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「ホンダ S660 Modulo X」で湘南の風を感じながら鎌倉ドライブ。名物グルメの「生しらす」も忘れずに!

「ホンダ S660 Modulo X」に乗って湘南~鎌倉をドライブです

 いつの間にやら、季節は春! 気持ちよく晴れた日の心地よいそよ風に誘われるようにして、今日は湘南・鎌倉へドライブにやってきました。しかも、ドライブのおトモとなってくれるのは、マイナーチェンジしたばかりの「ホンダ S660 Modulo X」。

 そもそも、S660といえば、本田技術研究所が創立50周年を機に、若手の社員のアイデアをもとに作り上げた2シーターのライトウェイトオープンスポーツカー。通常はフロントフードの中に収められるエンジンをシートの後ろに配置する、いわゆる「ミッドシップレイアウト」を採用。重量物は低く、なおかつボディの中心に配置したマイクロスーパーカーは、クルマの運動性能を追求した設計で、コスト管理や生産効率が求められる現代のクルマづくりにおいては、まさに宝石のような存在です。

春の新色「カーニバルイエローII」がまぶしい!! 潮風を感じるホンダ S660 Modulo Xでのオープンドライブ

 しかも、今回のドライブでハンドルを握るのは、独自のチューニングでホンダ車の走りを磨き上げるModuloが手掛けた特別なモデル「S660 Modulo X」ということで、どんな走りを見せてくれるのか楽しみです。Modulo Xに追加されたカーニバルイエローIIは、1990年代に販売されていたホンダ ビートのイエローから受け継いだネーミング。懐かしく思う当時のスポーツカーファンの皆さんも多いのではないでしょうか。

S660 Modulo Xで峠道もスイスイ。いざ鎌倉へ!

 横浜横須賀道路の朝比奈IC(インターチェンジ)を降りて、鎌倉の中心部に向けて小高い山を通り抜ける朝比奈峠へ。S660 Modulo Xはタイトなカーブが連続するワインディング路をスイスイと駆け抜けて行きます。高速道路ではタイヤが狭い間隔で構えた軽とは思えないほど、ゆったりした気分で流すことができましたが、こうして、峠をリズミカルに駆け抜けるシーンでは、頭で描いたラインを意のままに辿って走れる感覚で、クルマがまるで自分の手足になったかのよう。

いつものドライブを非日常体験に変えてくれる、スタイリッシュなS660 Modulo X

 S660 Modulo Xには、専用デザインのフロントバンパーや走行中にリヤウイングがせり上がるガー二ーフラップ付きのアクティブスポイラー、リヤロアバンパーなど、車体が風によって受ける抵抗や姿勢の乱れをコントロールする空力性能を徹底的に強化しているそう。もともと慣性に振り回されにくい車体設計と車重の軽さもあいまって、その走りは高級スポーツカーには真似できない軽快さとともに、抜群の操縦性で楽しませてくれます。

某アニメで有名な踏切、の近所の踏切。坂を下り海が見えてくる瞬間は、何度走っても心地よいもの

 専用の足回りは、前後のダンパーの減衰力を5段階で調節可能。街乗りからワインディング、サーキットなど、求める走りに応じてチューニングできるのもコダワリポイント。もっと詳しく知りたい方はぜひこちらを。

湘南で風の匂いが変わるのを感じるのもS660のドライブならでは

リニューアル工事がほぼ完了した湘南道路。海ってイイね!!

 それにしてもドライブする上では絶好のお天気。海岸線をなぞる国道134号では、若葉マークを付けて友達とドライブを楽しむ春休みの学生たちの姿があちこちで見られましたが、S660 Modulo Xの屋根を開けて走っていると、すれ違う若者たちから何度も目線が注がれるのを感じました。

七里ヶ浜は夕陽が美しいマジックアワーもオススメ。また今度ゆっくりと

 カーニバルイエローIIのボディカラーは小さいけれど存在感は抜群。「クルマ離れなんて、どこ吹く風?」と思わせるくらいに注目度も満点。幌を取り外してオープンにすると、Modulo Xならではのボルドーレッドのカラーを施したインテリアがとてもステキに映ります。

ボルドーレッドの本革と、漆黒のアルカンターラスエードが上質な艶やかさを醸し出すコクピット

 お腹が空いたので、ランチは人気の観光スポットの江ノ島へ。相模湾で獲れた海鮮を提供することで人気の店「藤浪」で、漁が解禁されたばかりの生しらすいただきます! 獲れたての生しらすは臭みや苦みがなく、身体の中に栄養がいき渡る感じ。わさび醤油と青ネギで贅沢に頬張らせていただきました。

新鮮な生しらすをいただける幸せ!!
生しらすと釜揚げしらすの2色丼や、生しらす付きランチも人気
ごちそうさまでした!! 次の目的地をナビに入力

オープンカーだと厄除けパワーも倍増!? これで帰り道も安心

 鎌倉時代の史跡が街のあちこちにひっそりと姿を残す鎌倉。南側に湘南海岸、三方を小高い山が囲う地形は山を切り拓いた「切り通し」からしか中心部にアクセスできないもので、12世紀から14世紀にかけて、鎌倉幕府の政治の中心地とされていました。

交通完全を祈願しに鎌倉宮へ

 この地には古くから民の支えとなってきた神社やお寺が点在していますが、今日は交通安全のお祓いをしていただこうと、鎌倉の厄除けパワースポットとして名高い「鎌倉宮」を訪れることに。鎌倉宮は後醍醐天皇の皇子であり、鎌倉幕府倒幕の動きがあったときに幕府軍と戦った護良親王を祭神としている神社で、明治天皇の思し召しで、建武中興に尽くした親王をお祀りするために創建されたそうです。

クルマのお祓いは、ドアやボンネットなどをすべてオープンにして行なう

 白地を赤く縁取った鳥居を潜り、境内の駐車場へ。お祓いの受付をしたあと、まずは神前で神主様にドライバーのお祓いをしていただいて、その後、神聖な空気が漂う境内の真ん中でフードとドアを開け放ち、クルマのお祓いをしていただきました。安全運転は心構えも大切ですが、苦戦に屈しなかった親王の心の強さに護られているような気持ちに包まれました。

新S660 Modulo Xと藤トモ、ともにお祓いしていただき新年度への決意を新たにしました
参道で宮司さんとともに記念撮影。ありがとうございます!!

 今回ドライブしたS660 Modulo Xは、軽自動車の車幅のわりに、たっぷりとした面で身体を受け止めてくれるシート、ボルドーレッドを配したシートのサイドサポートやヘッドレストなど、スポーツ性を上質な素材でまとめ上げた大人な印象です。車両価格は税込みで304万2600円ですが、細部のコダワリは高級スポーツカー並み。クルマづくりのアプローチや乗り味にこだわるエンスーたちに支持されるモデルというのも頷けます。

 狭い道でもプレッシャーなくスイスイ駆け抜けていけるボディサイズ。そこにクルマの素性を活かしたスポーツ性を磨き上げたModuloならではのコダワリがあちこちに散りばめられていた「S660 Modulo X」は、湘南・鎌倉ドライブを大いに盛り上げてくれる存在でした。

 大きくて便利なクルマもよいけれど、風を感じながら自由気ままに駆け抜けられるS660でのドライブはとても気分のよいものでした。ドライブは乗るクルマによってずいぶんと気分が変わるものですよね。こういうクルマは「乗ってみたい」と思ったときが吉日なのかも知れませんよ。