旅レポ
クイーン・エリザベスがいよいよ出港! 宿泊したブリタニア等級の客室を詳しく紹介します
2023年2月7日 12:00
キュナード・ライン主催のクイーン・エリザベス「シドニー~メルボルン3日間」プレスツアーの旅レポ。2回目の今回は宿泊したお部屋からご紹介します。
まずは命の次に大切なクルーズカードから。以前はターミナルでの乗船手続きの際に手渡されていたようですが、現在は接触機会を減らす目的から、封筒に入った状態で各部屋のレターポストに置かれていました。このカードは、部屋のカードキーとして使えるだけでなく、クルーズ中はこのカードを提示することで、有料ドリンクの注文やショップでのお買物なども可能。事前に「My Cunard」上で登録したクレジットカードと紐づけられているので、下船前に受け取る明細書の内容がOKならば決済完了というシステム。船内は100%キャッシュレスの世界でした。
映画「タイタニック」で、レオナルド・ディカプリオ演じるジャックが、上流階級の娘ローズの身投げを阻止したお礼に、本来なら入ることができない一等客用のレストランに招かれて食事をするシーンがありました。英国の古きよき時代の伝統を継承するキュナード・ラインの客船は、今でもそのような等級制を維持しており、クイーン・エリザベスでも、客室カテゴリーごとに利用できるダイニング(レストラン)が決まっています。
私が今回利用したのはスタンダードの「ブリタニア」というカテゴリーで、利用できるダイニングは「ブリタニア・レストラン」。ブリタニアのカテゴリーでも、海側バルコニー付き・なしや、窓なしなど客室の種類はいくつかあって、どれを選ぶかによってクルーズ料金も変わってきます。
例えば今回のショートクルーズの場合、最も安いスタンダード(内側)のお部屋で4万3000円~、海側で5万2000円~、私が利用した海側バルコニーのお部屋で6万円~となっています(※2人部屋を2名で使用する場合の1名あたりの最低料金)。ツアー代金には食事代が含まれているので(アルコールは有料)、お部屋にこだわらなければ手が届くお値段ですよね。
一人旅、いわゆる“ソロクルーズ”を歓迎しているキュナード・ラインは、デッキ2に「シングル客室」の用意も。もちろん私のように2人部屋を1人でゆったり使うことも可能で、その場合、クルーズ代金は175%と割増になります(※スイート客室は別途)。またクルーズによっては、客室数限定で、通常のクルーズ代金の150%になる「おひとりさま特別代金」が設定されているものもあります。
現在キュナード・ラインでは感染対策の一環で、出港前に船全体で行なう避難訓練は実施していません。ゲストは避難訓練終了のアナウンスが流れる16時半までの間に、それぞれの避難場所にクルーズカードを持参して、そこでスキャンしてもらうことで避難訓練に参加したことになります。救命胴衣を持っていく必要はなく、係の人にカードを提示してピピッとやってもらって終了という段取りでした。
私が利用した「ブリタニア」の海側バルコニーの客室は、バスタブはなくシャワーブースのみ。長期クルーズだと湯船が恋しくなりそうですが、今回は2泊だったので気になりませんでした。用意されているバスアメニティは、シャンプー、ボディソープ、ハンド&ボディローションなど。歯ブラシや髭剃り、ヘアブラシはありません。あとパジャマがないので夜リラックスして眠るためにも持参することをお勧めします。
お昼過ぎに乗船したので、船内をひととおり見学しても19時の出航まで時間はたっぷり。ということで、午後のひとときは同行の記者さんたちとデッキで乾杯。キュナード・ラインの客船でしか飲めないクラフトビール「CUNARD GOLD」をぐびぐびっといただきました。ほかのゲストも実にリラックスした様子。クルーズ旅ってこんなに時間を贅沢に使うんですのね~と感心してしまいました。お天気は最高、あとは出航を待つだけ!という、この旅一番のワクワクする時間でした。
いよいよシドニー出港! おめかししてカクテルパーティへ
デッキで出航パーティがあるので、届いたスーツケースからワンピースを取り出して着替えます。この日のドレスコードは「スマート・アタイア」。短パンやデニムなどはNGです。スマート・アタイアについては、客室にある船内新聞(日本語)にこう書いてありました。
男性はスマートなパンツにワイシャツ着用、ジャケット、ネクタイは任意。女性はブラウスにスカート、またはスタイリッシュなパンツやドレスなどの装い
ちなみに2泊目のドレスコードは「ガラ・イブニング・アタイア」で、さらにフォーマル。この2つの「ドレスコード」が夕食時間以降に設けられているのが、豪華客船クイーン・エリザベスの特徴なのです。これぞ非日常のクルーズ旅! たまのオシャレを楽しまないと損ですよね。出航パーティではバンド演奏や船長のあいさつなどがあって盛り上がりました。
船旅をともにしたほかの乗客の方々ですが、圧倒的に欧米人(おそらくオーストラリア人)が多かったです。今回のようなショートクルーズは、誕生日祝いや結婚記念日などでカジュアルに利用する人たちも多いのだとか。若者グループもいればリタイアした風のご夫婦も。小さなお子さん連れのファミリーも見かけました。
次回は濃密な2日目の様子をレポートします。お楽しみに!