ANA、二胡の演奏が盛り上げた羽田～広州線就航セレモニー

搭乗口には羽田～広州線就航を記念した横断幕が掲げられた

　ANA（全日本空輸）は10月25日からの冬スケジュールで、羽田空港～広州・白雲国際空港（中国）線を新規開設した。今年（2015年）5月に日中両国の航空当局間で羽田～広州線の運航が合意され、同日、JALも羽田～広州線に就航した。

　ANAの羽田～広州線は1日1往復運航で、使用機材はボーイング 767-300ER型機。ビジネスクラス35席、エコノミー179席の計214席仕様の機材が使用される。

　就航にあたりANAの内薗幸一代表取締役副社長は「就航を待ち望んでいた。ようやく開設できてうれしく思っている」と語った。中国経済の不安が広がっている点については「現在のところ影響はなく、訪日の旅客の動向は好調で、今後とも大いに期待している」と述べた。

　また、日本国際空港ターミナルの土井勝二代表取締役社長は「広州線の開設により、羽田空港の国際線は27都市になった。広州は中国南部の中心都市であり、このような重要な都市と結ばれるのはうれしく思う」と語った。

就航記念セレモニーで挨拶をする日本国際空港ターミナル株式会社 代表取締役社長 土井勝二氏

就航記念セレモニーで挨拶をする全日本空輸株式会社 代表取締役副社長 執行役員 内薗幸一氏

　羽田～広州線就航記念のセレモニーでは、中国の伝統楽器である二胡の演奏が披露され、草原を馬が駆ける様子を表した「賽馬（サイマ）」という、とても勢いのある曲で初便就航を盛り上げた。

　10月25日の羽田発～広州行き初便となったNH923便の乗客には、搭乗証明書と就航記念のロゴが刺繍されたタオルが記念品としてプレゼントされた。NH923便は196名の乗客を乗せ、9時21分に羽田空港を出発した。

羽田～広州線の運航スケジュールは以下のとおり。

NH923便：羽田（09時25分）発→広州（13時05分）着
NH924便：広州（15時50分）発→羽田（20時00分）着
使用機材：ボーイング767-300ER

就航記念セレモニーで二胡の演奏をしたユニット「アカラ」のこたにじゅん氏と中川えりか氏

就航記念セレモニーで鏡開きをするANAの内薗副社長と来賓一同

搭乗口では初便就航記念品が搭乗客にプレゼントされた

羽田～広州線初便の搭乗客にプレゼントされた搭乗証明書とロゴが刺繍されたタオル

羽田～広州線に使用されるボーイング767-300ER型機。就航初便はJA613A号機が使用された