ご当地土産セレクション

秋田土産の「生もろこし」と「はたはたパイ ミニ」

秋田土産の定番「もろこし」の生食感が味わえる「生もろこし」

 東北地方の日本海側に位置する雪国・秋田県。ブランド米「あきたこまち」をはじめ、稲庭うどんや比内地鶏、いぶりがっこにきりたんぽなど、全国にファンの多い特産品が豊富です。一方で、銘菓は何かと聞かれれば意外とピンとこない……という人に、ぜひお勧めしたい定番&新定番をご紹介します。

唐土庵 いさみや「生もろこし」

 もろこしは、300年以上の歴史を持つ秋田の伝統菓子。といっても「トウモロコシ」のお菓子ではなく、小豆粉を型打ちした落雁の一種です。ルーツは中国にあると言われ「諸越」とも表記されます。

 秋田や北海道で栽培される良質な小豆の粉を原料としたこの和菓子は今なお受け継がれ、さまざまなメーカーが製造。地元民が言うには「大人になってからそのよさが分かる味」なんだそうです。

 特に唐土庵 いさみやの看板商品「生もろこし」が評判で、乾燥と焼目の工程がない分、小豆の風味が強め。しっとりした生食感にシャリシャリ、ほろほろ、ほくほくが織り交ざり、次第に口のなかで溶けていきます。よく冷やして、日本茶やコーヒーと味わうのがお勧めです。

生もろこし(左上)に粒小豆でアレンジを加えた、もろこしあん(右下)、茶菓仙(左下)、鹿のこ生もろこし(右上)
生もろこし4種詰合せ。武家屋敷が建ち並ぶ小京都・角館町(現・仙北市)で創業した唐土庵こだわりの箱です

唐土庵 いさみや「生もろこし4種詰合せ」

内容量: 4種×12包入り
価格: 1080円
賞味期限: 常温で30日間
販売場所: 工場店、角館駅前店、角館さくら並木店、武家屋敷店など

木村屋商店「はたはたパイ ミニ」

 土産ショップでひときわ異彩を放つこのお菓子を手掛けるのは、創業120余年の由緒正しい木村屋。横手やきそばやかまくらなどで知られる県東南部の横手市に本社を構えます。

 さて、箱に描かれているように「ハタハタ」とは魚の品種名で、秋田を代表する冬の味覚。焼きや干物、ハタハタ寿しのほか、この魚を発酵させた魚醤「しょっつる」やしょっつる鍋も伝統食です。

 どことなく泳ぐ姿に形が似ている「はたはたパイ ミニ」ですが、最大の特徴は独特すぎる味付け。老舗・諸井醸造が仕込むしょっつるに、男鹿工房の藻塩、横手シバタの焼き肉のたれ、これら地元素材が三位一体となった甘じょっぱさが絶妙で、鼻にぬけるしょっつるの香りがクセになります。ぜひお試しあれ。

秋田県が誇る3つの調味料を掛け合わせた「はたはたパイ ミニ」。バター香る洋風のパイに間髪入れず追ってくるしょっつるは唯一無二の味
パッケージにはハタハタとなまはげのかわいらしいイラスト
こちらは6枚入り。個包装で配りやすいのもお勧めポイントです

木村屋商店「はたはたパイ ミニ」

内容量: 6枚入り
価格: 583円
賞味期限: 常温で180日間
販売場所: 大町本店、よねやハッピーモール店など