週末駅弁

宇都宮駅「プレミアムヤシオマス弁当」

「プレミアムヤシオマス弁当」

 宇都宮駅は明治18年に初めて駅弁が売られた駅弁発祥の地といわれ、当時は握り飯2個とたくあん2切れで5銭だったそうです。それから137年、今では多種多様なお弁当が販売されています。今回は「プレミアムヤシオマス弁当」を購入しました。

彩りも鮮やかな「プレミアムヤシオマス弁当」

 ヤシオマスは栃木県の水産試験場が開発した成魚で2~3kgにもなるというニジマスの改良種。なかでも脂質や色などの厳しい基準に達したものが「プレミアムヤシオマス」と認定されるそう。ちなみに赤い身です。

 そんな栃木生まれの貴重なマスを使った柚庵焼きは、ボリュームがあり素材の味もしっかりと感じられる一品。横に添えてある刻み柚子の風味が移った皮も、さっぱりとしていてとても美味しくいただけます。

プレミアムヤシオマスの柚庵焼き

 ご飯は白ゴマがまぶしてある酢飯で、上にはたまごそぼろとプレミアムヤシオマスの中落ち焼きほぐしがたっぷり。添えられたオリーブと枝豆もアクセントとして効いています。中落ち焼きほぐしはマス自体の味が濃く、一見ありふれた内容ではありますが、たまご、マスともにひと味違うちょっぴり贅沢な味わいです。

 また、たまごとマスを仕切るようにのっている味付きの細竹は見た目の存在感があり、食べてみると素材の味わいや食感もしっかりしていて気に入りました。

たまごそぼろの上にはブラックオリーブ水煮とむき枝豆
栃木県産米「とちぎの星」の酢飯に白ゴマ
味付き細竹は素材の味も食感もしっかり

 ちなみにご飯は栃木県産のお米「とちぎの星」を使用。主役のプレミアムヤシオマスも県のブランド食材であり、地域性を強く感じられるのは旅の食事として嬉しいポイントです。

 全体的にどこか定番っぽいお弁当ではありますが、どの品もひと工夫されていて彩りもきれいなので、とても美味しくいただけました。角に紅生姜がありますが、今回は個人的な好みにより柚庵焼きの脇に添えてある刻んだ柚子皮を箸休めにつまみ、素材の味を楽しみながらもさっぱりとした印象が残るお弁当となりました。

刻んだ柚子の皮を箸休めにさっぱりといただきました

「プレミアムヤシオマス弁当」

価格 :1200円
販売駅 :宇都宮駅
購入場所 :在来線コンコース 松廼家(まつのや)
購入日 :2022年8月7日