ハワイ現地発
【ハワイ現地発】お土産や自分用に! ハワイの塩の美味しい話
2023年9月25日 12:00
今回はハワイの「塩」の話。先日、ハワイ島コナの深海で採れる塩について学んで以降、その魅力にすっかりハマってしまった。次回の帰国は家族や知人にハワイの塩を買って帰ることに決めている(←いつものクッキーに加えて)。
食す前に大切なのが、カラダに安心できるものであること。数年前、世界の食塩の約90%にマイクロプラスチックが含まれているという研究結果が報道されたことを覚えている人も多いと思う。それ以来、塩を選ぶ際に気を付けているものの、その判断基準がよく分からず、「オーガニックスーパーマーケットでちょっと高価な塩なら大丈夫な気がする」と手にとる程度だった。
そんななか、ハワイ島コナ沖の約700mという深海の水から採れる塩についての講習に参加する機会があった。コナの海沿いに塩ファームを持つ「コナシーソルト」。多くの海塩が海面に近い海水から作られているが、この海洋深層水から収穫される塩は、マイクロプラスチックや近代の海洋汚染の影響を受けていないという(検査で確認済み)。
コナにある塩ファームでは、ピュアな深海の水をポンプで汲み上げて、燦々と降り注ぐ太陽光で蒸発させ、手作業で塩を作っている。現地のコナでは、この工程を見学して13種類のフレーバーの塩テイスティングが付くツアーも実施している(60分で大人$25、5~14歳$15)。
この塩は、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素などのミネラルが豊富で、通常の食塩よりも塩分が33%少ないのも特徴なんだとか。そんな塩を作る際に採れる「マグネシウム」も体にとって大きな役割を果たしてくれるという。冷たい水に数滴入れて飲んでみるとヨーロッパの硬水のような味わいだった。
ここで興味が湧いたのが、マグネシウムがどんな働きをしてくれるのかということ。マグネシウムは人間の体に必須のミネラルの1つで……
・筋肉疲労を和らげる(心筋も含め)
・血圧の調節を助ける
・健康な骨の維持を助ける
・炭水化物や脂肪を燃焼しやすくする
・安眠作用やリラックス効果を見込める
など。
そういえば以前サプリメントの専門家に話を聞いたとき、「ミネラルは体の基本。ミネラルがなければビタミンも働いてくれませんし、酵素も活性化できません」と教えてもらったことがある。それ以降は毎晩、水にマグネシウムを垂らして飲み、ご飯を炊くときにも数滴加えている。風が弱くて湿度が高い日にスポーツをしたときに、水にレモンとマグネシウムを数滴垂らしたところ体が明らかにラクだった。水と一緒に飲むだけなので今のところ三日坊主にはなっていない。
現在この塩には13種類のフレーバーが揃っているという。ハーブ、ローステッドガーリック、ハワイアンチリペッパー、レモン&ローズマリー、シーウィード(海藻)、マウイオニオン、キアヴェスモークなどなど。ピンチョスのように、カットしたきゅうりやパイナップル、チーズをそれぞれ塩につけてテイスティングすることに。
オーナーのサンドラさんのお勧めとして「パイナップルとチリペッパーが意外に合うから試してみて!」と。甘ずっぱくジューシーなパイナップルとピリっと風味ある辛さのチリ。白ワインに合わせたら完璧となる絶妙な味わいだった。「トマトとシーウィードもいける」「きゅうりとガーリックも最高」と、テイスティングが止まらなかったが、塩分が少ないせいか、しょっぱさを感じて飽きることはなかった。我が家ではこの日から、チーズにキアヴェスモークソルトが定番のつまみとなっている。
家庭の必需品である調味料の塩。せっかく買うなら、体に安心できるものがいい。ホールフーズマーケットやABCストア、アイランド・ヴィンテージ・コーヒーなどで買うことができる。
サンドラさんは環境保全にも熱心で、売り上げの一部をハワイ州の世界遺産、パパハナウモクアケアに寄付し、ハワイの海を守る活動に参加している。多くの商品をボトルに入れてコルクをフタとしている理由は、「なるべくプラスチックを使いたくないから」とサンドラさんは話してくれた。
マグネシウムには多くの健康上の利点があることから、入浴剤にも最適だとか。マグネシウム効果でぐっすり眠れるタイプ。気持ちを落ち着けてくれるタイプ「CALM」などがある。
ぜひハワイ島コナの塩ファームに行ってみたいと思うが、まずは野菜と塩でヘルシーなププ(つまみ)と、ミネラル水による快眠で、健康を維持していこうと思う。機会があればお試しあれ!