【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016

独特の魅力と活力が溢れている中南米・カリブ・中東のブース

2016年9月22日~25日 開催

 アメリカやヨーロッパのように十分な情報がない中南米や中東への旅行を考えているのなら、各国の観光局やツアー会社が出展するブースを訪ねるのが正解。とくにテロの発生などで渡航に注意が必要な地域が増えている。

 今回、出展していチュニジアもその一つ。アフリカ北部のチュニジアは地中海に面し、リビア、アルジェリアに挟まれる縦長の国。外務省から渡航中止を勧告するレベル3が発令されている地域もある。ただ、ほとんどの地域は不要不急の渡航中止のレベル2。このただし書きは、渡航の場合は特別な注意を払うことと、十分な安全対策を取るというもの。これは国土のどこかで重大な事件があった場合、すぐに連絡をとれるようにするという意味が含まれているというので、現地の信頼できるツアー会社を利用することがポイントという。実際、レベル2が発令されている地域でも、管理されているツアーなら決行できるということだ。

 さて、そんなチュニジアだが、最近、観光的にこの国が注目されているという。その理由はサハラ砂漠でのツアーだけでなく、映画「スター・ウォーズ」のロケ地がチュニジアであるということが広まったためだ。映画の撮影で使用した遺跡や建造物、地形は残っていて、そこに直接立てるというのが魅力という。また、映画に使ったマトマタにある穴式住居をそのままホテルの改装して営業しているとのこと。スター・ウォーズファンにとって行ってみたい国の一つになっている。チュニジアは日本に観光案内をするスタッフを置いていないが、同ブースの手伝いをしていた日本人スタッフが運営するWebサイト「チュニジアの素顔」がチュニジア旅行の手引きにもなっているという。

スター・ウォーズシリーズのロケに使われた地域が国土のアチコチにある。マトマタという地域にある穴式住居は有名なシーンで使われた
エクアドルへのツアーで人気なのはガラパゴス諸島とのことだが、アンデス山脈やアマゾンの源流など見どころが多い。また、カカオの産地でもあるのでチョコレートの種類が多く日本でも発売されている。コーヒーも人気だという

ヨルダン

ヨルダンブース

 ヨルダンブースでは映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」で舞台になった有名なペトラ遺跡をメインに置いているが、ヨルダン全体を紹介している。国土内にある砂漠地帯は映画で火星の表面として使われたこともあるという。

 十字軍時代の遺跡も残っているし、塩湖である死海もヨルダン側があって、そこはリゾートになっている。ヨルダンへのツアーは大手旅行代理店でも取り扱っている。ヨルダンだけでなくイスラエルとのコンビネーションが多く、現在、中東では最も安全という。シリアの隣に位置するが国境のガードがしっかりしているので難民の流入も防げているということ。

左上のツボのようなものと棒は、コーヒー豆を挽くためのもの。そしてお湯を沸かす道具など展示している。

イラン

 イランには観光局のような組織がないので、ペルシャツーリズムグループというところが、日本におけるイランツーリズムの窓口になっている。ブースでは観光案内のほかに、民芸品なども展示。カウンターにはピスタチオが置いてあった。日本で食べるピスタチオといえばアメリカ産が多いが、イランもピスタチオの原産国。アメリカ産に比べると粒が大きく味が濃いということ。

イランの産物の一つにピスタチオがある。イランへのツアーは日本の旅行会社でも扱っているがすべて添乗員付きとのこと。イラン航空は現在日本に乗り入れていないのでエミレーツ航空によりドバイ経由などのルートで入国する
エジプトブースでは国の魅力はもちろんのこと、日本との観光における歴史の長さや、エジプトの安全性についても語られていた
アメリカ経由での入国ができるようになったキューバもブース出展
パナマブースもツアー案内がメイン
ボリビアブースは現地のツアー会社が並ぶ構成
ジャマイカは政府観光局が出展。カリブリゾートなどのパンフレットを配布していた