旅レポ
青木ヶ原樹海の散策の前後に楽しめる河口湖の新商業施設とオススメ絶景スポットを紹介
2023年8月15日 00:00
青木ヶ原樹海の周辺には本栖湖や精進湖、西湖といった多くの湖があり、風光明媚な湖畔は人気の観光スポットになっている。そのなかで今回は、多くの観光施設が集まる河口湖の新しい施設や人気のあるエリアを紹介しよう。
181台の駐車スペースがある「旅の駅 kawaguchiko base」は休憩とお土産買いに便利
最初に紹介する「旅の駅 kawaguchiko base」(山梨県南都留郡富士河口湖町河口521-4)は、河口湖の北東部に2022年6月11日にオープンした新しい商業施設だ。クルマなら中央高速道路の河口湖ICで降りて、国道137号線を北上した10~15分ほどの場所にある。
山裾の4000坪の広大な土地には、地産の商品を2000以上集めたマルシェの「あさま市場」、開放的なテラスを備えたレストラン「テラスキッチン」、ワークショップなどを開催できるイベントスペース(屋内・屋外)がある。駐車場は乗用車181台、大型バス9台を収容できる。
多くの人がお目当てとして訪れる「あさま市場」は、平日でもにぎわいを見せていた。地産の農作物は今が旬のスイートコーンや新鮮なトマトやキュウリ、めずらしいケールに夕顔など、色とりどりの野菜が所せましと並んでいた。また、果物王国である山梨県らしく、桃やブドウ、ブルーベリーなど、豊富なフルーツ類も目に留まった。お土産用としては、シャインマスカットを使ったパイやクッキーなども多くの人が買い求めていた。
食事処である「テラスキッチン」は、山梨名物のほうとうや富士桜ポークを使ったロースカツカレー、富士山に見立てたまぐろ丼など、美味しそうなメニューがズラリと並ぶ。山梨といえば、ブランド牛の甲州牛も有名だが、こちらを使ったローストビーフを堪能できるラーメンや丼も提供されている。
猛暑のなか、筆者がランチに選んだのはさっぱりとした「まぐろ富士山丼」。2種類のまぐろをうず高く盛り付け、イクラを散りばめたうえにネギとゴマをまぶした一品だ。パッと見た以上のボリュームがあり、満足できるメニューだった。なお、季節によってメニューが異なるので、その点は頭に入れておきたい。
富士山とラベンダーを楽しめる大人気スポットの大石公園
河口湖の湖畔に350mに渡って季節の花が楽しめる大石公園(山梨県南都留郡富士河口湖町大石2525-11先)はとても人気のある観光地だ。訪れたのは7月下旬で、咲き誇っていたラベンダーも枯れ気味であったのにもかかわらず(ラベンダーのシーズンは6月下旬から7月中旬)、多くの外国人でにぎわっていた。
とはいえ、90種類以上が植えられている花壇は見ごろを迎えた花も多く咲いており、何よりも富士山と河口湖をバックに花を加えた写真が撮れる絶好のロケーションは人をひきつけてやまない。食事処や土産物屋、無料駐車場もあるので、ふらっと立ち寄るにはとても便利なスポットだ。
SNSで人気の桃パフェが楽しめる「富士大石ハナテラス」
その大石公園の隣に位置するのが商業施設である「富士大石ハナテラス」(山梨県南都留郡富士河口湖町大石1477-1)。こちらはにぎやかな大石公園とは雰囲気が異なり、小川が流れる庭園と石畳の上にオシャレなショップが9店並び、ゆとりのある優雅なエリアになっている。
施設はロケーション抜群なカフェや山梨県産の果物を扱う加工品専門店、山梨の伝統工芸品や雑貨、天然石のアクセサリーを扱ったショップなど、個性あふれる構成になっており、運営するタンザワの担当者は「ふじを愛で、はなを愛で、ときを愛で」のコンセプトを大事に、県内の「これは!」というショップに声掛けをしてオープンにこぎつけたと説明してくれた。
現在、人気沸騰中なのが「葡萄屋kofuハナテラスcafe」で提供している「季節のフルーツパフェ 桃」だ。美味しさとSNS映えすることから人気を呼び、購入する際は整理券を発券して待つ必要がある。一口賞味させてもらったが、香り高くてジューシーな桃が口の中でとろけるようで、フルーツ王国を再認識した次第だ。シーズン中はぜひとも食べてみてもらいたい。
なお、9月3日に、いのちをつなぐ青木ヶ原ネットワーク会議、富士河口湖町、山梨県が主催する「健やか樹海ウォーク」(参加無料・5km/10kmコースを選択)が開催される。ネイチャーガイドが同行し、青木ヶ原樹海の豊かな自然を知って体験できるというものだ。