JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
JALの客室乗務員が企画した“北海道愛”あふれる空×陸の周遊ツアー。沿線を巡って新しい出会いが生まれる
2022年10月19日 06:00
全国旅行支援の始まりを受けて、改めて国内旅行に注目が集まっている。
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に定住して、地方の取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、JR北海道との連携で誕生した周遊列車「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」と、そのツアーに企画段階から携わった北海道ふるさとアンバサダーの谷口由紀さん。
――取り組みについて教えてください。
業態も社風も違う2つの企業「JR北海道」と「JAL」、そして列車が巡る地域の方々とがタッグを組み、観光のお客さまが激減していた2021年、北海道を元気にしたいという想いからこの「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」の企画が始まりました。
「ひとめぐり」には、沿線を“ひとめぐり”するなかで、地域の“ひと”と“めぐりあう”という意味が込められています。今年も北海道の花「ラベンダー」と「はまなす」色の美しい列車が北海道の秋を駆け巡ります。そして、笑顔と小さな感動がいっぱいの旅に私たちもご一緒させていただきます。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
フライトでは飛行時間は限られていますが、「ひとめぐり号」ではこれまで経験したことがない3泊4日の長い時間をご一緒します。
飛行機とは違う環境ではありますが、列車内でもお客さまに快適に楽しくお過ごしいただくためにはどうしたらよいか? “JALらしさ”を演出しながら、“鉄道の旅”を楽しんでいただけるような企画を考えてきました。
停車する地域を自分の言葉でご紹介できるように準備し、また、地域の皆さまからの頂戴した「ふるさとメッセージ」は、「機内アナウンス風」にご紹介いたします。お客さまには「これまでにない“空”と“陸”のコラボレーション」「列車にJAL客室乗務員がいる違和感」におもしろさを感じていただきたいと思っています。
――ツアー参加者に向けてメッセージをお願いします。
昨年の「ひとめぐり号」では、「地域の方とのコミュニケーション」や「車窓だけでない列車内での時間」にご好評いただきました。
北海道には数えきれないほどの美しい観光地や美味しい食べ物がたくさんありますが、「ひとめぐり号」でしか味わえない、これまでの北海道観光とはひと味違った、新しい旅のカタチを実感してください。北海道を愛する企業と地域の力が結集した「HOKKAIDO LOVE!ひとめぐり号」で皆さまをお待ちしております。