【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015

ツーリズムEXPOジャパンのBステージ最後を彩る、大規模なグアムのチャモロダンス(その5)

2015年9月24日~27日 開催

 東京ビッグサイトで9月24日から開催されている「ツーリズムEXPOジャパン」も最終日の夕方となり、閉幕まで残すところわずかとなった。今回は、Aステージで行なわれたフード・アクション・ニッポンのトークショーと、Bステージのラストショーとなったグアムのダンスステージの模様をお届けする。

フード・アクション・ニッポン!「こくさん、たくさん、食べよう!」ステージ

「フード・アクション・ニッポン」のマスコットキャラクター「こくさん」も登場

 食料自給率向上に向けた国民運動「フード・アクション・ニッポン」のステージでは、野菜を作るアナウンサー「ベジアナ」の小谷あゆみさんと、フード・アクション・ニッポン推進本部事務局 事務局長の田中慶一氏がステージに登場。マスコットキャラクター「こくさん」を呼び込み、日本の食料自給率についてのトークを展開した。

 まずは、8月20日に実施された国産食材体験バスツアー「三浦半島のおいしい食材ヒミツ探検隊」の模様を、映像を見ながら紹介した。ナビゲーターとして小谷さんも同行し、マグロ問屋では-60℃の冷凍室に入ったり、農園でナスやーピーマンを収穫したりする様子を解説。このステージで、次回の国産食材体験ツアーも発表された。次回の実施は11月1日、山梨県の北杜市とのこと。10月初旬にホームページ上で募集案内が掲載されるという。

 8月に平成26年度(2014年度)の日本の食料自給率が発表され、39%という数字に、フード・アクション・ニッポンの田中氏は、「昭和40年代から比べて、欧米型の食生活や気候の変動で激減している。買い物の際、消費者一人一人が国産を選ぶことが重要。少しでも、この数字を上げていくのがフード・アクション・ニッポンの取り組み」と語った。

フード・アクション・ニッポンの田中慶一氏とベジアナ小谷あゆみさん
こくさんは、「こくさん一家」の三男で、おいしそうなものに出会うとついついよだれが出てしまう具留米小学校2年生の8歳
背中に背負っているのはネギではなく箸とのこと
8月に実施された国産食材体験バスツアーの模様を紹介
次回の国産食材体験ツアーも発表。11月1日に山梨県の北杜市とのこと

 ステージ後半は「こくさんクイズ」と称して、「日本の食料自給率はいくつでしょうか?」といった問題を出題。会場で事前に配られた解答用紙に正解を記入し、フード・アクション・ニッポンのブースに持っていくと景品がもらえるという。第1問は、トーク中、すでに話題として出しており会場の多くが正解を知っていた。

 第2問は「東京都の食料自給率はいくつ?」というもの。答えは「1%」。ちなみに、北海道はほぼ200%。秋田、青森、岩手、宮城などが100%を越えているという。

 第3問は「国内産大豆の自給率はいくつでしょうか?」。正解は「7%」。最後は「フード・アクション・ニッポンで消費者の方々が取り組める5つのアクションのうち■に入る言葉(漢字一字)を入れて下さい!」という問題で、「■を味わう」に入れる漢字を当てるもの。答えは「旬」。1カ月30日を10日間ずつに分け、それぞれを旬という。つまり、10日間だけが旬のため、旬の食材を食するというのは、産地に近く鮮度が高いものを食べるということに繋がるとのこと。楽しいトークにあっという間に時間が過ぎ、大盛況でステージが終了した。

正解すると景品がもらえる「こくさんクイズ」も開催。正解は(2)39%
会場で事前に配られた解答用紙
正解は、(1)1%
正解は、(1)7%
正解は「旬」
最後は、みんなでかけ声と共に決めポーズ

グアム チャモロダンス

 Bステージ最後のプログラムとなったのは、グアムの伝統文化を代表する踊り「チャモロダンス」。踊るのは、チャモロダンスアカデミーの生徒で全員が日本人。約4000年前からグアムに住み始めたチャモロ人は、1521年にマゼランによって世界史に登場するまでは、グアムを造った神様「ブンタン」と「フウナ」、自然を敬う生活をしていたという。333年間のスペイン統治時代を経て、カトリック思想やスペイン風の民族衣装「ミスティーシャ」などが生まれた。そんな古代チャモロ時代、スペイン時代の様子を踊りで表現したものがチャモロダンスだという。

 最前列の観客席が撤去され、ステージの下にもダンサーが並ぶダンスステージとなった。ステージ下手の生バンドが奏でるダンサブルな音楽に合わせて腰を振るダンサー達。リズムに合わせて手拍子を取る観客。一体となった会場は大いに盛り上がった。

 最後の曲では、ダンサー達が観客をグルッと取り囲むほどの大規模なものとなった。ステージ上だけでなく、右を見ても左を見てもダンサー達が踊っている様子に、会場の興奮も最高潮となり、Bステージの最後を締めくくった。

(政木 桂)