【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016
NGOや保険会社の合同ブースなど旅業界の裾野の広さを感じられるツーリズムEXPOジャパン
2016年9月25日 15:39
- 2016年9月22日~25日 開催
ツーリズムEXPOジャパン会場ではあまり目立たない場所に設置されていたものの非常に面白かったのが小笠原の父島、母島から出店の「オガマルシェ」(小笠原村観光局)のブース。小笠原の観光案内VRゴーグルを使う360度ビューを体験できる。唯一の交通手段である「おがさわら丸」についての紹介や、小笠原で採れたドラゴンフルーツや小笠原レモンなどの販売も行なっていた。
また、小笠原の文化は多様で、最初に住んだのはハワイやアメリカの人で、そのあとで日本人も住むようになった。そのあとミクロネシア人も移ってきたという。そんな歴史があるので文化がミックスしている土地柄でもある。最初に小笠原に住んだ人の子孫は今も住んでいるという。
そのような環境なので、小笠原特産のお酒を造ろうとなったときに焼酎ではピンとこないということで、サトウキビを原料とするラム酒を作ることになった。そのラム酒の試飲も行なっていた。
ちなみに、いま小笠原で流行っているのはフラダンス。人口が2000人の島だが300人以上がフラダンスをやっていて、曲も自分たちで作っているとのこと。
小笠原へは1週間に1便のおがさわら丸が運航しており、東京からは24時間かかる。ほかの旅行のようなスピード感はないが、長い時間をかけていくだけの価値があありそうな場所だ。
クライマーや山岳カメラマンなど山登りのプロが運営する山岳ツアー会社が「アルパインツアーサービス」だ。その道のプロばかり所属するところなので、ほかのツアーにはないルートの設定ばかり。難易度の高いコースばかりではなく、初心者向けもあるが、真剣に山に登りたい人を対象にしており、山の危険性も十分心得ているので、スキルに合わない申し込みや遊び気分のお客は断ることもあるという。
ツアーにはスタッフが同行するが、この会社では添乗員と呼ばず「ツアーリーダー」という。言葉どおりリーダーとして責任を持って参加者を率いていくということだ。そのためにはお客さんとはいえ、厳しい言い方をすることもあるという。
登山ブームでもあるが、登山には危険が伴うので、そののノウハウやルールも覚えたい人にとっては最良のツアー会社かもしれない。