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名古屋市で新たな路面公共交通機関「SRT」導入。名古屋駅~栄の5.6kmで7か所に停車

2026年2月13日 開始
SRT導入によって目指す新たなまちのイメージ

 名古屋市は、都心における新たな路面公共交通システムを「SRT(Smart Roadway Transit)」と称し、2026年2月13日から名古屋駅と栄地区をつなぐルートで運行を開始する。

 平成26年度(2014年度)に策定した「なごや交通まちづくりプラン」のなかで「移動手段の多様化」を掲げて以来、平成31年(2019年)にはSRTの構想を策定。以後市民へのアンケートや、バス停の整備を想定した社会実験などを重ね、新たな移動手段の実現に向けた取り組みを進めてきた。

 今回その実現の第一歩として、特に移動が多く、沿道に店舗などの集まる広小路通における東西ルートの走行を開始する。運行頻度は金曜~月曜と祝日で、9時台~17時台に1日12本運行する。名古屋駅~栄間の5.6kmを走行し、7か所に停車。運賃は大人210円、小児100円で、現金、交通系IC、タッチ決済が利用できる。

 今後も、アジア・アジアパラ競技大会の開催時には大須や名古屋城周辺を含んだ周回ルートの一部実現を、その後のリニア中央新幹線開業時には、先行のルートでの効果や課題を踏まえて最適な都心部周回ルートでの運行を目指していくという。

段階的なSRT導入計画(令和5年1月公表)
車両や乗降空間などのデザインと走行ルート(令和6年11月公表)
令和5年9月から11月に実施した、テラス型の乗降空間導入の影響を検証する社会実験