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ツーリズムEXPOジャパン2025、中部経済連合会 勝野会長「中部から北陸へ至る動線の広域プロモーションを」

2025年9月25日~28日 開催
ツーリズムEXPOジャパン2025の主催団体会見が行なわれた

 世界最大級の旅イベント「ツーリズムEXPOジャパン2025」が9月25日~28日の4日間にわたり、Aichi Sky Expo(愛知県常滑市)で開催されている。

 会期初日の主催団体会見で、JATA(日本旅行業協会)会長の髙橋広行氏は、愛知県で初開催となった今回の目的は大きく4点あり、「愛知・中部北陸の魅力を世界に発信」「セントレアのさらなる国際化」「北陸の息の長い復興支援」「B2B強化による業界全体の活性化」と挙げた。

 出展小間数は目標だった1100を超えて1474小間、海外からは目標の380を超える442小間で総出展者数は1350社。国内は45都道府県、海外からは82の国と地域が参加している。

 また、今回は特別企画にも力を入れており、JATAの海外旅行アンバサダーでもある愛知県出身の岩田剛典さんが27日にトークイベントを行なうほか、ツーリズムEXPOジャパン2025スペシャル・サポーターの瀬戸朝香さんによるトークショーを28日に予定している。髙橋会長は「初の愛知県開催を全力で盛り上げていく」と主催3団体のバックアップ体制に自信を見せた。

 開催地である中部北陸地域からの出展の見どころを紹介した中部経済連合会 会長の勝野哲氏は、今回が「中部北陸9県の魅力を知っていただける絶好の機会」と述べ、初めて共同で出展するブース「GO CENTRAL JAPAN」では、その魅力をものづくり・歴史・自然・食という4つの切り口で表現しており、来場者に五感で体験してほしいという。

 具体的には、ものづくりでは金箔貼りや絵付け体験、歴史では甲冑の着付け、自然では日本アルプスを自転車で巡るサイクルツーリズムの魅力発信、食では9県のご当地グルメの日替わり試食など、単なる展示に留まらず実際に触れて味わい、旅への期待が高まる内容になっているとのこと。

 また、開催地としては、中部・北陸それぞれの魅力発信だけでなく、両者を縦につなぐいわゆる「昇龍道」のアピールも今後の重要な課題になっている。

 この点について勝野氏は、「東京など国内の旅行者は北陸新幹線を利用するだろう」としつつも、「海外からの旅行者には、セントレアを拠点にすれば西・東・北という方面の選択肢があり、北へ向かうなら高山から富山に抜けて金沢に至るルートがあるという動線を広域プロモーションしていきたい。その北ルートにおいては、観光資源を点から線、面につないでいくという取り組みが必要で、それがセントレアの活性化につながっていく。そこをしっかりとバックアップしていきたい」と展望を語った。

一般社団法人日本旅行業協会 会長 髙橋広行氏
公益社団法人日本観光振興協会 理事長 最明仁氏
日本政府観光局 理事長 蒲生篤実氏
一般社団法人中部経済連合会 会長 勝野哲氏
スペシャル・サポーターの瀬戸朝香さん