JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

JTB×JR九州×JALコラボ! 客室乗務員が36ぷらす3で巡る春の九州列車旅レポ(後編)

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者はふるさとアンバサダーの小原井美月さん(右)と信末桃子さん(左)

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、JTB×JR九州×JALコラボツアーに携わるJALふるさとアンバサダーの大分担当・小原井美月さんと福岡担当の信末桃子さん。

――取り組みについて教えてください。

 こんにちは! JALふるさとアンバサダー大分県担当の小原井です。

 5月28日から6月1日の期間、「JR九州の観光列車『36ぷらす3』で巡る春の九州列車旅」が催行されました!

 JTB主催・企画・実施のもと、九州を一周する観光列車「36ぷらす3」に乗車する4日間のツアーに、「空と陸の垣根を越えて、九州全体を盛り上げたい」という想いを持つ九州のJALふるさとアンバサダーが毎日2名ずつ乗車いたしました(黒い787「36ぷらす3」の詳細はこちら)。

 ローカル線を辿り各地のおもてなしを堪能しながら九州の魅力を存分に感じることができる、JTB×JR九州×JALのスペシャルコラボ列車旅の後半のレポートをお届けします♪

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 今回の「36ぷらす3」には、九州のアンバサダーが毎日2名ずつ乗務しました。旅の後半3日目は、「緑の路」。宮崎県担当の有薗と前年度大分県担当の花島がご案内しました。

緑の路担当アンバサダー(左:花島、右:有薗)

 宮崎を出発した列車は、途中のおもてなし駅である延岡駅に到着し地元の方々による特産品の販売などがありました。「のべおかの魚」を使った商品を手に取ってくださる方も多く、大変うれしく感じました。

延岡駅でのおもてなしの様子

 その後、秘境駅の宗太郎駅を経由しながら、途中下車駅である佐伯駅に向かいます。

 到着すると地域の方による伝統的な鶴岡八幡・神子太鼓の演舞でお出迎えがありました。ご当地ならではの力強く素敵な太鼓の演奏を聴いたあとは、昼食会場へと向かいます。

佐伯駅での鶴岡八幡・神子太鼓の演舞

 この日の昼食は、なんとこちらの大きなマグロ!

マグロ解体ショーの様子

 会場では迫力満点のマグロの解体ショーが行なわれ、その場で職人さんが握るお寿司をいただきました。新鮮だからこそ味わえる、まさに贅沢の極みです。

 今回振る舞われたマグロは、大分県佐伯市で水揚げされたもの。冷凍されていない“生”のマグロは大変めずらしく、その新鮮さと旨みは格別でした。

佐伯市で水揚げされた生のマグロ

 海の恵みを五感で楽しめる、特別なひとときとなりました。

 ほかにも郷土料理である佐伯ごまだしの紹介や酒造様による地酒の試飲会、Saiki キッズによるコーラスなど地域の方々からの温かなおもてなし、イベント後半ではJALふるさとアンバサダーによるご当地ならではのクイズ大会を開催しました。地域の方と一体となっておもてなしを実施できる特別な時間でした。

昼食会場でのクイズ大会の様子

 また車内ではJAL機内でお楽しみいただけるコンソメスープの提供や、佐伯市の社会福祉法人希望の森 太陽農園さまとアンバサダーが商品化に取り組んだ燻製おつまみの「とびたてスナッツ」をプレゼントしました。

とびたてスナッツ(かぼす味)

 4日目の「青の路」は、温泉どころ別府駅から出発。福岡県担当の信末と大分県担当の小原井がご案内しました。

青の路担当アンバサダー(右:小原井、左:信末)

 この日のおもてなし駅の杵築駅と中津駅では、地元の特産品の販売や地域の方々との交流を楽しみました。中津市は福沢諭吉の出身地。ホームにはこんなイラストもご準備してくださっていました。

中津駅でのイラスト(福沢諭吉)

 日豊本線沿線の美しい自然を感じながら北上し、列車は途中下車駅の北九州・門司港駅に向かいます。

車窓から見える風景

 門司港ではふぐ料料理に舌鼓を打ったあと、潮風薫るレトロな街並みで自由散策を楽しみました。昼食会場では私たちが前で実演を行ないながら、皆さまに身体を動かしていただきました!

 4日間の列車の旅もいよいよ終盤。車内では、ご参加いただいた皆さまに感謝の気持ちを込めて、各アンバサダーがそれぞれの担当路線をイメージして作成したメッセージカードとキャンディを配布しました。

 青の路のエピソードのテーマは「4日間のツアーの思い出」。この旅で感じたおもてなしや楽しかったことをたくさんの方にご記入いただき、とてもよい旅の締めくくりとなりました。

アンバサダーが作成したメッセージカード・キャンディ

――今後の展開・展望について教えてください。

 九州のJALふるさとアンバサダーが集まりJTB、JR九州とともにこのような素敵な九州をつなぐ輪を作ることができました。今後も九州全域や担当地域の魅力を広められるよう、さらに活動を深めて参ります。

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 この旅では九州のよさを5日間にぎゅーっと詰め込んで、皆さまにお楽しみいただきましたが、まだまだ九州には知られざる魅力・景色・奥深い歴史などが多く残されています。今回停車・下車した駅にも、語り尽くせないほどの素晴らしい見どころがたくさんあります!

 また、JR九州には36ぷらす3のほかにもさまざまなD&S列車があり、九州ならではの景色や美味しいお食事を楽しみながら、特別感のある九州を満喫することができますよ♪

 ぜひ九州に足を運んでいただき、新たな魅力を発掘してみてくださいね。
※ご紹介した現地でのイベントは、すべてJTB主催・企画・実施となります