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JR九州、鹿児島本線は福岡から熊本まで運行再開

九州新幹線と豊肥本線の立野駅~赤水駅間は再開未定

2016年4月18日18時10分頃 運行再開

JR熊本駅(2015年4月撮影)

 JR九州は、4月16日未明の地震により運行を見合わせていた鹿児島本線の荒尾駅~熊本駅間を18日18時10分頃に運行再開、福岡方面から熊本駅まで鉄路による輸送が復旧した。

 運行を見合わせていた荒尾駅~熊本駅間は、当初午後の運行再開としており、13時20分頃いったん再開したが、直後に熊本駅構内の点検があったため再度運行を見合わせた。その後、荒尾駅~玉名駅間の運行を再開し、18時10分に玉名駅~熊本駅間の運行も再開し、熊本駅までの鉄路が復旧した。

 鹿児島本線では、最初の地震翌日の4月15日に九州新幹線の代替として熊本までの臨時特急列車を走らせていた。18日は運転再開が遅い時間になってしまったため運転の予定はない。19日以降の予定はこれから決定するとしている。

 4月18日20時10分現在、運行を見合わせている路線は以下のとおり。

●九州新幹線(博多駅~鹿児島中央駅)
●鹿児島本線(熊本駅~八代駅)
●豊肥本線(熊本駅~豊後竹田駅)
●肥薩線(八代駅~吉松駅)
●三角線(宇土駅~三角駅)

 なお、九州新幹線は復旧のめどがたっていない。その理由として余震が続いていることを挙げ、脱線した新幹線車両の撤去以外にも、被害のあった設備の復旧が進んでいないとしている。

 さらに時間がかかりそうなのは豊肥本線の立野駅~赤水駅間。熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋周辺で大規模な土砂崩れがあり線路も土砂に流されたため。復旧には相当な時間がかかると見られる。

(編集部:正田拓也)