週末駅弁

「山賊焼」

松本名物の唐揚げ“山賊焼”を盛った豪快な駅弁

「山賊焼」

 長野県松本市のご当地グルメとして有名な、大きな鶏の唐揚げ“山賊焼”。大きな鶏肉を揚げる、が“取り上げる”と転じて山賊焼になった、という説があるそうですが、とにかく大きな鶏のもも肉を丸ごと揚げた豪快な唐揚げとして、地元ではかなり人気があるそうです。

 今回松本駅で購入した「山賊焼」は、その山賊焼を豪快に盛り付けた駅弁です。駅弁のフタを開けると、ご飯の上にどーんと盛られた山賊焼がいきなり目に飛び込んできます。その下のご飯がほとんど見えないぐらいの大きさで、見た目からもかなりのボリュームが感じられます。

弁当のフタを開けると、大きな山賊焼が目に飛び込んでくる

 山賊焼は、もちろん揚げたてではないですが、サクサク感は十分に残っていますし、いやな油っこさもありません。弁当に入っている唐揚げは、時間経過で衣がしっとりとしている場合も多いですが、この山賊焼は唐揚げらしさを十分に感じながらいただけます。

 お肉は程よい歯ごたえで、スパイスが効いた味わいではありませんが、しょう油ベースのしっかりとした味が付けられていることもあって、どんどんと箸が進みます。地元、安曇野産の米を使った白ご飯との相性も最強です。塩が添えられていますが、塩なしでも十分美味しくいただけました。

山賊焼は、安曇野産の白ご飯を覆い隠すように盛られている
揚げたて相当とは言わないが、サクサク感が残り、しっかりとした味付けで白ご飯との相性も抜群

 おかずには、信州名物のわさびを使ったわさび漬けや舞茸の煮物、長芋の天ぷら、山ごぼうを辛子味噌で和えた和え物など、地元食材を使った料理が並んでいます。なかでも、ピリッとした味わいのわさび漬けや山ごぼうの辛子味噌和えは、山賊焼でこってりとした口をさっぱりと引き締めてくれますので、箸休めとして最適です。また、そのほかのおかずもお酒のおつまみになりそうなものが多いので、信州ワインなど、お酒と一緒にいただくのもよさそうです。

子供の好物は少ないが、酒の肴としても相性のいいおかずが盛り付けられている

 大きな山賊焼に、その下に敷き詰められたご飯は、かなりボリュームがありますので、しっかりお腹を満たしたい人も大満足でしょう。値段も手ごろですし、松本駅の定番駅弁としてお勧めです。

山賊焼

価格:760円
販売駅:松本駅
購入場所:松本駅構内売店「駅弁あずさ」
購入日:2016年8月6日