旅レポ
自分のペースでワイキキ&ハーフマラソンを満喫! JAL&ジャルパックで行く「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」(その2)
到着日から本格レクチャー。本番に向けて万全サポート
2017年4月28日 00:00
2017年4月9日に日本航空(JAL)がプレゼンティングスポンサーの「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」が開催され、過去最高の8339名、日本人も1937名がエントリーした。制限時間なしでハワイ・ホノルルの名所を巡るコースが人気のハーフマラソンだ。本大会はJALホノルルマラソンを主催しているホノルルマラソン協会が行なっており、今年で6回目。初心者やファミリーでも走り・歩きやすいと、年々参加人数が増加している大注目の大会だ。今回は、ジャルパックのパッケージツアーの特典や実際の大会を体験した。
ホノルル到着日から充実感
アドバイスと朝夕のランで大会モードに突入
各社がハーフマラソン参加のためのパッケージツアーを組むなかで、現地入りした瞬間からハパルアモードに、そして大会当日までの手厚いサポートで人気なのがジャルパックの「ホノルルハーフマラソン・ハパルアツアー」だ。人気講師によるカピオラニ公園でのモーニングラン、そして完走のコツを伝授するスペシャルクリニックまで、ハワイならではの環境で大会に向けてコンディションを整えることができる。
まず、ワイキキに到着するとシェラトン・ワイキキ内の「シェラトン・ワイキキ JALPAKアロハラウンジ」へ。同施設は2017年1月にリニューアルオープンし、滞在中のオプショナルツアーの申し込みや相談ができるほか、キッズスペースやパウダールーム、無料のロッカー、検索用タブレットなどを完備し、旅のサポートを行なってくれる。けがや体のコンディションがわるくなった場合に病院を紹介してもらえるなど、ケアの体制も万全。安心して大会に参加ができるのだ。オープン時間は8~21時と、夕方以降に訪れることができるのも◎。
ラウンジに到着すると、ツアー説明後にスポーツナビゲーターでトライアスリートの白戸太朗氏による「直前アドバイス」がスタート。チェックイン前の時間を使って、大会本番前にやるべきことなどを解説してくれる。会場では、参加者による大会に向けてのメッセージと、“疾走”の文字が書かれたバナーが正面にデコレーション。参加者は自らの意気込みを書き込みながら、ほかの参加者のメッセージを読むなどして楽しんでいた。
白戸氏によると、到着後心掛けていることは「体調をよくする」「時差の解消」。あえて時差を利用して、チェックイン後に昼寝をせず、20時ごろに早く就寝するのがいいという。そうすることで次の日からきちんと動けるそう。睡眠の質を上げるためにビーチ沿いや市内を散歩し、代謝を上げて体を冷えないようにすることも大事。バスタブにしっかりお湯を張り、体を温めておくことも忘れずに。
また、現地入りが前日の場合はホノルル滞在という利便性を活かし、足りないものを追加購入できるよう、夕方までに必要なもののリストや予定表を作成しておくのもいいという。大会前は緊張して何をするべきかを迷ってしまうことも多々あるため、冷静なときに作っておこう。
ウェストポーチや靴下のチェックも欠かせない。ウェストポーチの場合は、擦れてラン中に体に負担をかけないように、大会前に一度着けて走り、バンドのきつさや重量を調整。走りがまったく違うものになるので、靴下も履きなれたものの着用が必要、など具体的なアドバイスが並んだ。そして、本番中に水を突然飲んでも意味はないため、前日から意識してこまめに飲むことが大事だという。
さらに、当日朝についてもレクチャー。スタートが6時、ジャルパックによる決起集会が5時からなので、午前3時30分から4時には起床。まずは冷たい水を1杯飲み、胃腸を刺激。そして熱いシャワーを短時間浴びて体を目覚めさせ、朝食はしっかり食べるなど、これからの滞在で実践できることばかり。まさにホノルルに着いた瞬間から大会が始まっていると実感できる充実さだった。
4月7日の17時からは同氏による「直前! サンセット・クリニック」(参加費20ドル、約2200円、1ドル=110円換算)も開催。カピオラニ公園のクイーンズビーチで、体のコンディションを大会に向け整えていくためのトレーニングとランを実施した。
今回のクリニックのテーマは「よい姿勢で走る」。正面から見てバランスよく立っているかを全員でチェックして、クリニックがスタート。ポンポンと軽く飛び、かかとからの振動が頭に届いていると、きちんとした姿勢で頭が骨に乗っている証拠。
「ハーフマラソンなら2~3時間。フルマラソンならその倍。走る際には頭の位置がとても大事で、支えるだけで体力を消耗するのはもったいない。それなら骨にきちんと乗せてあずけてしまおう。立つときに負担がなくなるので走りに集中できる」と、なぜ正しい姿勢が大事なのかを教えてくれた。
また、「姿勢がよくなると効率がよいだけではなく、美しいフォームになることもメリット。ハパルアの最大の難所である坂も、姿勢が正しければ足が自然に前に出るので登りきることができる。逆に下り坂は体を後ろに倒してブレーキをかけ、なるべく肘を低く振るといい」とアドバイス。
2人1組でペアになり、海岸沿いを正しい姿勢で走れているかをチェックしながら軽くラン。「一枚板のように重心の移動で走ることを意識しましょう。これを実践することで画期的に自分の走りが変わるのが分かるはず」と話してくれた。
そして、本番を意識して「エイドステーション」での給水トレーニングを実施。水とスポーツドリンクをランナーに提供するエイドステーションはスタート地点、コース内8カ所、フィニッシュ地点にあり、確実にすべての場所で給水を行なうことを勧めた。また、ファーストテーブルは混雑するため、後ろのほうのテーブルを使って余裕を持って受け取ること、後ろからのランナーにも注意し、危険な場所と認識して、歩き抜けてから飲むこと、そしてカップをつぶすと飲みやすくこぼれにくいことなどをレクチャーした。
ランとトレーニングのあとは、ていねいにストレッチ。体が温まってからスタティックなストレッチを行なうとしっかりと筋肉が伸びるなど、約1時間30分たっぷり使ってクリニックは終了した。
さらに4月7日、8日の早朝にはジャルパック利用者向けのフリープログラムも実施。朝7時より同じくカピオラニ公園のクイーンズビーチでモーニングランが行なわれた。白戸氏にハワイで朝走ることの醍醐味は? と質問したところ、「まずは走ってみて感じてほしいです。走った人間にしか分からない素晴らしさがたっぷりあります。モーニングランは日の出から朝8~9時までが一番よい時間帯。この時間に走らずしていつ走る! ですので、ぜひ体験してみてください」とのこと。
ウォーミングアップが終わったところで早速軽く2kmほどカピオラニ公園内をランすることに。道路沿いのコンクリート、公園の芝生の上など、走る場所を随時変えながら40分ほど周辺をラン。日が昇ってくるとじりじりと暑くなり、汗が噴き出した。参加者は朝の静かな公園でのランを楽しみつつ、パワーを受け取っているようだった。
なお、早朝プログラムは寝起きで体がまだ動きづらいため、少しずつ、じっくりと体を温めていき、走り込まずに気持ちがよい程度で止めるのがよいとのこと。走り終わったあとのストレッチも“そっと始めて、そっと終わる”のが理想。息を止めないように意識しながらするのが効果的とのことだった。約1時間ほどのプログラムが終了するとすっかり日が昇っていた。といっても、まだ8時のため1日たっぷりとワイキキ周辺やトロリー移動で観光が楽しめる時間だ。もちろん個人トレーニングをしてもよしと滞在を自分好みにアレンジできるのもリゾートランの強みだと実感した。
パケットピックアップ会場でゼッケン入手、いよいよ大会への気持ちが高まってくる
早朝トレーニング後は、「ハワイ・コンベンションセンター」にてパケットピックアップ。計測用のチップが貼り付けてあるナンバーカード(ゼッケン)、記念Tシャツ、オリジナルバッグを受け取りに向かった。
移動は、ジャルパックの旅行者が利用できる「レインボートロリー」でまずは「アラモアナセンター」へ。そこから10分ほど歩くと大きなガラス張りの建物が見えてくる。
続いて4階へ向かうと「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」のロゴが大きく描かれたバナーが参加者を出迎えてくれる。フォトスポットとしても人気で、多くの参加者が記念撮影を行なっていた。
Ballroom A「パケットピックアップ会場」へ入り、事前にメールで伝えられた番号の該当テーブルへと向かう。ナンバーカードを受け取る際は名前の確認があり、無事に受け取ったあとはTシャツとオリジナルバッグの配布エリアへ。並ぶことなく数分で手続きは完了し、次はJAL利用ランナー向けの特典が大会当日に受けられる「JALテント受付」を行なう。
休憩スペース「JALテント」の利用に加えて、ゴール後にドリンクやフルーツ、食事のサービスが受けられ、JAL利用の個人旅行者、パッケージツアー利用者が対象。搭乗券の半券、または「eチケット控え」を提示すると、ナンバーカードにステッカーをペタリ。フィニッシュ後の利用が可能になるのだ。
続いては、同会場で開催されている「エキスポ」へ。大会オリジナルグッズの販売やラン中の必需品の追加購入をはじめ、気になるアイテムがぎっしり。佐藤製薬ブースでは、日本未発売のサポートゼリー「YUNKER」を販売。サンプルの試飲もでき、ラン中のもうひと踏ん張りを後押ししてくれるアイテムのセット購入もできた。
ファッション系アイテムの販売も充実。ラン中もおしゃれにヘアをまとめたいときに重宝する「BONDI BAND」も、「SKINNYBANDS」から「SAYING HEADBAND」まで種類豊富に用意。カラフルで、着けるだけでパワーがもらえそうなヘッドバンドを選ぼうと、女性ランナーを中心にブースは大にぎわい。また、「SPIBELT」も販売。どのブースもスペシャルプライスとなっており、財布の紐が思わず緩んでしまう魅力があった。
そして、走っている最中の空腹対策用の各種ゼリーなども販売。「Running Room」ブースでは、「GU-エネルギージェル」や山登りでもおなじみの「CLIF」の「CLIF SHOT ENERGY GEL」。そしてゼリービーンズの老舗「Jelly Belly」の「SPORTS BEANS」など種類もフレーバーも豊富に用意され、好みのサポートフードで大会を走りきれるような体制に。
「Power Bar PERFORMANCE ENERGY BLASTS」(1.99ドル、約219円)とレモンライムと洋なし味の「SPORTS BEANS」(各1.50ドル、約165円)を購入して本番に備えることにした。
大会オリジナルグッズを手に入れられるショップがあり、ウェアやドリンクなどがすっぽりと入るサイズの「フリースバッグ」(25ドル、約2750円)や「ポロシャツ」(55ドル、約6050円)、「サンバイザー」(各24ドル、約2640円)など普段の練習時にも使えるデザインのアイテムがたっぷり。サイズによっては売り切れているものがあり、グッズの人気の高さがうかがえた。シューズやスポーツグラスなども購入でき、現地で調達したい場合に便利だ。
なお、大会オリジナルグッズのショップの脇には、参加者の名前入りのバナーを展示。自分の名前を見つけて指さして記念撮影を行なったり、スマートフォンで撮影したりする参加者が集まっていた。さらに本大会の招待選手である2016年リオ・オリンピック女子マラソン日本代表の福士加代子選手のサイン会も開催。参加者たちとコミュニケーションを笑顔でとっていたのが印象的だった。
日本食からボリューム大メニュー、ウェアの追加購入までホノルル市内を散策
ナンバーカードを受け取り再びアラモアナセンターへ。パケットピックアップ会場のエキスポで2時間弱ショッピングを楽しんでいたため、ちょうど昼すぎに。初日はアラモアナセンターの「マカイ・マーケット・フードコート」を訪れたので、今回は「Shirokiyaジャパン・ビレッジ・ウォーク」を散策。
扉を開けた瞬間から日本語が飛び込んで来るとともに、京都の街並をイメージさせるレイアウトにほっと一息。ラーメンやおにぎり、お寿司など日本でおなじみのメニューを販売している。座席数が多く、すぐに席に座れる印象。名物の1ドルビールを片手に人々が談笑している姿もあちらこちらで見ることができた。
Shirokiyaジャパン・ビレッジ・ウォーク
所在地:1450 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI 96814
さらにレインボートロリーに乗車し、「Tギャラリア ハワイ by DFS」にて途中下車。そこから徒歩数分のワイキキ滞在の強い味方「FOOD PANTRY」まで足を運んでみた。手軽にパワー&スタミナをつけるために「HI Steaks」を選ぶのもよし、チルドの「CALIFORNIA ROLL DELUX」をはじめとする寿司系を味わうのもお勧め。
スナックやレモネードなど、ホテルステイはもちろんスーベニアとしても使えるお菓子関連も充実。リーズナブルなパック入りのスイーツコーナーは必ず見ておきたいゾーンだ。「COCONUTS MOCHI」や「SLICE TRIPLE CHOCOLATE BUNDT CAKE」など、たっぷりサイズながら価格がお手頃なスイーツ全般が揃っているので、ホテルに戻ってラナイから海を見ながら味わったりするのもよい。
FOOD PANTRY
所在地:2370 Kuhio Ave, Honolulu, HI 96815
なお、手軽にボリュームたっぷりのサンドウィッチを頬張りたいのなら「Henry's Place(高橋果物店)」へ。フレッシュフルーツと、フルーツを贅沢に使用したアイスクリームが人気の同店は、リーズナブルで食べ応えのあるサンドを提供するお店としても有名。ソルベの反対側に種類豊富なサンドが並んでいるので、気になるメニューをチョイスする。
今回は「Egg Cheese」(3.50ドル、約385円)を購入。厚切りブラウンブレッドにチーズとタマゴがぎっしりながら、さっぱりしているためどんどん食が進む。なお、サンドは紙皿と一緒にパッケージングされており、ホテルはもちろん、場所を選ばず味わえる。おかずを乗せてもいいだろう。一気に食べる必要はないので、練習中にちょっと頬張って残りをあとで食べるときにも便利だ。
Henry's Place(高橋果物店)
所在地:234 Beach Walk, Honolulu, HI 96815
連日のプログラム参加や練習でスポーツウェアが足りなくなった場合には、シーサイド通りに面した「ROSS DRESS FOR LESS Waikiki」での購入がお勧めだ。全米展開するディスカウントストアで各種衣料品はもちろん、人気のスポーツブランドのウェアも低価格で手に入れることができる。
1階は女性向けのファッションアイテムが中心、2階はキッズや男性向けの製品や生活雑貨となっている。7時から25時まで営業。いつでも買いに行けるのは心強い。実際にラン用のボトムス(4.99ドル、約549円)を1着購入。日本で新調するよりもかなりリーズナブルに手に入れることができた。ここでのアイテムとの出会いは一期一会のため、お気に入りを発見したら、迷わず購入しておこう。