では5番目の高さになるという。1周の所要時間は約18分で、大阪市内方向など高い場所からの景色が楽しめる。

 場所は大阪府吹田市のEXPOCITY内。万博記念公園の周回路の内側で、中国自動車道、大阪中央環状線の南側に位置し、大阪モノレールの万博記念公園駅からすぐのところにある。観覧車は東西に走る中国道とほぼ平行に配置してある。

 ゴンドラ台数は72基で、そのうち2基は1基まるごと借り切るVIP仕様。定員は通常のゴンドラは1基6名、VIPゴンドラは1基4名。すべてのゴンドラは座席シート以外の床面が透明ガラスのシースルー構造。ゴンドラは冷暖房完備で、1席の幅は60cm。内部にはタブレットが置いてあり、エリア放送の「EXPO TV」の視聴ができるほか、今後、アプリを使って情報提供をする予定もある。

観覧車施設に境目があり、この内側が免震構造となっている

 観覧車施設全体が免震構造となっており、観覧車では世界初としている。万一、地震が発生した場合でも、耐震構造の観覧車よりも揺れが小さく感じられるという。なお、免震構造だが、地震後も止まらずに回り続けるわけではなく、地震後は緊急停止し、安全を確認してから回転を再開させるという。災害時でも救助のための回転ができるよう予備の動力システムのほか、人力でも回転させられる仕組みも備えているという。

 乗車にはチケットが必要で、現地のチケットカウンターや一部はWebサイトで購入が可能。Webサイト購入の場合はQRコード(二次元バーコード)が発行され、乗車時に必要となる。

 チケットの代金は通常の「当日チケット」は1名1000円。日時指定で混雑時でも10分間程度の待ち時間で乗れる「ファスト10チケット」は1名1500円。特別仕様のゴンドラを1基借り切る「VIPチケット」は8000円(4名まで)。そのほかに「障がい者割引チケット」が1名500円、日時指定の団体割引チケットが一般団体が1名1000円、学校団体が1名750円。3歳以下は無料。

 REDHORSE OSAKA WHEELの営業時間は10時~23時で、定休日はEXPOCITYに準ずる。グランドオープンは7月1日だが、6月25日からは三井ショッピングパークカード(セゾン)会員、28日からは三井ショッピングパークポイントカード会員が事前に乗車できるプレオープンも実施する。

夜間のREDHORSE OSAKA WHEELの様子。ライトアップは季節によって変更予定、さまざまな色に変化させることができる

高さ123mから大阪の街を望む

 報道向け公開にてREDHORSE OSAKA WHEELに試乗した。搭乗待ちから夜間の眺望を紹介したい。

らせん状に並んで待つことができるようになっている
ここからゴンドラに乗り込む
徐々に高度が上がっていく
乗り込んですぐ太陽の塔が見える
足下はシースルー
さらに高いところに上がっていく
かなり高度が上がったときの西南西方向の眺望。足下は中国道が見える
東方向を望む
南方向を望む。大阪の「キタ」の方向だが、伊丹空港に着陸する飛行機のライトの列が見える
西方向。中国道、中央環状道路が光の筋に見える
南東方向にはガンバ大阪のホームスタジアムの市立吹田サッカースタジアムが手前にある
頂上を少し過ぎたときに東方向を望むと名神高速道路と中国自動車道がクロスする吹田ジャンクションが見える
EXPOCITY全景も見える
夜間の室内の明かりは暗めで、外の景色が足元から上までよく見える
ライトアップされていると隣のゴンドラもよく見える
シースルーから真下を見る
ゴンドラ内はエアコンを装備
室内にはタブレットが固定されており、現在はエリア放送の「EXPO TV」の視聴ができる。今後、アプリを開発しコンテンツを追加予定という
ゴンドラが下に降り、まもなく終了となる

大阪のシンボルにしたい

フィリスウィールインベストメント 代表取締役社長 宮本裕司氏

 事前公開では、フィリスウィールインベストメント 代表取締役社長の宮本裕司氏が観覧車を説明、日本一の高さやシー・スルー構造、タブレット装備などほか、ライトアップの点灯パターンの豊富さを特徴として挙げた。

 また、世界初という免震構造についても、通常よりもかなりコストがかかっていることを明らかにし、阪神大震災を経験した近隣の人のためにも安心・安全を提供したいという。

 宮本氏はすぐ近くにある万博記念公園の「太陽の塔」のように「大阪のシンボルとなるよう。愛していただけるように、運営していきたいと思っている」とし、「日本中、世界からもこの日本一の観覧車の眺望を楽しんでいただき、よい思い出を作っていただけたらよい」と希望を話した。

VRも体験できるオフィシャルショップ「REDHORSE MARUMIE PLAZA 大阪店」

オフィシャルショップ「REDHORSE MARUMIE PLAZA 大阪店」

 REDHORSE OSAKA WHEELの「REDHORSE」はネーミングライツで、Redhorse Corporationが取得したもの。そして、Redhorse Corporationは、観覧車のオフィシャルショップ「REDHORSE MARUMIE PLAZA 大阪店」を運営している。

 REDHORSE MARUMIE PLAZA 大阪店では観覧車関連のグッズのほか、フードメニューを用意しており、軽食や一部アルコールまで提供している。

 Redhorse Corporationは「ふるさと納税」支援サービスや各地の土産品の販売支援などを行なっている会社だが、REDHORSE MARUMIE PLAZA 大阪店では、7月1日にオープンを記念したイベントとしてVR(仮想現実)を体験できる「マルミエ360°VR」を7月1日~3日に実施する。ドローンで撮影した上空130mからのさまざまな時間帯のREDHORSE OSAKA WHEELをVRコンテンツで見ることができるほか、日本各地のVRコンテンツが体験できる。

 さらに、同社はアプリやコンテンツを提供、イベント終了後以降もVRコンテンツが楽しめるようになるという。

店内は関連グッズ、カフェスペースもある
VR(仮想現実)を体験できる「マルミエ360°VR」を7月1日~3日に実施する。REDHORSE OSAKA WHEEL上空から撮ったVRコンテンツも体験できる