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2025年は太陽の極大期でオーロラ観賞の絶好機。アラスカ州アンカレジ観光局が醍醐味語る

ハワイアン航空は成田~シアトル線を就航

2025年4月9日 実施
アンカレジ市内で見ることができためずらしいオーロラの写真

 アンカレジ観光局は4月9日、アラスカ州と州内最大の都市アンカレジの観光について、報道向けに説明会を実施した。アラスカ航空グループとなったハワイアン航空関係者も同席し、5月13日から成田発シアトルの直行便が就航することの報告もあった。

 アンカレジ観光局 日本事務所の南部貴子氏が司会進行と通訳を務め、アンカレジ観光局 日本/アジア 営業部長のウォング・アレックス氏がアンカレジの概要を解説した。

アンカレジ観光局 日本事務所 南部貴子氏

 観光先としてアンカレジという都市、そしてアラスカ州と聞いてピンとこない読者も多いだろう。まず、もっとも基本的なこととして補足しておくと、アラスカ州はカナダよりも北側に位置し、北極に近いが国としてはアメリカだ。カナダを挟んだ飛び地となっている。

 西海岸を見るとシアトルの北でカナダになり、ここからアラスカ州東南部のケチカンまで、陸路はアメリカとしてはつながっていない。とはいえ、空路で最大都市アンカレジに入ってしまえば、そこはアメリカ。雪山を含めた大自然を満喫したいなら観光しないのがもったいない、とても観光しやすい環境が整っている。

 北極に近いためオーロラ見学も醍醐味のひとつ。今年も含め近年太陽活動が活発な極大期となっていて、とてもオーロラが発生しやすい状況になっている。太陽活動周期は11年。今を逃すと10年近く待たなくてはならないワケで、今年はオーロラ観賞の好機ともなっている。

アンカレジ観光局 日本/アジア 営業部長 ウォング・アレックス氏

 アラスカ州は、東南部(アラスカの州都ジュノーがある)、中南部(アンカレジがある。キナイ半島とマタヌスカ渓谷まで)、西南部(アリューシャン列島とコディアック島)、中央部(デナリ国立公園とフェアバンクスがある)、北極圏(北極圏境界線より北側)の5エリアに分類できる。アンカレジは中南部に位置し、都市と自然が共存する街。もちろん宿泊施設はとても充実している。

 観光客は圧倒的に夏が多く、秋から冬にかけては航空運賃やホテルが安くなり、リーズナブルに観光ができる。冬の観光客も少しずつだが増えてきているそうだ。夏は日照時間が長いためオーロラ観賞には不向き。オーロラシーズンは8月中旬から。ウインタースポーツなどの雪の自然を楽しみたいなら冬だろう。

アンカレジはとても近代的な街
アラスカ州と日本を重ねて大きさを比較
アラスカ州は5エリアに分類できる
冬は寒くても-5℃。夏の日照時間は長い
アラスカの観光客は増えている
季節に応じた楽しみ方が可能なアンカレジ
食のバリエーションも豊富
お土産などバーチ(シラカバ)のシロップがお勧め

 続いて、ハワイアン航空 日本地区営業本部長の伊東智浩氏が、同社のアンカレジへの空路ネットワークを解説した。そもそも「ハワイアン航空なのに、なぜにアラスカへ?」と思うかもしれないが、2024年12月にアラスカ航空はハワイアン航空を子会社化し、同じグループになっている。

 1つの航空会社だが、当面それぞれのブランドは維持したまま運航する。米国第5位の航空会社で、航空連合はワンワールド。両航空会社は、どちらも地域に根ざし90年以上の長い歴史を持つ。

ハワイアン航空 日本地区営業本部長 伊東智浩氏
ハワイアン航空はアラスカ航空グループへ
2つのネットワークはほぼかぶらない

 シアトルをハブとした国際線ネットワークを今後広げていくにあたり、その第1弾として、5月13日から成田発シアトルの直行便をハワイアン航空として就航する。毎日1便を運航し、乗り継ぎでアンカレジには当日夕方に到着することができる。

「ハワイアン航空とアラスカ航空が合併したスケールメリットとして、アンカレジへ多様な行き方ができるようになった。1つの提案としてハワイ(ホノルル)を経由することも可能。旅のオプションとして覚えておいていただきたい」(伊東氏)とのこと。乗り継ぎ時間は長めだが、ハワイに寄るのであれば、ちょっとした観光も楽しめるだろう。

 成田~シアトル便はエアバス 330型機で運航し、フルフラットシートのビジネスクラスが18席、足元に余裕のあるエクストラ・コンフォートが68席、エコノミークラスが192席。

 ビジネスクラスはシアトルでアラスカ航空のラウンジを利用でき、機内は専用のアメニティも用意する。エクストラ・コンフォートでも通常とは異なる専用アメニティを備え、追加料金はリーズナブル。成田からシアトル間のフライトは長めなので、うまく活用するとよいだろう。

 また、回線にStarlinkを使ったWi-Fiを導入し、エコノミーを含め機内すべてのシートでインターネット接続を無料で利用できる。「誇張しているのではなく、YouTubeなどストリーミングを機内で楽しめる」(伊東氏)という。

5月13日から成田発シアトルの直行便を就航。乗り継ぎでアンカレジには当日夕方到着
使用機材はホノルル便と同じエアバス 330型機
乗り継ぎはハワイ経由も提案
フルフラットシートのビジネスクラスは18席
余裕あるシートと専用アメニティを用意するエクストラ・コンフォート
エクストラ・コンフォート(青の座席)が68席
Starlinkを使ったWi-Fiを無料で利用できる

 さらに、アラスカ鉄道 シニア・パッセンジャーセールス・エグゼクティブ - クルーズ、トラベル・トレード、トレーニングのトレーシー・ザドラ氏が、アラスカ鉄道について解説した。アラスカ鉄道は、南からスワード~アンカレジ~タルキートナ~デナリ~フェアバンクス間で運行している。雄大な自然の風景とともに、食事も楽しめる観光列車だ。

アラスカ鉄道 シニア・パッセンジャーセールス・エグゼクティブ - クルーズ、トラベル・トレード、トレーニング トレーシー・ザドラ氏
アラスカ鉄道のマップ
雄大な大自然のなかを走る列車
アドベンチャークラス・サービス。ビスタドームシートがある
ゴールドスター・サービスはオールインクルーシブでエレベーター付き

 このほか、オーロラのツアーを行なうグレートランド・アドベンチャー マーケティングマネージャーのスティーブン・バグノ氏がツアーを紹介した。オーロラツアーはアンカレジが8月21日から、フェアバンクスが8月28日から実施する。どちらも期間は4月14日まで。いずれもクルマで移動が3時間以内、もしオーロラに出会えなかったら次回ツアーが無料になるという。ほかにも、マタヌスカ氷河のツアーも手掛けていて、氷河の上を歩くことができるそうだ。

グレートランド・アドベンチャー マーケティングマネージャー スティーブン・バグノ氏
オーロラツアーの特徴
マタヌスカ氷河のツアーも手掛ける

 最後に、現地での移動手段確保やツアー会社と日本の旅行客をつなぐ役割を担うアメリカパシフィックツアーズ(A&P)代表取締役社長の大内喜章氏が、アラスカ旅行の魅力を解説した。同社はアンカレジに本社があり、東京に支社を持ち、現地のツアーをコーディネイトする業務を行なう。日本人向けの団体旅行の手配では強い味方になってくれる。

アメリカパシフィックツアーズ 代表取締役社長 大内喜章氏
アラスカ観光の全体像
オーロラツアーでは現地で必要な貸し出しも行なう
氷河見学のクルーズ
マッキンリー登山の基地となるタルキートナ

 最後に、会場で流されていたオーロラの写真をいくつかお見せしておこう。こういうオーロラが体験できるはずだ。