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JTB、グループ初のハワイ専門フロア「JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿」をオープン

ハワイに対する幅広いニーズに応える専門フロア

2016年6月1日 オープン

ハワイに特化した「JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿」

 JTB首都圏は6月1日、JTBグループ初のハワイ専門販売フロア「JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿」をトラベルゲート新宿の地下1階にオープンした。その名のとおり、ハワイ旅行に特化しているのが特徴で、JTBのハワイ商品・サービスを熟知したスタッフによる旅の提案が受けられる。

 もともとトラベルゲート新宿は1階が海外旅行、2階が国内旅行、3階がウエディングプラザ新宿本店と3フロアによる営業が行なわれていたが、そこへ新たに1フロア加わる形になる。しかし、観光地やリゾート地としてハワイは人気ではあるものの、どうして専門フロアを設けるに至ったのだろうか。実際にJTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿へ訪れてみた。

ハワイのリゾートを意識した店内

 店舗内の階段を下りて中に入ると、ハワイアンミュージックが流れ、白壁に木のインテリアという組み合わせの南国を思わせる空間が広がる。また、旅行会社の店舗といえばカウンター越しにスタッフが接客するというイメージがあるが、店内に置かれているのは丸テーブルに籐の椅子。リゾートホテルのような雰囲気だ。

 今回、JTB首都圏の営業チームマーケティング担当マネージャーの福田隆介氏に話をうかがったが、同氏によると、店内はハワイにあるホテルのラウンジをイメージして構成しているという。スタッフと丸テーブルを囲むことでより近い関係で話ができ、籐の椅子でくつろぎながら利用者に旅のプランの相談などゆっくりと楽しんでいただけるという狙いがあるそうだ。

 また、ハワイをイメージしたフレグランスを設置し、現地スタッフが精選した日本人の口に一番合うハワイのミネラルウォーターを提供するなど、五感でハワイを体感できる場所になっている。

ハワイアンリゾートを思わせる「JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿」の店内
利用者は籐の椅子でくつろぎながらプランの相談ができる
フレグランスで店内は南国の香りに
利用者にはハワイアンウォーターの提供も

ハワイ販売専門フロアを設けた理由とは?

JTB首都圏 営業チームマーケティング担当マネージャーの福田隆介氏

 JTB首都圏がグループ初のハワイ販売専門フロアを設けた背景のひとつとして、福田氏によると近年の国際情勢により日本人の渡航者数が減少していたなか、ハワイへの渡航者数はほぼ横ばいで堅調だったことがあるという。

 そしてもうひとつはJTBがハワイで展開している「‘OLI‘OLI」サービスの知名度向上だ。‘OLI‘OLIとはハワイ語で「楽しい」という意味。ルックJTBのハワイ商品では、ホノルル市内から観光名所のいろんなところにアプローチできる「‘OLI‘OLIトロリー」や「‘OLI‘OLIウォーカー」という交通手段をはじめ、滞在中楽しめる商品やサービスを用意している。

 福田氏によると、一度、ルックJTBを利用したユーザーには‘OLI‘OLIサービスの楽しさが理解されているものの、まだまだ認知度が低いとのことで、「日本国内でも‘OLI‘OLIというブランドをもっと発信していきたい。そういう観点でこの専門フロアを立ち上げました」と語る。

 また、日本の出国者数が約150万人のところ、おおむね40万人くらいとJTBのシェアが高く、ハワイの専門性を強化することによってお客さまによりハワイを楽しんでいただきたい、という思いがあったという。JTBによると、ハワイは初めての旅行者が4割、リピーターが6割とリピーター比率が高いことから、利用者のニーズが多様化しているとのこと。初めての方にハワイのよさを知ってもらうのはもちろん、加えてリピーターには今まで自分が知りえなかったハワイの楽しさを知ってもらう。幅広いユーザーのニーズや需要に応えるためにも、専門フロアという形を採ったそうだ。

店内では利用者にハワイをイメージしてもらうべく写真や小物を展示

タブレットやテレビ電話などでハワイの魅力を提案

 このJTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿のユニークなところは、従来の旅行会社の枠にとらわれない方法でハワイの魅力を伝え、スタッフがプランを提案していく点だろう。そのひとつがタブレットの活用だ。

 どうしてもパンフレットを使っての紹介だと、文字が多くて、ハワイをイメージできるような情報が限られてしまう。そこで、スタッフがタブレットを使い、利用者目線で見る景色やホテルのサービスの様子などを大きな写真で紹介でき、サービス利用のイメージが掴みやすい。加えて、現地JTBハワイが提供しているハワイ情報サイト「‘OLI‘OLIハワイ.com」の現地スタッフによるブログを紹介しながら、ハワイの最新情報もお伝えできるという。

 ほかにも現在、テレビ電話やライブ中継の活用が企画されている。例えば、利用者が知りたいハワイの現地最新情報を、テレビ電話を通じてスタッフに確認することができる「‘OLI‘OLIホットダイヤル!」や、ワイキキビーチの景色を中継で店内にて放映する「‘OLI‘OLIハワイ生中継」といったサービスだ。どちらも7月から順次展開が予定されている。

 また、プランを提案するスタッフについても、トラベルゲート新宿は日本全国にあるJTBの店舗のなかで「ルックJTB」をはじめとするJTBグループのハワイパッケージ商品の取り扱いが最も多い店舗ということで、販売経験や知識が豊富だ。福田氏によると「今後は、さらにお客さまの多様化するニーズに応えられるようにハワイに関するスペシャリストのプログラムを組むなど、日々のサービス向上は心がけていきたい」としている。

現地JTBハワイによるハワイ情報サイト「‘OLI‘OLIハワイ.com」
タブレットで客室から見える景色やサービス状況などを画像で紹介
店内には大型モニターも設置され、ハワイの風景やプロモーション映像を表示

初年度は2014年度比で取扱額27%増を目指す

 JTBグループでは、今後のハワイ市場についてどう見ているのだろうか。福田氏は「まだまだ伸びます」と話す。その理由としてハワイというと、どうしてもホノルル、オアフ島、ワイキキビーチといったプランになりがちだが、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、ラナイ島といった隣島にも、海や山、火山、星空といったそれぞれの魅力があるにも関わらず、情報がまだまだ訴求されておらず、利用者の需要があると見込んでいるからだという。

 実際、6月1日のオープン時には、ハワイの隣島に行きたいという利用者が多く来店したそうだ。このことについて、福田氏は「ホノルルがあるオアフ島以外の隣島の情報を求めて、スタッフに相談したいとお越しいただいていると思います」と分析する。

 ほかに同氏がポジティブファクターとして挙げたのが、ハワイアン航空が下期からハワイ島のコナ空港直行便を就航させるという点だ。直行便で利便性が高まることで益々ハワイの隣島への旅行者が増え、その分、隣島の情報を持ちプランを提案できるJTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿へのニーズが高まると見ている。

 なお、店舗におけるハワイ商品の取扱額については、初年度となる2016年度は2014年度比27%増を目指す。また、JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿がオープンして最初に迎えた週末のハワイ商品の取扱額は、前年の同時期に比べ5倍となったことでも、利用者からの期待がうかがえる。

オアフ島はもちろん、隣島の情報も網羅している

 JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿はまだオープンしたばかり。だが、JTB首都圏では同店舗でハワイに旅行する前の「タビマエ」から雰囲気を楽しみつつプランを立て、旅行中の「タビナカ」で‘OLI‘OLIサービスを活用した満足度の高い時間を提供し、利用者に最適な旅行をトータルプロデュースしていきたいという。また、オアフ島に限らずハワイ諸島をカバーしているのも魅力的だ。きめ細やかなサービスを期待する方はもちろん、通り一遍ではない奥深いハワイ旅行を検討している方なら、同店舗は魅力的と言えるだろう。

壁には東京とホノルルの時刻を表示

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JTB ハワイ ‘OLI‘OLIステーション新宿

所在地: 東京都新宿区新宿3-1-20 トラベルゲート新宿 地下1階
TEL: 0570-200-214
営業時間: 10時30分~20時(平日)、11時~19時(土、日、祝)
定休日: 無休(年末年始休業 12月30日~1月3日)