JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

JAL客室乗務員が青森県佐井村で漁業体験!?

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は青森県JALふるさとアンバサダーの三浦希実子さん

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、青森で漁業体験をしたJALふるさとアンバサダーの三浦希実子さん。

――取り組みについて教えてください。

 皆さまこんにちは! 今回は青森県下北半島にある佐井村にて漁業体験をしてまいりましたので、その様子をご紹介いたします。

 佐井村では、令和3年度から観光体験漁業の創出として有識者を招いた体験事業造成のための会議やFAMトリップの実施などさまざまな取り組みを行なっております。

さばき体験(地元漁師さんの教えのもとでさばいていきます)

――どのような体験を行ないましたか。

 漁業体験ではタコ・ナマコ・タラをさばく体験、漁師飯づくり体験、ロープワーク体験、漁港の見学を行ないました。タコはしめるところから始まり、動き回る足と吸い付く吸盤に苦戦しながらさばきました。ナマコは青森ではよく食べられる食材で、コリコリした食感がとても美味しいです。硬さもあるため一番さばきやすかったです。タラは骨がY字のように反っているため、きれいに3枚に卸すのが難しかったです。タコは湯通しをしてお刺身に、ナマコはさばいたままお刺身として、タラは1日塩漬けにしてネギやシイタケなどと煮込んでお鍋としていただきました。

漁師飯(上:ゆでたタコの刺身、左下:さばいたナマコとタラ汁、右下:タラフライ)。特に獲れたてのタラで作るタラフライはふわふわで感動しました!

――今後の展開・展望について教えてください。

 現在、体験できるアクティビティは津軽海峡文化館アルサスでのウニ剥きのみですが、今後は魚をさばいたり漁師飯を作ったりする体験を実現していきたいと考えております。

 今回ご一緒した地元漁師の皆さまは観光船の船長をされていたり、福浦歌舞伎(※)に出演していたり、漁師以外にもいろいろな顔をもっていらっしゃいました。

※福浦歌舞伎とは、佐井村に口伝のみで伝わる漁村歌舞伎で、1年に1回4月の春祭りに佐井村にある歌舞伎の館で上演されます。福浦とは佐井村にある地名です。

 また、今回宿泊した「民宿みやの」でのお食事が大変豪華で佐井村でとれた食材をふんだんに使っており、大満足の美味しさでした。

「民宿みやの」の夕食(一人前で13皿ありました! 1泊2食付き8000円!)

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 仏ヶ浦の印象が強い佐井村ですが、海の幸が豊富な場所です。そんな佐井村では毎年6月中旬にはウニ祭りが開催されます。仏ヶ浦沖で生まれた佐井村のイメージキャラクターは雲丹と書いてうんたんと読みます。

 観光船の乗り場がある津軽海峡文化館アルサスに隣接する「ちょこっと」では佐井村産のうにと岩のりを使用した“うにぎり”が食べられます。青森を訪れる際にはぜひご賞味いただきたい一品です。

牛滝漁港。仏ヶ浦の奇岩は牛滝漁港から始まっているとのこと
仏ヶ浦

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