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ディズニーシーで「ドリームス・テイク・フライト」公演はじまる。担当者に開発秘話を聞いた

2025年7月16日 開始
東京ディズニーシー「ドリームス・テイク・フライト」の開発担当者に見どころを聞いた

 東京ディズニーシーは、ロストリバーデルタの「ハンガーステージ」にて新規ショー「ドリームス・テイク・フライト」を7月16日にスタートする。

 ドリームス・テイク・フライトは、飛行機工場を舞台とした物語。工場長のピートに、その右腕として飛行機の組み立てを担当するミッキーマウス、そしてパイロットのミニーマウスらディズニーの仲間たちが出演する。

 また、塗装係のドナルドダックに具調達係のチップとデールや、電気技師のマックスも登場。まざまなハプニングを乗り越えながら、飛行機を作りあげようと奮闘する1日を描く。

東京ディズニーシー「ドリームス・テイク・フライト」のワンシーン
ミッキーマウスらディズニーの仲間たちが出演
「ドリームス・テイク・フライト」は、常設ステージでのショーだ

 公演開始に先立ち報道向けにステージの全貌を公開するとともに、開発担当者にもお話を伺うことができた。

 インタビューに答えたのは、プロデューサーとして開発に携わったオリエンタルランド エンターテイメント本部 ショー開発部 ショー開発グループの石原基成氏と、演出担当のエンターテイメント本部 ショー開発部 ショー開発グループの有賀美智氏。

株式会社オリエンタルランド プロデューサーのエンターテイメント本部 ショー開発部 ショー開発グループ 石原基成氏
株式会社オリエンタルランド 演出担当のエンターテイメント本部 ショー開発部 ショー開発グループ 有賀美智氏

「夢をもつことの大切さ」と「チームワーク」が大きなテーマ

――新たにスタートする「ドリームス・テイク・フライト」。その開発秘話と見どころを教えてください。

石原氏:「ハンガーステージ」は、飛行機の格納庫というバックグラウンドストーリーがあるため、親和性のあるショーがしたいと考え、「ドリームス・テイク・フライト」が生まれました。格納庫であることを活かしながら、ミッキーマウスたちが活躍するピートの飛行機工場での“希望の物語”というストーリーとなりました。

有賀氏:本ステージでのショーは久しぶりですので、東京ディズニーシーのショーのよさとディズニーキャラクターが活き活きできる演出も意識しました。ピートは工場長で作業を取り仕切る役割。最初は最初はちょっと偉そうで、飛行機を完成させることだけに気持ちが入っていますが、ラストには仲間と協力する素晴らしさに気づく……そんな側面も見どころです。

 また、ミッキーマウスが組み立て作業を中心に行ないますが、ピートから信頼を得ていく様子もポイント。ペインターのドナルドダックはコメディシーンを、電子技師のマックスをはじめキャラクターたちの個性を活かした演出を心がけています。

各キャラクターらしさを活かした演出を意識したという

――ミニーマウスがパイロット役であるのも大きな見どころですね。

有賀氏:ミニーマウスがパイロットとして出演している部分は非常に思い入れがあります。同時にメリダやモアナ、ポカホンタスらディズニー映画の主人公たちもミニーマウスがメインのシーンに登場させ、自らの意思で一歩を踏み出し、人生を勇敢に切り開いていく姿を重ねています。それにより、さらにこのシーンの深みを増すことができたのではと考えています。

ミニーマウスが今回パイロットとして出演

――ショーを全体を通じて伝えたいこととは?

石原氏:ドリームス・テイク・フライトを通じて、“夢を持つことの大切さ”と“チームワーク”を感じいただきたいですね。皆で力をあわせて、何かを作っていく素晴らしさはショーの大きなテーマ。ぜひこちらにも注目していただけたら。

――お気に入りのシーンはありますか?

石原氏:個人的には、電気技師のマックスのシーンでしょうか。停電時に電飾がマックスのコスチュームに転送されたかのような演出があります。

有賀氏:屋内シアターならではの演出として、今回は照明の効果にプロジェクター、LEDビジョンを駆使し屋外とは異なる演出をしています。ショー全体としては、どうやって飛行機工場らしさを出すかにもこだわりました。飛行機を組み立てる工程にリアルさを出したり、その過程もぜひ見てください。

電気技師のマックスのダンスとネオンのシーンは近未来的な雰囲気
工場で働く“ビルダー”たちの表情や動きは複数回鑑賞だから気付ける部分とも

――何度も鑑賞したくなる魅力も感じました。

石原氏:多くのゲストに楽しんでいただけるよう工夫していますので、初めての鑑賞はもちろん、複数回鑑賞いただく楽しみも。随所にいろいろな演出効果を含ませていますので、「こんなところでこんなことが起きているんだ!」と、楽しめるはず。

有賀氏:それぞれのシーンでメインを張っているキャラクターたちはもちろん、飛行機工場で働いている“ビルダー”たちと呼ばれる職人たちも注目をしていただけたらうれしいですね。

公演はいよいよ7月16日スタート!