ハワイ現地発
【ハワイ現地発】ハワイの恵みとアロハの心をひと粒に閉じ込めた、マノアの小さなチョコレートショップ
2025年9月29日 12:00
ハワイ土産の王道チョコレート。多種多様なチョコレートがあるなかで、先日訪れた「ショコレア」は特別な味わいと体験に出会えた。カカオの香り、地元の食材が織りなす風味、遊び心あるフレーバーを持つ、アットホームなこの店は、観光客もローカルも虜にする圧倒的な個性を持っていた。
ワイキキから15分ほどクルマを走らせると、緑豊かな山に囲まれた住宅街マノアがある。澄んだ空気、山にかかる虹、のんびりした時間が流れるこの街に、こぢんまりと店を構えているショコレア。「Choco le'a」の発音は「ショコレア」だが、「チョコレア」と呼ばれることも多く、オーナーのエリンさんは「どっちでもいいわ!」と笑っていた。
明るくてエネルギッシュなエリンさんは、ハワイ生まれハワイ育ち。彼女が「チョコレートファミリー」と呼ぶチームとともに、一粒のチョコレートで人をつなぎ、世界を平和にしたいとショコレアを立ち上げ、この秋で11周年を迎えた。
ショップに併設する工房で、地元のカカオとヨーロッパのカカオをブレンドし、ハワイの食材を使って、ダークチョコレートを作り上げる。ほかでは再現できないオリジナルレシピがあるのだという。
新型コロナのパンデミックですべてを失ったが、アイデアを携えて歩み続けてきたエリンさん。日系で日本好きの彼女は、「以前のように日本で開催される大規模なハワイイベントへは出店できないけれど、この特別なチョコレートを日本の皆さんにまた味わってほしい」と強い思いを抱いている。
ショーケースに宝石のように並ぶのは約20種類のトリュフをはじめとしたチョコレートの数々。一番人気は、ハワイ・ベルギー・スイスのチョコレートが融合したトリプルチョコレート。ハワイらしさを堪能するなら、甘酸っぱくトロピカルなリリコイやキャラメルwithハワイアンシーソルト、コナコーヒー、ピーナツバター&グアバジェリー、イチゴとパイナップルによるラバフロー、そしてかき氷の味を楽しめるレインボーシェイブアイスを。どれもピュアな味わいで、上質で香り高い甘みがスッと舌の上で溶けていく。
日本へ持ち帰る場合は、クーラーバッグ(9.99ドル)と、TSA(米国運輸保安局)検査に合格した再利用可能なミニアイスパック(1個0.49ドル)を利用するといいだろう。
店内で味わいたいのは、北海道ミルクを使った秋限定の自家製ソフトクリーム(6.99ドル)。濃厚なミルクにチョコレートの香りが溶け込むミックスフレーバーは、ここだけの味だった。
さらにもう一歩、ローカルに踏み込んだ体験をしたい場合は、工房見学&テイスティングガイドツアーへ。甘い香りが漂うキッチンに入って出来立てのとろとろのチョコレートをひと舐め。その味に皆が目を輝かせていた。
2階の部屋では、まるでハワイの友人の家を訪ねたようなくつろぎの空間で、ショコレアの紹介映像や会話、そしてチョコレートテイスティングを楽しめる。
マノアの隠れ家で、「どの一粒を選ぼうか」と迷うひとときも、手にしたチョコレートを持ち帰ったあとも、ハワイの温かな体験に幸せを感じるはず。
ショコレア ツアー&テイスティング情報
開催日時: 水・木・金曜(11時~12時)
所要時間: 1時間
参加人数: 8名まで
料金: 500ドル~(追加料金でカスタマイズ可)
※期間限定のため要問い合わせ
アメリカはまもなくホリデーシーズン。誰に何を贈るか?を記すクリスマスギフトリストに、今年はショコレアを入れようと思う。昨年のクリスマスにこのチョコレートを友人からもらってうれしかったのだが、エリンさんやスタッフの皆さんと触れ合った今、彼女たちの思いも届けたいから……。








































