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新千歳空港、施設の狭隘化解消と機能向上のため国内線旅客ターミナルビルの整備工事を開始

2015年3月17日発表

新千歳空港は1988年にオープン。就航便数や旅客数の増加により出発ロビーや搭乗待合室の狭さが問題になっていた

 北海道空港は、新千歳空港国内線旅客ターミナルビルの整備工事を3月17日に開始したと発表した。完成は2018年3月、総事業費は約200億円を見込む。現在の新千歳空港旅客ターミナルビルは、国内線旅客数が1700万人に達し、施設が狭隘化。新規航空会社の参入やLCCの相次ぐ就航、セキュリティ強化、旅客サービスの多様化による環境の変化に対応するため整備工事を実施することにした。

整備工事の内容

1.狭隘化している出発ロビーや搭乗待合室(制限エリア内の出発待合室、バスラウンジなど)を拡充・整備

2.航空会社の出発カウンター、出発口を拡充・再配置

3.受託手荷物検査のセキュリティ強化のため、国際線旅客ターミナルと同様のインライン方式を導入

4.トイレや授乳室などのユーティリティ施設を使いやすく整備

5.航空機への出発客と到着客の動線を分離する通路を整備しセキュリティを強化

6.カウンターやロビー前の天井部を補強し耐震性能を強化

既存のターミナルビルを運用しながらの工事になるため、工事エリアを3つに区分し、南側から工事を実施する
3つの工区ごとの工事エリアの平面図

編集部:柴田 進