ニュース

全室スイートになった「葉山ホテル音羽ノ森」を見てきた! “極上の日常”をうたう客室バリエーションを徹底紹介

11月10日リニューアルオープン

2023年11月10日 開業

葉山ホテル音羽ノ森がリニューアルオープンする

 葉山ホテル音羽ノ森(神奈川県横須賀市秋谷5596-1)は、2022年3月から約1年半にわたった大規模改修を終え、11月10日にリニューアルオープンする。それに先立ち内覧会を実施、全室スイートルームへとグレードアップした客室を一足早く見ることができた。

高台に建つ3階建ての白いホテル
坂をあがっていくと1階のエントランス

 雄大な相模湾を目の前にする「葉山ホテル音羽ノ森」は、東京からクルマで約90分。JR横須賀線 逗子駅からはタクシーで約15分、京浜急行逗子線 逗子・葉山駅からは約13分というロケーションにある。

 開業は1987年で、なんとマイケル・ジャクソンが訪れたことも! かつては2階部分を婚礼会場で営業していたが、2006年のリニューアルで客室を20室へ増室。2018年にはスパ「Blue Lagoon」を新設している。今回は開業以来初の大規模リニューアル工事となった。

館内に一歩足を踏み入れると青い水平線が見える

 ちなみに新型コロナウイルスが猛威を振るい、県外へ遊びにいくことがためらわれた当初は、打撃どころか客室数の少ない“おこもり宿”として首都圏在住のゲストが多く訪れたそうだ。そんなリピーターにとって、今回のリニューアルは「あの音羽ノ森がどう変わったの?」と興味深いことだろう。

ロビー、フロント
ロビーラウンジにはバー

 内覧会に登壇した総支配人の熊坂かおり氏によると、メインターゲットは都心在住の40~50代の夫婦で、「これからの人生をゆっくり過ごす場所として、よりラグジュアリーさを求める客層に選んでいただける仕様になっているはず」と述べた。

ロビーラウンジのドリンクはフリーフロー。夜はアルコールも
テラス
こちらは水着着用で利用するスパ「Blue Lagoon」
目の前の水平線と一体化しているようなインフィニティスパだ
スパサイドでフリーフローのドリンクを楽しむのもいい
館内の装飾品やアートにも注目
チェコの画家ミュシャの作品も

相模湾の眺望をさらに堪能できる客室へグレードアップ

ベッドはシモンズ製

 客室はこれまでの21m2から最低でも44m2に拡張され、20室あった客室が15室に減っている。ファニチャーに採用したのは飽きのこないシンプルなデザインの「arflex」。今回のリニューアルでは、海を望むビューバスを全室に備えたのが大きなポイントだ。

 また今回は、ワンちゃんが快適に過ごせるアメニティが充実したドッグフレンドリールームを1室新設。熊坂支配人は「都心近郊で愛犬と泊まれるラグジュアリーなリゾートとして新たな顧客層を獲得するチャンスと考えている」と話していた。

最上階角部屋のOTOWAスイート(301)

15室のなかで一番広い106m2

 それでは最上階の3階にある客室から紹介しよう。まずは“OTOWA”と、ホテル名を冠している葉山ホテル音羽ノ森最大級タイプのスイートから。こちらは2名で1泊30万円~とのこと。

バルコニーからは富士山、伊豆半島、箱根連山、三浦半島の180度の大パノラマ

デラックスプールスイート(310)

 山の緑に囲まれた屋外プライベートプールを備える客室。次に紹介するデラックスジャグジースイートとコネクティングが可能となっている。グループや2世代で利用すればプールもジャグジーも使える。

海も見えて緑も見えるというのがいい

デラックスジャグジースイート(308)

 デラックスプールスイートとのコネクティングはクローゼット部分でつながっている。屋外バルコニーからは正面に富士山が見える。

ジャグジーもいいが、バスルームにある楕円形のバスタブもいい感じ

ルーフトップテラススイート(306)

 ホテル最上階の3階にあって40m2の大きな水盤テラスがある客室。バスルームはスライドする引き戸で半露天風呂状態にすることができるので開放的だ。

贅沢な広さのバルコニーにはサマーベッド

メゾネットスイート(307)

 一室のみのメゾネットタイプの客室。3階と2階にまたがる角部屋で、一面ガラス張りなのが印象的。上階から眺める海岸の景色は外国のリゾート地に来ているかのようだ。上がリビング、下が寝室で広さは73m2ある。

上下階をつなぐ階段。ベッドルームやソファ、バスルームは下階にある

デラックスバルコニースイート(206)

 ホテルの中央に位置し、2室ある縦長タイプの客室。バルコニーにはテーブルセットが用意されているので、ここで朝食を楽しむこともできる。

海へのつながりを感じされる縦長の客室。ベッドは海側ではなく入り口に近い側に

デラックススイート(203)

 入り口にある海の水面をイメージしたガラスのカウンターテーブルが美しい。バルコニーのない客室だが、窓枠を額縁として見立てて眺めるとピクチャーウィンドウとして楽しめる仕様だ。

共通のテーブル&チェアセットは個人的にこの部屋の置き場所が一番気に入った

スーペリアスイート(202)

 一番コンパクトなタイプとはいえ広さは44m2あり、快適性を備えた客室。海側を向いた2人掛けソファは滞在中くつろぎの場になりそうだ。ここでのんびり読書したい。

スーペリアといってもこのビューバスがすごい

コーナージャグジースイート(201)

 2階の角部屋にあってバルコニーからは富士山や箱根の山々、伊豆の大パノラマが眺められる。屋根のあるバルコニーにはジャグジー、テーブルセットがある。3階のOTOWAスイート同様に、丸くて大きいバスタブの存在感がすごい。

もし泊まるとしたらココ!と思った客室。角部屋、ジャグジー、丸いバスタブが決め手だ

ドッグフレンドリースイート(101)

小型犬2匹まで。ワンちゃん用の椅子があるので一緒に食事を楽しめる

 新たに作られた愛犬と過ごせるタイプの客室は1階に1室のみ。駐車場からダイレクトにアプローチできるので、ほかのゲストに気兼ねすることなく出入りが可能だ。グルーミング台やクローゼットなど、至れり尽くせりの設備備品が揃っている。なお、このドッグフレンドリースイートに泊まるゲストは基本的に食事はルームサービスとなる。

駐車場から直接入室できる
広さは80m2と超広々
ドライルーム、フードボウル、トイレ、ゴミ箱など
愛犬用チェア
ドライヤーも
犬用バスルーム
水盤テラスがあるのでぜひワンちゃんと一緒に映え写真を!

共通の設備など

 以上、10タイプの客室をご紹介したところで、ここからはバスアメニティなど共通の客室備品を写真で紹介しよう。

デスクワーク可能なテーブル&チェア
USB給電ポートを備える
枕元はUSB Type-Cの充電ポート
BOSEのBluetoothスピーカー
コーヒーメーカーは「illy」
ホテルオリジナルクラフトビールなどが入ったミニバーは無料
今治タオルやRefaのヘアドライヤーなどが揃う
こだわりぬいたというバスアメニティは全室共通で「ACQUA DI PARMA(アクア ディ パルマ)」
テレビはキャスト・ミラーリング機能付き
着心地よさそうなナイトウェア。バスローブもある

レストランは従来のフレンチにくわえて鉄板焼が登場

料飲施設は宿泊者のみの利用だ

 1泊2食付きプランが基本の葉山ホテル音羽ノ森では、夕食はオーシャンビューのレストランで三浦半島の陸の幸をふんだんに使ったフレンチコース(計8品)となる。

 今回のリニューアルでは新たな食体験として鉄板焼レストランが新設され、これまでの料理をよりアップグレードして最高の素材にこだわった葉山ならではの食体験ができるようになった。朝食は目覚めの身体に優しい洋食となっている。

海を目の前にして美食を楽しめる
鉄板焼は席数6席のみ。伊勢海老やアワビ、シマエビなどをコースで楽しめる

 内覧会ではフレンチコース、鉄板焼コースからそれぞれ数品試食させてもらったが、最高級の黒毛和牛・葉山牛の炭火焼きの美味しさは感動モノで、添えられた生黒胡椒の塩漬けとの相性抜群だった。甘くて美味しいカラフルな鎌倉野菜はまず目で見て楽しめるのもいい。お皿はすべてシェフがひとつひとつこだわって選んだというオーダーメイドとのこと。芸術的ともいえる一皿一皿を最高のロケーションで味わうことができる。

アミューズ
前菜1
前菜2
魚料理
肉料理
グランデセール
電気自動車の充電設備を完備している
マイケル・ジャクソンが来たときの写真
ホテルから望む三浦市方面。雲ひとつない絶好の天気での内覧会だった