JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

福岡県赤村の魅力を発信! JALふるさとアンバサダーがお勧めの食とイベントを現地レポートします

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は九州担当JALふるさとアンバサダーの坂井由起子さん

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、福岡県赤村で地域の魅力発信に携わるJALふるさとアンバサダーの坂井由起子さん。

――取り組みについて教えてください。

 皆さまは全国で唯一、市町村名が色を表わす漢字ひと文字という福岡県の「赤」村をご存じでしょうか。福岡空港からクルマで走ること1時間半の福岡県の筑豊地域東部に位置する自然豊かな地域で、日本航空のコーポレートカラーである「赤」と、とても親和性を感じる場所です!

 私たち日本航空と赤村は、2022年4月22日に締結した包括連携協定後、地域の魅力の掘り起こしを目的としたモニターツアーの実施や、人財育成を目的とした「マナー講座」「折り紙ヒコーキ教室」「JALアスリートアカデミー」の開催など、さまざまな取り組みを行なってまいりました。赤村にはJALからの出向者も在籍しており、今後も協力しながら情報発信や誘客などによる地域活性化を目指したいと思っております。

2022年4月22日に包括連携協定を締結

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 赤村の魅力の掘り起こしを行なうための施策への参加と情報発信、各種イベントの司会など、多くの事業で関わらせていただいております。

 連携協定後、第1弾の取り組みでは、複合施設「源じいの森」を拠点としたアウトドア体験や自然を体感できるモニタープログラムへ有識者とともに参加しました。「源じいの森」は平成筑豊鉄道「源じいの森駅」から徒歩2分の場所にあり、キャンプ場、宿泊施設、温泉やサウナ施設を併設しています。

 美しい自然のなかでのキャンプ体験はもちろんのこと、ドームハウス、ロッジ、バンガロー、トレーラーハウスなどもあるので、用途に合わせて選ぶことができます。

 また、毎年冬には、「あか村ふるさと竹あかり」が開催されます。2023年は竹灯籠の作成や点灯式での司会を担当させていただきました。地域住民の皆さまと一緒にすべて手作業で作った300個もの竹灯籠に光がともる瞬間は、とても感動しました。

源じいの森 キャンプ場
あか村ふるさと竹あかり

――今後の展開・展望について教えてください。

 3月~11月の期間中、毎月1回、村のボランティアスタッフが運営する「赤村トロッコ油須原線」が運行します。今年初めての運行日となる3月24日は、ご乗車の皆さまにJALオリジナルビーフコンソメスープをご提供します。幻の鉄道を体験しに、ぜひ遊びに来てくださいね。

 そのほかにも赤村では、農林水産大臣賞を受賞した養生豚のブランド化に力をいれております。生産者と直売店の方を取材した際に、安全で旨味のあるお肉を食卓に届けたいという熱い想いをお伺いしました。こちらは、JALふるさと納税の返礼品でも扱っております。特に手ごねのハンバーグがお勧めです! ぜひ、一度ご賞味ください。

赤村トロッコ列車
養生館

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 春は、ローカル鉄道「平成筑豊鉄道」が桜のトンネルを走る風景、初夏は、ホタルが舞う幻想的な風景を見ることができます。夏は、キャンプ場は多くのファミリーやキャンパーでにぎわい、川辺では子供たちの元気な声が響きます。冬には竹あかりの温かい光が夜空を明るく照らします。何もしない時間をただのんびり過ごすもよし! アウトドアを楽しむもよし! 美しい風を感じに、自然豊かで長閑な赤村に、ぜひ訪れてみてください。

桜のトンネルを走る平成筑豊鉄道
路線