ニュース

高知県、誘客を図るブランド「高知家 エクストリーム トラベル社」を設立

2015年6月3日 発表

「高知屋 エクストリーム トラベル社」のロゴマークを持つ高知県知事 尾﨑正直氏(中央)と土佐芸妓 かつをさん(右)、高知県のご当地キャラ「カツオ人間」(左)

 高知県は6月3日、同県への誘客を図るブランド「高知家 エクストリーム トラベル社」を設立した。「高知家 エクストリーム トラベル社」は架空の旅行会社という設定で、「想像するよりもずっとエクストリームな高知を日本中に広める」という目的で設立したもの。同ブランドのWebサイト(http://www.attaka.or.jp/kochi-extreme/)では、高知の観光名所やツアー商品の紹介などが行なわれるほか、ブロガーによる高知旅行の体験レポート記事を掲載し、記事の「SNSシェア数」を競う「高知家 エクストリームブロガーフェス」が開催される。

 都内で開催された発表会では、高知県知事 尾﨑正直氏が自ら「高知家 エクストリーム トラベル社」の説明とPRを行なったほか、土佐芸妓 かつをさんによる「お座敷遊び」に関する紹介と実演、体験レポートを執筆するブロガーらの紹介が行なわれた。

高知県知事 尾﨑正直氏

 冒頭で高知県知事 尾﨑正直氏は次のように述べた「『高知家 エクストリーム トラベル社』は新たな旅の切り口を提供していきます。設立の狙いとして、地元の人しか知らない高知の魅力を発見する旅を提供するほか、高知家ならではのエクストリームな体験型・交流型の旅行企画商品を企画・販売します。また、ブロガーやメディアとタイアップしてこれらの情報発信をしていきます。また、旅行を紹介するだけではなく、実際に旅行に行った人にアンケートを実施し、商品自体を進化させて行きたいと思います。それのみに留まらず、Web上で旅行企画の提案を募集します。提案された企画の評価が高ければ、新たに旅行商品として販売したいと考えています。多くの皆さんの色々なアイデアにより、進化していくのがエクストリーム トラベル社の旅行商品や企画です。なお、エクストリーム トラベル社で企画した旅行商品が広まって一般的になった場合には一般的な旅行会社に広く商品化していただこうと思います。自治体として高知県独特の魅力を発信したいと思います。ある意味“度を超した”と言われるような究極の旅を提供していきます」

高知県の認知度を上げ、旅行需要を喚起する
マーケティングデータとして観光資源の発掘や磨き上げ、おもてなしに活用
「高知家 エクストリーム トラベル社」のWebサイト。本サイトで様々なツアーが紹介されている
「高知家 エクストリーム トラベル社」のWebサイトで紹介されているツアー
とさでん交通の貸し切り路面電車「おきゃく電車」を居酒屋として食と酒を満喫する。宴会の仕切りが上手いスタッフに同乗し、土佐の食材が大量に提供される
四万十川で川漁師と一緒に漁の体験をし獲れたての魚を地元流に味わう。また天然うなぎを味わえるのもポイント
四万十川をホタルを見ながら屋形船で下る
土佐湾に住む鯨を元鯨漁師と一緒にホエールウオッチング
室戸岬にある「星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ」にて海洋深層水テラピーやヨガ体験ができる
土佐のお座敷遊びをフルコースで極める体験
5月25日から販売されている「高知家プレミアム旅行券」の紹介
他券の同様のチケットと比べて宿泊券5000円と観光券5000円がセットになっているのがポイント
「高知家プレミアム旅行券」は「龍馬パスポート」を購入特典して付属

 「土佐のお座敷遊び」のデモンストレーションとして、土佐芸妓 かつをさんによる「べく杯」と「しばてん踊り!」が行なわれた。

土佐芸妓 かつをさん。酒を好むと言われている土佐の女性らしく5合の日本酒を10秒で飲み干せるとのこと

 「べく杯」は、車座に座り、専用の駒を回して止まったときに駒の軸が向いた人が天狗、ひょっとこ、おかめの形をした杯のどれかで酒を飲むという遊び。どの杯もテーブルに置こうとしても中身がこぼれる形をしているため、杯ごとに決められた秒数で一気に飲み干さなければならない。土佐の地元の人同士ではあまりやらないが、県外から来た人をもてなす遊びとのこと。

車座に座って歌いながら駒を回す
杯は天狗、ひょっとこ、おかめの形をしており、どれも面の反対側のくぼみに酒を入れて飲む
杯(右)はテーブルに置けない形になっているため、一気に飲む必要がある。左側は飲む人とどの杯を使うかを決める駒
駒を回し、黒い軸が向いた人が飲む
デモンストレーションながら盛り上がっていた

 また「しばてん踊り!」は土佐の妖怪「しばてん」を模して染めた「しばてん手ぬぐい」を被って踊る。そのユーモラスな姿に宴会が盛り上がる

土佐の妖怪「しばてん」を模して染めた「しばてん手ぬぐい」
ユーモラスに踊る「しばてん踊り!」
発表会後に振る舞われた、土佐の料理や地酒

編集部:柴田 進