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東京都交通局、「2015路面電車の日」記念イベントを開催

ウニモグベースの軌陸車も

2015年6月7日 開催

「2015路面電車の日」記念イベント

 東京都交通局は6月7日、「2015路面電車の日」記念イベントを荒川電車営業所(東京都荒川区)で開催した。路面電車の日は6月10日が「ろ(6)テン(10)」(路電→路面電車)と読めることから制定されたもので、日本各地の事業者によりキャンペーンやイベントが行われる。東京都交通局では毎年この時期にイベントを実施しており、鉄道ファンはもちろん家族連れなど3500人から4000人ほどが訪れるといい、10時のオープンを前に入場を待つ列ができていた。

 今年のイベントの目玉は8505号車と今年で引退する7026号車による車両撮影会。8505号車は新たに都電荒川線のマスコットキャラクター「とあらん」のラッピングが施されての登場で、多くのファンがカメラを向けていた。なお、8505号車はイベント後からダイヤに組み込まれ運用される。また、お昼過ぎには「とあらん」に加え、都バスのマスコットキャラクター「みんくる」の着ぐるみも登場、撮影会に華を添えた。

イベントが開催された荒川電車営業所
車庫内で待機で開場を待つ8505号車と7026号車
開場後は2両が前に引き出された
「とあらん」のラッピングが施された8505号車。インテリアもとあらん仕様だという
手前が都バスのキャラクター「みんくる」、奥が都電荒川線のキャラクター「とあらん」
イベントではほぼ営業所全体が使用された

 数多くのイベントが開催されていたが、人気が特に高かったのは廃車となった車両から取り外したパーツの販売、レール締めを体験できる「お子さま体験コーナー」の2つ。パーツ販売は8800系の前面パネルや停留所などに設置される大型の時計といった大物が並べられていたが、お昼前にはほぼ完売状態という人気ぶり。一方の体験コーナーも開場直後から家族連れが並び、すぐに30名の定員に達し締め切りとなった。

多種多様なパーツが並ぶパーツ販売
8800系の前面パネル(3万円)とLEDの行き先表示板
大江戸線や新宿線で使われていた車両運行図表も販売
ダイヤグラムなども
降車ブザー
子供向けのレール交換体験コーナー
レール交換手順
計30名の募集枠があっという間に埋まってしまった
作業を体験
レールを吊り上げる作業は職員が実施。アルミ製のレール山越器を使いポータブルタイプのチェーンブロックで吊り上げる

 そのほか鉄道各社や沿線商店街による販売コーナーには、限定グッズやコラボスイーツなどが並び、多くのファンで賑わっていた。

都電荒川線の販売ブース
「都電Tシャツ」や車両がプリントされたお箸「ハシ鉄」を先行販売
沿線商店街などのブース
竹隆庵岡埜 町屋店は限定のお菓子を販売
路面電車の日限定の和生菓子
洋菓子セキヤの都電フィナンシェ
キーホルダーやピンバッジなども人気のアイテム
都営バスなどのブース
こちらも先行販売の「ハシBUS」
明美製菓の都電もなか
地元の鉄道愛好会「のぞみ会」によるOJスケールのペーパークラフト展示
荒川電車営業所前にある常設展示場「都電おもいで広場」もイベントスペースに。ここには鉄道各社のブースが並んでいた
東急電鉄のイチオシはボールペン
銚子電鉄はお馴染みのぬれせんなどを販売
1日乗車券と飴のセット
ひたちなか海浜鉄道は記念乗車券などを販売
車両を移動するトラバーサ。8810が載るトラバーサは移動の実演も行っていた
構内で荷物の運搬などに使われる車両。記念撮影用にヘルメットや工具なども用意されていた
車庫前に置かれていたパネルには歴代車両のイラスト
普段は見ることができない車庫内の見学もできた。この日は7003号車が検査で入庫中
昭和30年~40年頃の方向幕
文字は布に手書きされている
こちらは新しいフィルムタイプ
方向幕表示器やマスコンなどを展示
歴代の車両のつり革
製造銘板や系統板
昭和46年の路線図。まだ7系統あるのが分かる
前照灯や警笛、マスコン、パンタグラフのすり板など
廃車から取り外された運転席のスイッチ類。自由に触って操作することが可能だった
職員のOBが製作した荒川車庫をイメージしたNゲージスケールのレイアウト
検査で入庫中の7003号車。約20日間ほどで検査を終え出庫していくそうだ
電動機(モーター)。さびているのが7003号車から取り外されたもの
ふたが開いた部分は車軸にオイルを供給するリザーバー的な部分
中に詰められているのは普通の毛糸玉
台車は検査で取り外されるため構内用が装着されている
車体を持ち上げるジャッキと台車部分
7003号車の「D20-A台車」の台車枠
銘板には昭和30年(1955年)2月製とあり61年も大事に使われている
検査を終え組み込むばかりとなった台車パーツ
運転席のスライドガラスの下端のステー
カバーが外されたヘッドライト
パンタグラフの上げ下げが体験できるコーナー
こちらはシングルアームタイプのパンタグラフ
パンタグラフのパーツ
7000系の電磁接触器
7000系のマスコンパーツ
整備に使われるツール類がキレイに整頓されていた
こちらの車庫内は見学できず。奥に7003の車輪が見える
降車ブザーの体験コーナー
マスコンやブレーキハンドルの体験コーナー
休憩コーナーのソファーは実車のもの
7000系の車内には子供用の制服が用意され撮影スポットになっていた
踏切の作動実演コーナー
架線の点検などに使用する軌陸車
線路を走る際は車輪が降ろされる。駆動はタイヤを使う
ゴンドラは5m程度まで上がる。また、架線柱の点検などを行うため横スライドも可能な構造
シュノーケルも装備
リアセクション
タイヤはミシュラン製

安田 剛