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ANA X、旅の検索・航空券/ホテル予約・決済を1つのアプリで完結。すべての予約でマイルが貯まる・使える

2024年4月22日 発表

ANA Xが「TaaSプラットフォーム」構想を発表

 ANA Xは4月22日、旅行の検索・予約・決済を1つのスマートフォンアプリで完結させる「TaaS(Travel as a Service)プラットフォーム」構想について発表した。

 旅マエにおいて、目的地周辺の検索・情報収集や、航空券・ホテル・アクティビティ・レンタカーなどの予約、その予約に伴う決済はそれぞれ個別に行なうのが一般的で、例えば「航空券の座席を変更したい」「ホテルのチェックイン時間を確認したい」「レンタカーの予約番号を確認したい」といったありがちな状況に対して、予約した個別のサービスにログインする、メールを読み直すといった手順が発生する。

 それに対してTaaSプラットフォーム構想下では、検索・予約・決済・管理を集約できることで、情報がまとまって旅程の一覧性が高まり、ログインまわりの煩雑さがなくなったり、「レンタカーの予約だけ日付を間違えていた」といったミスがなくなったりなど、多くのメリットが生まれる。また、本構想ではすべての予約に対してANAマイルが貯まる・使えるという特徴を持っている。

 プラットフォーム構想の第1弾として、3月26日に「国内宿泊予約サービス」を開始しており、agoda、じゃらん(リクルート)と連携を開始。取り扱い施設数を約3000件から約1万2000件へ拡充しており、特にこれまで弱点だった未就航地や温泉地を中心に増加しているという。

 プラットフォームの完成は2026年度を予定しており、今後は2024年度に「航空券予約後の旅程に沿った連携」「航空券を含む予約管理の一元化」「予約から旅程表の作成」「国内レンタカー予約の開始」などを実装。完成に向けて国内アクティビティ/ゴルフ、海外ホテル/レンタカーの予約機能なども盛り込んでいく。

 構想について説明した旅行事業推進部 部長の森田將裕氏は、「これから旅はどんどん個人手配に変わっていく。その煩わしさをTaaSプラットフォームで取り除いていきたい。すべてをシームレスに扱えるようにしたい」と展望を述べた。

ANA X株式会社 旅行事業推進部 部長 森田將裕氏
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