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ジョン・レノンも愛した軽井沢「万平ホテル」が大規模改修・改築完了! この先100年も“ホテルは人なり”を目指す老舗ホテルのリニューアルを見てきた
2024年10月4日 17:00
- 2024年10月2日 再開
長野県軽井沢町の別荘地にたたずむ「万平ホテル」(長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925)が、約1年半の大規模改修・改築工事を終えて10月2日から営業再開しました。その前日、報道向けに開催された全館内覧会に行ってきたので、たっぷりの写真で紹介します!
万平ホテルの「万平」は創業者の名前
万平ホテルの創業は今から130年前の1894年。日本有数の高原リゾート・軽井沢で、数々の文化人、政界人などに愛されてきたクラシックホテルです。なかでもジョン・レノンが1970年代に夏の定宿にしていたのは有名は話。「おもてなしは心なり ホテルは人なり」という創業者・佐藤万平さんの言葉が、1世紀を超えて脈々と受け継がれている老舗ホテルです。
カフェテラス、バー、ダイニングレストラン
まずは“万平ホテルといえば!”の「カフェテラス」から紹介しましょう。こちらは宿泊者以外も利用できるのですが、なんと9割が外来ゲストとのこと。ちなみに長野市出身の私も、このカフェテラスでお茶をするのが長年の夢でした(そしてまだかなっておりません)。
従前の雰囲気を残しつつ、明るい感じにリニューアルされたというカフェテラスでは、人気メニューの「伝統のアップルパイ」をはじめ、ホテルメイドのアイスクリームや季節のタルトなどを、軽井沢らしい景色を見ながら食べることができます。
なかでもクラシカルなロイヤルミルクティーは、ジョン・レノンが当時のスタッフに作り方を教えたという定番メニュー。寒くなってくるこれからの季節にぴったりです。
カフェテラスの横には、万平ホテルのオリジナル商品などを揃える「ショップ」があります。今回のリニューアルオープンでは、「万平ホテルプレミアムクッキー缶」など新商品も登場。ホテル伝統のアップルパイもお土産用として販売されています。カフェで提供しているアップルパイとはりんごの種類が違うそうですよ。
絨毯をリニューアルし、ワインセラーを新設するなどして生まれ変わったメインダイニングルームでは、アメリカンスタイルのブレックファスト(5750円~)、クラシックランチ(9200円~)、フレンチディナー(18975円~)を伝統の味で堪能することができます。ちょっぴりオシャレして、クラシカルな雰囲気を楽しみたいものですね。ちなみにドレスコードはスマートカジュアルとなっています。
「ザ・バー」に一歩足を踏み入れると、まるでタイムトリップしたかのような感覚に。ここも以前の造りをなるべく残しつつ、家具やカーペットなどを入れ替えしてリニューアルされました。ウォッカベースの「霧の軽井沢」とジンベースの「軽井沢の夕焼け」というシグネチャーカクテルがあります。
アルプス館・愛宕館・碓氷館の客室を見てきた
ここからは、内見してきた客室を紹介します。万平ホテルには「アルプス館」「愛宕館」「碓氷館」の3つの宿泊棟があります。「愛宕館」は先行して8月からソフトオープンしていましたが、内覧会では、リピーター待望のアルプス館と、碓氷館の客室も見ることができました。客室数は全86室となっています。
アルプス館「クラシックプレミア」
ジョン・レノン一家が泊まっていたのが昭和11年に建てられた「アルプス館」です。ガラス障子や猫足のバスタブ、軽井沢彫の家具など、万平ホテルの象徴ともいえる和洋折衷のインテリアを受け継いだザ・クラシックな空間は、リピーターも納得のリニューアルなのでは?
ちなみにベッドサイドには、令和の時代に必要不可欠なUSBポートが備わっていて、無料Wi-Fiも完備です。
アルプス館「グランドクラシック」
愛宕館「プレミア(温泉付)」
今回の大規模改修・改築工事で、建物を完全に取り壊し、新しく生まれ変わったのが愛宕館です。“万平ホテルのDNAを受け継ぐクラシカルモダン”をコンセプトに、全室に天然温泉の内風呂を備えたのが一番の目玉となっています。
碓氷館「クラシック」
窓の外の自然豊かな景観がウリの碓氷館は、アースカラーを取り込んで上品な雰囲気が魅力です。ユニークなのは「スタンダード」と「クラシック」というデザインが異なる2タイプの客室があること。クラシックタイプはアルプス館の雰囲気を感じられる造りになっています。