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ウェザーニューズ、来年の花粉は平年以上。西日本では過去10年で最多か

「第一回花粉飛散傾向」

2024年10月1日 発表

2025年花粉飛散傾向(前年比)。西日本では前年比200%を超える地域も

 ウェザーニューズは、2025年春の花粉シーズンに向けて「第一回花粉飛散傾向」を10月1日に発表した。

 2025年春の花粉の飛散量は、西日本と東日本で平年を上回る予想。特に、西日本では過去10年で最多かそれに匹敵する飛散量になる見込み。

 今年の夏は日照時間が長く全国的に気温が高かったことで、花粉の発生源となる雄花の育成に適した天候になっていた。そのため、来春は前年比で大幅に飛散量が増える予想になっている。

 北海道では2024年のシラカバ花粉の飛散量が多かったため、2025年は「裏年」になり飛散量は前年の48%に、平年の84%になる予想だが、晴れて風の強い日は大量の花粉が飛散するという。

 東北では、北部は「裏年」にあたり飛散量が少なくなるところもあるが、全体的にはほぼ平年を上回るか同等の飛散量の見込み。スギ花粉が中心で、ヒノキ花粉は比較的少ない傾向になるという。

 関東・山梨では前年の128%、平年の151%と飛散量が多くなり、北陸・長野では前年の176%、平年の156%と多く花粉が飛散する予想になっている。なお、北陸エリアはスギ花粉が中心でヒノキ花粉は比較的少ない傾向になる。

 東海エリアは前年の飛散量を上回る県と下回る県が混在し、前年の112%、平年の140%になる予想。

 近畿・中国・四国・九州の西日本ではかなりの飛散量が予想されている。特に、京阪神エリアは前年比400%超、平年比200%超。中国・四国エリアでは前年の527%、平年の232%になり、瀬戸内海地域では前年比500~800%になるエリアも出てくる予想。九州地域でも前年の400%、平年の200%になる地域もあり、西日本は過去10年に匹敵する大量飛散の恐れがあるとしている。

 同社は例年以上の万全な対策を呼びかけている。なお、「第二回花粉飛散傾向」は12月上旬の発表を予定。

2025年花粉飛散傾向の平年比