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日本のグランドキャニオン「苗場山麓ジオパーク」を見てきた! 地球の鼓動を感じるクルマ旅
- 提供:
- 株式会社ブリヂストン
2018年12月27日 00:00
皆さんはいま、どこでこの記事を読んでいますか?
厳冬の北海道から常夏の沖縄まで、日本国内だけでも地域によって気温も天候もまったく異なりますよね。世界的にも珍しい「四季」がある日本。そのなかでも特に夏と冬の気候差が大きい新潟方面をドライブし、気が遠くなるような時間をかけて作られた地形の不思議にちょっとだけ触れてきました。
美しい田園風景を楽しみながら、まずは「へぎ蕎麦」で腹ごしらえ
さいたま市の自宅から関越自動車(E17)に乗り、新潟方面に向かい快適に高速道路をドライブ。ロケ当日は素晴らしい晴天にも恵まれ、「お昼は名物のへぎそばが食べたいな♪」などと思いつつ、休憩を含めて3時間ほどで湯沢IC(インターチェンジ)……を2つ通り過ぎた六日町ICで高速を降りました。
ちなみにお店に近い湯沢ICで降りなかったのは、昼食には少し早い時間だったので、初夏の上越の景色を一般道からもまずは眺めてみようという作戦。へぎ蕎麦のことを考えてボーっとしていたからではありませんので念のため(笑)。
30分ほど一般道を走り、越後湯沢駅前にある「そば処 中野屋 湯沢本店」に到着。さすがは人気店、平日でも行列が途切れることはありません(※木曜は定休日)。「ここのお店はお蕎麦だけじゃなく、うどんも美味しいんだよね」という話はよく聞くものの、迷うことなく「へぎそば」を注文。石臼で挽き立ての新鮮な蕎麦粉で打たれたお蕎麦は、何枚でも食べられそうです。
豪雪地帯を夏にドライブするからこその気付きと発見
さて、美味しいお蕎麦を堪能したら、今回の本当の目的地、「河岸段丘」(かがんだんきゅう)や「石落し」など大地の営みを感じられる「ジオパーク」がある「新潟県津南町」に向けてドライブ再開です。
ジオパークはテーマパークのように1か所に何か施設が作られているのではなく、地域に点在する「見どころ」の数十か所に名前を付け、安全に見学できるよう整備したものです。
豪雪地帯を夏にドライブすると、冬は雪に埋まって見えなかった景色や施設が見られ、予想以上に「へぇ~」と声が出る発見がありました。
筆者は秋田県北部出身で雪道には慣れているものの、上越のような豪雪地帯ではないので落雪や吹きだまりでも道路を通行可能にする「雪覆道」(せつふくどう)の夏の整備の様子は初めて見ましたし、また、なによりビックリしたのが「冬に何度も通った一般道、本当はこんなに道幅があったのか」ということ。
いまは関東南部住まいで雪が降るのは年に1度あるかないかなので「雪道ドライブを楽しみに」と記事でも書くことがあり、実際に楽しませてもらっている訳ですが、実際に豪雪地帯で暮らす方々の苦労を、夏に来てみて改めて想像できました。
見どころポイントへGo!……なかなか辿り着けず(笑)
「見どころ」ポイントは事前にインターネットで調べておおよそ確認済みですが、山肌の一部だったり、川の一部だったり、高台から見える景色だったりと、「ここです!」とカーナビで名前が表示される場所ではありません。まずはカーナビで確実に表示された「津南町観光物産館」に向かい、情報収集することにしました。
大きな駐車場を完備した物産館の正面には、「悠久の大地に触れる つなんまちめぐり」と題した大きな看板があり、主要ポイントが写真入りで紹介されています。が、付近の道路には農道を含め無数の細い道があり、山勘で「ここかな?」と入ったり出たりというのは少々無理があります。
看板にも「道順を御案内します」と書かれているように、ここは案内所で話を聞くのが正解、というか必須です。案内所で詳しい地図が載ったパンフレットをもらい、どうしても見てみたい「河岸段丘」と「石落とし」までの行き方を詳しく聞くことができ、とても助かりました。
「河岸段丘」をちょっとだけ展望、モヤが……
津南町の「河岸段丘」は、たくさんの段丘とつづら折りになった河川がギュッと集まり一望できるのが特徴です。
本当はヘリコプターで上空から見るのが最高なのでしょうが(笑)、そういう訳にも行かないので高台から見下ろすことができるマウンテンパーク津南スキー場跡地(一般向け営業は終了していますが、地元の学校行事などで部分活用されているとのこと)へ向かいました。
朝から快晴の青空が続き視程もとてもよかったのですが、午後になりちょっと大気がかすんできてしまいました。うーん、惜しい!
もうちょっと進んだ先に「河岸段丘と信濃川の展望台」という施設もあるようでしたが、みるみるうちにモヤが濃くなってきてしまったので次のポイントへ移動することにしました。
圧倒の断崖「津南グランドキャニオン 石落し」
観光マップで「石落し」と名付けられている断崖を目指しクルマを走らせると、「苗場山麓ジオパーク」ののぼり旗があちこちに目立ってきました。駐車場も整備されていて、本格的なハイキングというか山歩きコースも何ルートか用意されています。今回はドライブがメインで長距離歩くような格好を持ち合わせていないため、一番近い公園広場から見学することにしました。撮影場所の都合で写真からはまったく迫力がお伝えできず恐縮ですが、分かりやすい図が載った看板があるので、写真と合わせて想像してみてください。
写真を撮っている広場(標高560m)の先に中津川の河床(標高335m)があり、対岸の断崖絶壁は標高685mあるそうです。数百万年という時間をかけて大地がダイナミックに変動している、その片鱗を感じつつ、緑に囲まれてとても気持ちのよい時間を過ごすことができました。
「石落し」の説明看板
・「柱状節理」岩肌が見えている部分の断崖絶壁、高さおよそ110mの部分は、30万年前の苗場山噴火などでできた地層
・「魚沼層群」柱状節理の下になっている高さおよそ220mの部分は、130万年前まで海だったころに堆積した層が「隆起」してできた
・中津川の流れで河床が削られ、河床から対岸までの高さは330m
「石落し」の説明看板にはこのように書かれていますが、「30万年前」「130万年前」といわれてもピンと来ないと思うので、ぜひ実際にドライブしてみてください。こんなスケールの話をしていると、日頃の悩みも小さなことに思えてきたり?
筆者は地学を専攻した訳でもなく、特にこちら方面の知識に明るい訳でもないのですが、なぜか石とか岩とかジオパークとかに興味をひかれ、訪ねたくなってしまいます。自然への畏敬なのか、その場所に至るまでのドライブが好きなのか(笑)。
世界でも珍しい「四季」があり、かつ北から南までさまざまな表情を見せる日本列島。お住まいの地域のすぐ近くにも、きっと魅力的なジオパークや、それに準ずる場所があるはずなので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※なお、言うまでもなく現在(2018年12月)の現地は雪が降り積もり、今回訪れた場所を含めて通行止めや立ち入り禁止箇所があるので、訪ねる際は事前に観光協会へ問い合わせるととともに、「ブリザック」などスタッドレスタイヤの準備をお忘れなく
快適なクルマ旅には「レグノ」がお勧め
筆者自宅があるさいたま市から新潟県津南町までは高速道路と一般道を経由して片道3時間ほどかかります。また、ジオパークの見どころスポットへ向かうには峠道なども通る必要がありました。
家族と一緒のクルマ旅にとても便利なミニバンですが、広い室内は騒音が進入しやすく、大きな車体は「ふらつき」などが発生しがちです。そんな大型ミニバンを「快適な移動リビング」にしてくれるのが、ブリヂストンのタイヤ「REGNO(レグノ)」です。晴れの日も雨の日も、静かで快適で安定して走りを実現してくれるレグノ。本誌でもその魅力を紹介しているので(関連記事「タイヤを換えるとこんなに変わる!真鍋裕行のミニバン専用REGNO GRVⅡ沖縄ドライブ紀行」)、ぜひご覧ください。
※安全に十分配慮の上、土地所有者の許可を得て撮影しています(道路使用事前相談:新潟県警察十日町警察署)
※雪道や凍結路をレグノで走行することはできません。ブリザックなどスタッドレスタイヤの装着が必要です