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次世代型サッカー体験施設「blue-ing!」いよいよ12月23日開業。新感覚コンテンツで遊んで、食べて、W杯の感動を味わえる!

東京ドームシティ クリスタルアベニュー内

2023年12月23日 開業

次世代型サッカー体験が楽しめる新施設「blue-ing!」12月23日開業! 記者発表会&先行内覧会に行ってきた

 日本サッカー協会(JFA)は、新たなサッカー文化創造拠点となる「blue-ing!(ブルーイング)」を12月23日に開業する。

 所在地は、東京ドームシティのクリスタルアベニュー内(東京都文京区後楽1-3-17)。サッカー日本代表選手のリアルスケールの動きをさまざまな視点で体験できる「VIRTUAL FIELD」や、ChatGPTを活用した生成AIの映像×音楽でサッカー試合の没入感を味わえる「DREAM THEATER」など、天候問わず遊べる屋内施設にさまざまな次世代型デジタルコンテンツが集まる。

 また、選手たちがワールドカップで実際に着用したアイテムや日本代表の軌跡を知る記念品の展示、オリジナルグッズを販売するショップ、こだわりのハンバーガーが味わえるカフェ&バーなど、大人から子供まで楽しめるさまざまなコーナーを併設している。

 いよいよ今週末に迎えるグランドオープンを前に、記者発表会と先行内覧会が行なわれ、主催者を代表してJFA 専務理事の宮本恒靖氏が施設について紹介した。コンセプトは「“未来”につなぐ、コミュニケーションと創造の場」。

公益財団法人日本サッカー協会 専務理事の宮本恒靖氏

 JFAと47都道府県サッカー協会、そして日本代表チームを象徴するおなじみの色でもある“BLUE”に由来して名付けられた新施設「blue-ing!」。今後の日本のサッカー文化発展において、宮本氏は「コア層のみならずライト層との接点創出がカギであり、この施設でサッカーの感動や追体験を得ることで、BLUEに染まってほしいという願いを込めた」と説明した。

 施設の至るところに施されたロゴデザインの“うねり”は、ファンやサポーターがもたらす熱狂の渦やサッカーボールの自由自在な動きを表現しているという。

 続いて、施設全体の空間監修と一部展示・体験の制作を務めた筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター長の落合陽一氏が、テクノロジーを駆使したコンテンツについて解説。

 施設の大きな特徴として、専用アプリと連動しながらレベル上げや体験予約、AIチャットなどを楽しむ仕掛けが用意されている。落合氏は、「昔はテレビやサッカーアニメ、今の中高生たちはYouTubeや動画を見ながらサッカーを学んできた。次の子供たちはAIと対話しながらサッカーを知り、楽しんでいく世代」という未来を見据え、「デジタルと交わり、日常のなかにサッカーがある生活を提供してきたい」とした。

筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター長 落合陽一氏
有料エリアチケットに記載のQRコードをスマホで読み込むと、専用ページで自分のスコアを確認したり、AIチャットでサッカーの分からないことを質問したりできる

 また発表会では、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の森保一監督、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督をゲストに迎え、「サッカー文化創造拠点としてのblue-ing!の可能性」をテーマにしたトークセッションを行なった。

 サッカーを知らない人でも楽しめるような空間にこだわり、また「AIも日進月歩なので、この施設も日々アップデートされていく」という落合氏に、森保監督は「創造力がスゴイ。スポーツとデジタルが融合したアトラクションみたいで面白い」とコメント。

サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の森保一監督
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督

 さらに、元日本代表の槙野智章さん、稲本潤一さん、鈴木隆行さん、澤穂希さん、岩渕真奈さん、現役の長野風花選手が登場し、自身らのワールドカップを振り返る懐かしい展示物やblue-ing!の見どころを紹介しながら「家族や仲間と訪れて、気軽にサッカー体験を楽しんでほしい」と呼びかけた。

左から、元サッカー日本代表の槙野智章さん、稲本潤一さん、鈴木隆行さん
左から、元サッカー日本女子代表の澤穂希さんと岩渕真奈さん、現役の長野風花選手
カフェ&バーで提供される「なでしこエビ勝つバーガー」を試食する稲本さん
新サッカー体験施設「blue-ing!」でやってみたいことは?

サッカー文化創造拠点「blue-ing!(ブルーイング)」

東京ドームシティクリスタルアベニュー内にある屋内施設の「blue-ing!」
こちらが出入口。館内は無料/有料エリアに分かれ、入るとすぐ有料エリアのチケット販売機がある

PARKエリア(無料エリア)

blue-ing! PARK

人工芝生が広がる公園のようなエリア。大型ビジョンを使って、国際試合のパブリックビューイングやイベントも随時開催予定。サッカーのモチーフが散りばめられた壁面や展示コーナーにも注目を。

blue-ing! CAFE&BAR

サッカーにちなんだバラエティ豊かなメニューを提供。キッズプレートのほか、大人向けフードやクラフトビール、ワイン各種も揃う。名物はサムライブルーとなでしこジャパンをイメージした2色のハンバーガー。

blue-ing! SHOP

日本代表グッズやオリジナルグッズなどを多数販売する。これまでオンラインやスタジアム販売のみだったグッズもここで購入できる。

DISCOVERYエリア(有料エリア)

チケット

大人(18歳以上): 通常1800円、アプリ会員1500円
中高生: 通常1500円、アプリ会員1300円
小学生: 通常800円、アプリ会員600円
未就学児: 無料

ROAD TO 2050

日本サッカー界の夢“2050年までにFIFAワールドカップで優勝する”。その過去から現在までの歩みと軌跡を10年ごとに振り返る実物展示コーナー。

試合の作戦ボードや宮本恒靖氏がかつて使用した黒いフェイスガードも

VIRTUAL FIELD

3Dのデジタルデータで日本代表のプレーシーンを再現。憧れの選手たちのテクニックやスピードを各選手の視点で疑似体験できる。

DREAM THEATER

生成型AIの映像×音楽を融合した未来的な没入体験。専用機械で顔写真を撮影し、好みのシーンを選択することで、まるで自分がピッチで名プレーを繰り広げているような合成映像が大型LEDヴィジョンに映し出される。アニメーションやビデオ風なども選べる。

顔写真とAIチャットとの対話を基に、さまざまな映像が生成される。シアター前の専用機械を操作して“自分が主役になった試合シーン”を映し出そう

MONUMENT

反射が無限に広がるヤタガラスの彫刻。金属のように見えるが実は日本文化らしい木製で、JFAの特徴的な“三本足のカラス”とサッカーのピッチに立つ人間の足を表現している。

DIFITAL COLLECTION

日本サッカーミュージアムの貴重な歴史的展示品・収蔵品をスキャンしたデジタルアーカイブ。サッカーボールやスパイクが目の前に浮かび上がるような、摩訶不思議な3D体験が楽しめ、くるくる回しながら裏側まで立体視で鑑賞できる。

PLAYBACK

DREAM THEATERで流れた映像を振り返ることができるコーナー。

GALLERY

サッカーにまつわるさまざまな展示。幅広い研究や作品を通じて、サッカーの未来を考えられる。