JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
御鎮座から1300年。宇佐神宮と周辺の魅力をJALふるさとアンバサダーがご紹介!
2025年8月31日 08:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、大分で宇佐神宮の魅力発信に携わるJALふるさとアンバサダーの小原井美月さん。
――取り組みについて教えてください。
皆さまこんにちは! JALふるさとアンバサダー大分県担当の小原井です。
大分県と日本航空は地域活性化の推進を目的とした包括連携協定を結んでおり、これまでも大分県の豊かな自然や唯一無二の温泉郷など、さまざまな魅力を発信してきました。
今回は御鎮座1300年を迎えた宇佐神宮と周辺地域を巡り、その魅力を探りました。
――宇佐神宮とその周辺の魅力について教えてください。
大分県北部の宇佐市にある「宇佐神宮」は、全国に4万社あまりある八幡神社の総本宮。
今年は御鎮座から1300年という記念すべき節目の年を迎えます。長い歴史を紡いできた宇佐神宮とその周辺地域の歴史や見どころ、および食についてもレポートいたします!
宇佐神宮までは大分空港からクルマやバスでおよそ1時間で到着します。赤い大きな鳥居が目印です。
宇佐での信仰のはじまりは571年に遡ります。境内にある「菱形池」のほとりにある「御霊水」に、応神天皇の神霊である八幡大神さまが3歳の子供の姿で顕現され、この宇佐の地に鎮まったと伝えられています。
725年に社殿を現在の上宮にあたる小椋山に移し、そこに八幡大神さまがお鎮まりになりました。これが宇佐神宮の創建です。
上宮には三つの御本殿があり、それぞれ八幡大神さま、比売大神さま、神功皇后が祀られています。美しい森のなかにたたずむ宇佐神宮は心の奥に響くような深い静けさに包まれ、祈りのときが静かに流れています。
「下宮参らにゃ片参り」ともいうように、上宮をお参りしたあとは下宮も忘れずにお参りしましょう。
宇佐神宮の仲見世通りでは、大分名物や宇佐名物を楽しめます。仲見世通りでぜひ味わっていただきたいグルメが「虎まき」と「ねぎ焼き」です。
虎まきは、上品なこしあんをカステラ生地で巻いたお菓子。仲見世通りの「清月堂」でお買い求めいただけます。
もう一つぜひ味わっていただきたいのが「ねぎ屋さんのねぎ焼き」のねぎ焼きです。宇佐市で採れた味一ねぎをふんだんに使い、ねぎの甘みとシャキシャキの食感、そして食欲をそそるソースが絶妙にマッチして、何枚でも食べられる美味しさです!
宇佐神宮を訪れた際にぜひ立ち寄っていただきたい歴史や文化に触れられるスポットをいくつかご紹介いたします。
富貴寺(国東市)
宇佐神宮大宮司の氏寺として平安時代に建立されました。四季折々の自然に囲まれた静かな山中で、悠久のときを感じられる場所です。現存する九州最古の木造建築物である富貴寺大堂は国宝に指定されており、晴れた日は内壁の壁画を見学できます。
大分県立歴史博物館(宇佐市)
常設展示エリアに最新の技術を用いて創建当初の富貴寺大堂を実物大で再現。鮮やかな色彩で復元された美しい内壁の壁画を見ることができます。大分県、特に宇佐・国東エリアの歴史をより深く学びたい方にお勧めの博物館です。富貴寺大堂と熊野磨崖仏のレプリカに投影されるプロジェクションマッピングは必見です!
薦神社(中津市)
宇佐神宮の祖宮ともいわれる神社です。御神体の三角池には真菰(まこも)が自生しており、かつては6年に一度、宇佐神宮に納める薦枕(こもまくら)を新しく造り替える神事が行なわれていました。
豊後高田昭和の町(豊後高田市)
昭和の町商店街を歩いたり、ボンネットバスで周遊したり、昭和の蔵でレトロゲームを楽しんだり、昭和の家電を懐かしんだり、楽しみ方はさまざまなものがあります。
私のお勧めは、昭和の町商店街のすぐ近くにある「和洋菓子モンブラン」のたぬきケーキ、「ぽんぽこ」です。53年前に作り始めたぽんぽこ、一度は製造をやめていた時期がありましたが、新型コロナウイルス感染症が広まり周辺の観光客が減るなか復活させたところ、テレビでたぬきケーキが紹介されたタイミングと重なり、看板商品に返り咲きました。バタークリームでしか表現できないやさしさが、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
古民家BASE 龍王(宇佐市)
「農泊発祥の地」として有名な宇佐市安心院町にあるこの施設は、明治31年に建てられた農村の古民家をリノベーションした、一棟貸しの宿泊施設。
童心に帰って探検したくなるような間取りの客室、薪ストーブ、大きな梁に螺旋階段……ご家族やご友人との思い出のひとときとなること間違いなしです!
――今後の展開・展望について教えてください。
10月6日には「第258回臨時奉幣祭(勅祭)」が予定されており、これに合わせて宇佐神宮ではさまざまな奉祝行事が予定されています。
詳しくは宇佐神宮の公式Webサイトをご覧ください。また、宇佐神宮御鎮座1300年につきましては、特設サイトもあります。
8月号の機内誌SKYWARDでも、宇佐・国東エリアについてご紹介しております。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
いかがでしたでしょうか?
御鎮座1300年の節目を迎えた宇佐神宮で歴史の深さに思いをはせ、静かに心を整えたあとは、周辺の情緒あふれる町歩きや食をお楽しみください。
皆さまのお越しをお待ちしております♪




























