週末駅弁

近鉄名古屋駅「しまかぜ弁当」

近鉄特急「しまかぜ」に乗るときに食べたい名古屋駅弁

「しまかぜ弁当」
弁当名「しまかぜ弁当」
価格1240円
販売近鉄名古屋駅、近鉄特急「しまかぜ」車内
購入場所近鉄名古屋駅
購入日2015年6月23日

 駅弁のなかには、特定の列車にちなんで、その列車名を冠したものがあります。今回は近鉄特急「しまかぜ」の名前がそのままついた「しまかぜ弁当」をご紹介します。

 実は「しまかぜ」に近鉄名古屋駅~宇治山田駅間で乗る機会を得たため、「しまかぜ」の中で食べようと購入したのがこの駅弁です。掛け紙に印刷された「しまかぜ」のデザインに惹かれて購入したのは言わずもがなです。掛け紙のデザインを楽しんだり、乗る列車に合わせて駅弁を購入するのも駅弁の楽しさと言えるのではないでしょうか。

「しまかぜ弁当」はご飯に鯖の照り焼き、豚ヒレカツ、海老フライ、松阪牛とタマネギの炒め煮、奥伊勢七保鶏の照り焼きなどが入っている

 メニューは、ご飯に鯖の照り焼き、豚ヒレカツ、海老フライ、松阪牛とタマネギの炒め煮、奥伊勢七保鶏の照り焼き、貝新の貝のしぐれ煮、牛蒡とタケノコ、椎茸、がんもどきの煮物、玉子巻、蒲鉾、昆布巻と一見するとポピュラーな外見をしていますが、ヒレカツが味噌ダレだったり、松阪牛や奥伊勢七保鶏を使っているところが、さすが名古屋から伊勢にかけても運行している「しまかぜ」ならではのチョイスではないでしょうか。

ヒレカツが味噌ダレなのがさすが名古屋ならでは

 食べてみると、鯖の照り焼きや奥伊勢七保鶏の照り焼きといった焼き物が味わい深く、素材の味を引き出しつつコクがあり美味でした。もちろん、味噌ダレで食べるヒレカツは柔らかく、名古屋ならではの味を堪能できたのもポイントです。貝新の貝のしぐれ煮もご飯がよく進みます。フライをどんなタレで食べるかは地方によって違いますが、それ以外は日本人が比較的食べ慣れているおかずで構成されているので、誰でも安心して美味しく食べられる駅弁といえるでしょう。量としても適量といったところです。

 「しまかぜ」はJR東日本の「グランクラス」並の電動リクライニングの革張りシートが3列という配列になっており、ゆったりとした車内で駅弁を楽しめますが、他にも4号車にカフェ車両があり、ここでも「しまかぜ弁当」が売られていてカウンター席で食べることができます。また、他にも「うな重」やお酒、カフェ、スイーツを楽しめます。記者は駅弁を食べたあとに、思わずここでスイーツセット(1000円)を頼んでしまいました。こういうカフェスペースでゆっくりと食事を楽しむのも観光列車の醍醐味ですね。

「しまかぜ」はJR東日本の「グランクラス」並の電動リクライニングの革張りシートが3列という配列
4号車のカフェ車両
スイーツセット(1000円)