銀山温泉、事故や混雑防止のため2025年1月7日～2月28日にマイカー・入場規制。日帰り客はチケット制に

銀山温泉、マイカー規制を導入。事故や混雑防止のため

　銀山温泉（山形県尾花沢市銀山新畑429）は、2025年1月7日～2月28日までの冬期間、マイカー規制と入場の調整を実施する。

　マイカー規制は実験的なもので、今回が初めて。9時～16時は入場規制なしでパークアンドライドを実施、17時～20時はチケット制の人数制限のうえパークアンドライドを実施し、20時～翌9時までは通行許可者以外の通行を禁止する。

　パークアンドライドでは大正ろまん館にマイカーを停め、専用のシャトルバス（有料）に乗り換えて温泉街まで行くことができる。チケット代は1150円で、交通整備協力金が600円、バス代500円、協力金50円が含まれている。また、大石田駅、天童駅、赤倉温泉発のバスには入場チケット付きのプランも用意している。

規制時間

　なお、12月～2025年3月末は十分一関所跡から銀山温泉方面への県道188号線の区間で毎日16時～翌10時に交通規制を行なっており、日帰り観光客は通行できない。飲食店予約者、旅館宿泊予約者、通勤者、住民、業者、緊急車両などは規制の対象外。

　規制箇所から温泉街までの徒歩での移動は人命にかかわる事故になる可能性があるため、禁止されている。

　今回の規制には、「行けばなんとかなる」という風潮により、冬季間の無理な観光計画で思わぬ事案が発生し、現地スタッフが早朝から深夜まで救出作業を行なう状況になっていた背景や、写真を撮るためによい場所を巡って観光客同士でトラブルが起きたり、交通ルールが破られたりした背景がある。近年では路上駐車による交通渋滞で救急車が温泉街にたどり着けない事案も発生していたという。

　銀山温泉は、規制が無理な旅行計画の防止になることを期待するとともに、安全で楽しい冬季観光をと呼びかけており、交通規制に関する問い合わせ窓口も設置している。